召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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二百十二話~side 雨水~

前回のあらすじ

 

勝負も終わってアルピーノ宅へ→ルーテシアちゃんは確り戦いを観戦してたみたい→イクスとアギトは仲良く落ち込でいた→話し込んでいるとメガーヌさんとチンクが帰宅

 

チンクの話では如何にもナカジマナンバーズが遊びに来ているらしい

 

 

「あれ~? チンク姉が言ってた人じゃないっスか~」

 

 

夕食が出来るまでアルピーノ家施設を見回っていると濃いピンク色の髪を後ろで纏めた少女に出会った

 

・・・誰だ? チンクの知り合いみたいだが

 

 

「え?! まさか覚えて無いとかッ! あたしっスよ。ナンバーズ十一番ウェンディ」

 

「・・・ああ、ナカジマナンバーズの一人か」

 

 

ナンバーズと言えば青ボディースーツの記憶しか無かったから分からなかった

 

 

「えっと、雨水さんでしたねっ! チンク姉がいつもお世話になってるっス」

 

「別にお世話って言う程は何もしてないよ。チンクはお前らのお世話で大変そうだけどな」

 

 

本人的には心から望んでしているので別に良いんだけどね

 

 

「うっ痛い言葉っスね~、チンク姉は尊敬できるお姉さんっスよ」

 

 

しかしこう見ると戦闘用に作られた機人とは思えないよな

 

普通の少女じゃん

 

 

「そういや此処で何してるんだ?」

 

「むしろ雨水さんが何してるんっスか~。ここは一応女性専用の宿舎っスよ」

 

「・・・そうなの?」

 

 

途中転送ポートを使用したのが悪かったか

 

掲示くらいしておいて欲しいな

 

 

「まぁ元々ここは女性用の施設が多いらしいっスからね~」

 

 

それはまぁアルピーノ家は女性だけだし、交友関係も殆どが女性だろうから、必然的にそうなるだろうな

 

 

「帰るか」

 

「ちょっ! まぁまぁ! 雨水さん! どうせ今日はナンバーズしかいませんっスから見回って下さいよっ!」

 

「・・・ならお言葉に甘えさせて」

 

 

イクス達に合いそうな施設があれば後で連れて行きたいし、遠慮なく見回るか

 

 

「どうっスかー、夕食の後に皆で露天に入ろうって話になってるんっスけど一緒に入りませんか?」

 

「馬鹿か」

 

「いやいや~ここの露天は混浴っスよー」

 

「なんでだよ」

 

 

あれか? 男性が来ることを想定してないのか?

 

アルピーノ家の交流関係で男性・・・俺か・・・ヒューズか・・・ん? ユーノも知り合いかな?

 

想定していなくて当然かも知れない

 

 

「そっか、ならお邪魔するか」

 

「は? ・・・え? マジ? え? ホントにっスか?」

 

「お前らが上がったあとで娘と一緒にな」

 

「・・・あ、そっちっスね。焦って損したっス」

 

 

何を焦る事があると・・・まさか俺がお前らの入っているとこに行くとでも思っているのだろうか

 

そんな事してキャロにバレたら殺されるじゃないか!

 

 

「さて、俺はそろそろ別ルートで帰りたいから」

 

「あ、それなら出口までご一緒するっス」

 

「ん? さんきゅ」

 

 

いや、それにしても最初に会ったナカジマナンバーズが友好的な奴で良かった

 

ま、チンクが姉なら社交的には問題ないか

 

 

「いえいえ~このくらい当然の事っスよー」

 

「・・・ウェンディちゃん、だったっけ?」

 

「ちゃん?! 雨水さんからしたら、あたしも子供っスか」

 

「ウェンディちゃん、また夜に娘と会うかも知れないけどその時は仲良くお願いね」

 

「・・・ん? ・・・もちろんっスよ~」

 

 

イクスもヴィヴィオもナンバーズには良い思いでは無いだろうからな

 

いきなり喧嘩腰じゃなければ良いんだけどねぇ




だいたい八割は女性向けの施設が多いアルピーノ家です

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