前回のあらすじ
ベランダから戻る→ヴィヴィオが暗い顔で考え中→高町一尉に理由を聞くと話の流れ状らしい→普段明るいヴィヴィオも悩んでいる事があったらしい
父親が欲しいねぇ
そう言えば、イクスの口から母親が欲しいとは聞かないな
ああ、前に母親が欲しいか聞いた時はハッキリいらないと言っていたか
ともあれヴィヴィオの悩みは解決して遊園地に行く事になったのだが・・・
「遅い」
「遅いですね」
集合場所に五分前に到着したとは思われるが、高町二名を待って既に十五分程度は経過している
「女性の身支度には時間を要すってよく言うけどイクスはそうでも無いよな」
「お父様を待たせてまで自分を飾る必要は無いですよ」
ふーん
イクスらしい答えだな
「イクスって未だに余り服が欲しいとかアクセサリーが欲しいとか言ってくれないよね」
「・・・言った、方が良いのでしょうか？」
「いや、別に無理して言う事じゃないよ。ただ、たまには我が侭も聞いてみたいと思っただけ」
なんて言うか
実感って言えば良いのかな？
何もしていないと親っぽく無いかもーとか変な考えを持ってみたりするもんで・・・
「我が侭・・・いざ、何か無いかと聞かれると困りますね」
「ま、そうだよな」
イクスは元々余り俗物的でも無いしね
「あ、我が侭と言う訳では無いのですが、聞いておきたい事が有りました」
「ん？ なに？」
「お父様は胸は大きい方が良いのですか？」
・・・凄くさらっと答え辛い質問をされた
いや、それは大きい方が良い・・・かな？ でも、別に小さいのを否定する訳でも無いしなー
「急に如何した」
「いえ、男性は全員大きい方が好みだとクラスで言っていたのでお父様もそうなのかと気になったまでです」
・・・年頃っぽい会話だね
「適量？」
「・・・そうですか。ちなみに私は適量に入るでしょうか？」
自分の胸を押さえて聞いてくるイクスの表情には、単なる知的好奇心、知識欲、そんな感じの感情しか見て取れない
きっとイクスにはこれが変な質問とは一切思ってないのだろう
・・・うん、それなら正直も答えても大丈夫か
「小さい方かな」
「・・・そうですか・・・やはり私は一定水準より肉体の発育が遅いようですね・・・秋春様の好みでは無いのですか」
「ん？」
「いいえ、何でも無いです」
あれ？ イクスが誤魔化すなんて珍しいけど・・・
まぁ話題が話題だけに仕方ないか
でもイクスの成長が遅いのは必然なんだよな
王として早死を阻止する為に、老化を遅延する魔法が組み込まれているのを前に見た事あったしな
「まぁこれからだよ」
その辺の悩みはイマイチ俺にも解決出来そうにも思えないので、今度フェイトさんにでも相談してみよう
・・・ああ、でも学院の相談の方でもそう言った相談が来るかも知れないから準備はしておく必要があるな
「あきパパ！ イクスお姉ちゃん！ 遅れてごめ～ん！」
「やっと来たか」
「ですね」
ようやく二人が現れた時に時計を見ると、予定時間の二十分オーバーだったが最初から雰囲気壊すのも悪いので大きく飲み込んで遊園地に向かった
◇◇◇◇◇◇
遊園地
如何やら高町一尉も余り行った事が無いらしいのでヴィヴィオの興味のままに動く事になった
「しかし最初にお化け屋敷とはね」
「だって泣くくらい怖いんだよっ！ あきパパの泣き顔とか見た事ないから見たい！」
「お前・・・動機が不純過ぎるだろ」
それに大の大人の泣き顔とか見ても気持ち悪いだけだと思うんだけが・・・まぁ作り物で泣くとは思えないけどな
「良いだろう！ ただし、ヴィヴィオが先に泣いたら俺の命令一つ何でも聞けよ！」
「ふふん！ 分かった！ ただし、あきパパは大人だから叫ぶのも無しだからね！」
よし、そのくらいのハンデは仕方ない
取り合えず二人ずつ入るようになっているので、先に俺とイクスから超怖いお化け屋敷に入る事にした
少しこの作品での強さを考えてみました
こんな感じです
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総合戦闘能力
地上戦 雨水イクス
空中戦 高町なのは
情報戦 マース・ヒューズ
制圧戦 キャロ・ル・ルシエ
能力突出
力 インノチェンテ・カリーノ
速 フェイト・テスタロッサ・ハラオウン
体 聖王教会騎士団長
知 高町ヴィヴィオ
運 雨水秋春
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