召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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百九十五話~side 雨水~

前回のあらすじ

 

昼食→ヴィヴィオの提案のアトラクションへ→待ち時間中に高町一尉と話す→係員に夫婦と間違われる→気まずくなった

 

そんな雰囲気で黙々と射抜いていっていたおかげか、高町一尉とイクスが同じ満点で、俺がヴィヴィオより三点多く、大人組の勝利となった

 

そして次のアトラクションへ向かっている最中にイクス達と逸れてしまった

 

 

「イクスが迷子になった!」

 

「なのはママがまいごさんだよ!」

 

 

冗談はさておき

 

 

「しかし如何する? 下手に入れ違いになったら嫌だしな」

 

「んー? まぁイクスお姉ちゃんもなのはママとお話するべきだから良いんじゃない?」

 

「・・・確かに」

 

 

イクスはヴィヴィオの姉なんだから、ヴィヴィオの母親の高町一尉と色々ジックリ話しておく必要性は有るよな

 

 

「でしょー? だからわたしたちだけで遊んじゃおう!」

 

「だな、暫らくしてから探すか」

 

「けってぇー!」

 

 

早速ヴィヴィオの興味を引いたアトラクションに向かった

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

体感型アトラクション!

 

取り合えず広告はこんな感じで、早い話がスカッシュと言うスポーツをもっと子供向けのお遊びにしたようなアトラクションだった

 

 

「へぇ~へぇ~なるほどー・・・おもしろそうだね! これならあきパパとのしょうぶもつけれるよ!」

 

「楽しそうだな」

 

 

と、言う訳で遊園地で三回目の勝負!

 

ミニスカッシュ!

 

 

「先手はヴィヴィオがもらうよ!」

 

 

テニスボールより一回り小さなゴムボール

 

速度は十分

 

打ち返す毎に徐々にスピードが上がりギリギリ目で追えるか終えないかのスピードだけど・・・

 

 

「ほっ」

 

「やるね!」

 

「とっ」

 

「うっ」

 

「ていっ」

 

「あーもう!」

 

 

ヴィヴィオは小さいながら必死にボールに食らいつく

 

ちなみに俺は観察眼でボールの軌道を最初から見ているのであとはタイミングを合わせるだけだ

 

 

「・・・どんなカラクリなんだろなぁ」

 

 

ボソッとヴィヴィオが呟く・・・チッもうバレたか

 

俺のレアスキルは知らないだろうけど俺がどのくらいの身体能力かは知ってるもんな

 

 

「感知タイプ? でも、でんたつスピードを考えたら予知とかの方があたりっぽいなー・・・ねぇ?」

 

「ハハハ、俺が子供相手にそんな大人気ない事をする訳ないだろー」

 

「なら負けて?」

 

「嫌」

 

 

ジトーっとヴィヴィオは俺を見るがすぐにボールに視線を移す

 

そして何か小さな声でボソボソ言っていた

 

 

「そっちがその気なら・・・クリス。補助お願い」

 

「なッ?!」

 

 

ヴィヴィオの肩の上に小さな魔法陣が展開されたかと思うとヴィヴィオのデバイスであるクリスが召喚された

 

そして意味不明な身振り手振り

 

 

「感知だろうが予知だろうが、あきパパの肉体げんかいを超えたスピードを維持できれば限界が来るよね」

 

「出来るか? 俺は殆ど動かずに・・・」

 

「えいっ」

 

 

いきなりボールを無視して壁にタッチしたかと思うとボールが一つ二つと増殖していく

 

 

「はぁ?!」

 

「数で押すのはイクスお姉ちゃんの流儀だけど妹だから真似しても良いよね?」

 

「ちょっ! お前も打ち返せないだろ?!」

 

 

しかも遊園地のアトラクションシステムに干渉って何したんだコイツ!

 

 

「できるもん」

 

 

如何にか俺の時には、まだ四つだったので打ち返せたがヴィヴィオの時には十近く増えている

 

 

「確か十点先に先取した方が勝ちだよね?」

 

 

パパッパパパッパパパパパッッ!

 

連続してヴィヴィオは分身の術顔負けの動きで全て打ち返す

 

 

「お前! クリスで・・・って言うか!」

 

 

スラリとした足にフェイトさんより小さいけど高町一尉と良い勝負の胸・・・早い話が全体的に凄い美少女

 

まぁ精神が子供だからだと思うのだけど・・・よく短パンとタンクトップだけなんて格好になれたよな

 

 

「エロい!」

 

 

・・・ちなみにその言葉と同時に俺の敗北が決定した




今回ヴィヴィオがしたのは元々設定で上級者向けにあった設定をゲームの最中に変更しただけです

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