ヴィヴィオが勝手に行っていた対決は当然お父様の勝ちでした
ちなみに敗因はヴィヴィオのミスショット
「あきパパっ! あれ乗ってみようよ!」
「引っ張るなって逸れるだろ」
まぁそれは良いのですが
高町なのは
この人物の様子がシューティングアトラクション以降から少しおかしい
「あきパパ! 今度あっち!」
「ヴィヴィオに雨水さん待ってぇ~」
明確に此処がとは言えませんが、お父様に余所余所しい?
「イクスちゃん」
ヴィヴィオの親と言う立場で有り、ヴィヴィオの姉の私とも全くの無関係とは言えない方ですが・・・
「イクスちゃん! 雨水さん達が!」
うるさい
「って言うか微動だにしていない!」
なんですか
人が考え事をしていると言うのに騒がしい人ですね
「ん? お父様は何処です?」
「だから、このままじゃっ」
「・・・これは逸れましたね」
仕方有りません
マップを見ながらヴィヴィオが行きそうな所でも行ってみますか
「あ、待って!」
◇◇◇◇◇◇
探し始めて十数分後
高町なのはは何故か私の手を握っている
「こうしてイクスちゃんと二人っきりになるのは初めてかもね」
「・・・ヴィヴィオとは如何ですか?」
如何とは変な質問をしてしましたね
他人目でも仲が良いのは分かる事
「んーやっぱり雨水さんには負けちゃうかな」
「当然です」
当然に決まってます
私の自慢のお父様が、つい最近親になった貴方に超えられるはずが有りません
「当然、か。イクスちゃんは雨水さんが大好きなんだね」
「無論です。その他大勢の命とお父様と聞かれてたら、当然お父様を選べます」
その他大勢に私が入っていても変わりません
「・・・ん~にゃはは、だったらイクスちゃんにとってヴィヴィオって如何なのかな? 少し気になるかな」
愚問ですね
「妹です」
「イクスちゃんはヴィヴィオが好き?」
「私はそうでも有りません」
「・・・そうなんだ」
元々はヴィヴィオが何故か勝手に慕い始めただけですからね
「ですが、それでも姉妹です」
「・・・そうだよね」
さて、今度は私からの質問です
「逆に貴方はヴィヴィオを如何思うのですか?」
「もちろん大切な娘だよ。大好きで、もう居ない事なんて考えられない」
この人とヴィヴィオの間に何があったかは知りませんが強い絆なのですね
「では、私のお父様は?」
「う、雨水さん?!」
「はい、秋春様です」
私の愛す秋春様は如何なのですかと聞いているのです
「う、雨水さんとは良い友達だよ? ヴィヴィオがパパって言うようにヴィヴィオの事を凄い知ってるから、教えてもらう事が多いし」
「あくまで恋愛感情は無いのですね?」
「恋愛?!」
「返事は?」
「無い・・・です・・・無い、よね?」
聞かれても困りますが全く興味の無い人間の行動では有りませんね
気に食わない
「そうですか。しかし私は貴方が母親になるなど認めませんからね」
「ふぇ?!」
「その気が無いと言うのなら受け流してもらって構いません。・・・ですが、記憶の片隅には留めておけ。ヴィヴィオの母と名乗るのは好きにしてもらって構いませんが秋春様の妻と名乗ったら殺すぞ」
「ッ?!」
ヴィヴィオでも我慢出来るような威圧でこの様子ですか
しかし戦っていた時のこの方はもっと勇ましかったと思うのですが・・・
「まぁ良いです。早く探しますよ」
「そ、そうだね」
あれだけ脅したのにまだ手を繋ぐのですね
・・・やっぱりヴィヴィオの母親だけあっておかしな人です
イクスが認める人が現れるか謎ですね