召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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二百十八話~side 雨水~

前回のあらすじ

 

ヴィヴィオ達の侵入を防ぐ→作戦は空しく失敗→授業参観時の事を問い詰められる→誤魔化すも結局白状→コロナちゃんの方も一応解決?→二人とも納得して午後の授業へ

 

午後からも悩める生徒はおらず、相談役としての一日は平和に終わった

 

しかし仕事終わりに真っ直ぐ帰ろうと思っているとカリーノちゃんに呼び出された

 

 

「俺に話ってなにかな? カリーノちゃん」

 

「恩師! ちゃん付けは止めてください! 一応副団長の威厳も有るんですからっ」

 

「まぁまぁ此処には団員は居ないから」

 

 

まぁそれはともかく今日は真面目な話らしい

 

 

「恩師」

 

「なに?」

 

「恩師に対して失礼となりますが・・・学院を守る騎士として聞いておく。イクスとは一体何者だ?」

 

 

確かにちゃん付けは似合わない騎士の顔だな

 

 

「何者も何も俺の娘だけど?」

 

「そんな事は知っている。だが副団長の私でも閲覧出来ない個人データ・・・おかしいと思わないとでも?」

 

「レアスキル持ちだからね。隊長クラス、そっちでは団長クラスかな? しか見れないよ。もしくは団長から許可をもらうとかね」

 

「団長は確かに知っているようだったが、教える気は無いらしい」

 

 

なるほどな

 

つまり団長は公表をしない派なのか

 

現在、イクスは。と言うかヴィヴィオなのだけど、聖王の再来として公表するか否かと言う案で聖王教会が割れていると聞いた事がある

 

まぁ表向きは崇めるなんて重圧を幼い子に背負わせるべきじゃないって話で落ち着いているらしい

 

 

「んー・・・カリーノちゃんを信用出来ない訳じゃないけど」

 

「言えない。と?」

 

「言えないね。親だからな」

 

 

なんで態々またイクスやヴィヴィオを王様だった時まで戻さないといけない

 

イクス達がそれを望む時なら未だしも他人が望む時にする事じゃない

 

 

「親・・・それは私には弱い部分ですね。はい、分かりました。諦めますよ、もしくは本人に聞いてみます」

 

「そうだね、イクスが教えるなら仕方ない」

 

「しかし、こう言ってはなんですが恩師がお父さんだなんて羨ましいです」

 

「そう?」

 

 

羨ましいか

 

カリーノちゃんみたいに可愛い子なら、いつでも受け入れ準備は大丈夫って感じだけどね

 

 

「そうですよっ」

 

「なら、俺の娘になってみる?」

 

「ほえ? ・・・ぷっ、くはは! それはそれは! 嬉しい言葉だけど遠慮しますね! いまの私は孤児院のお姉さんですからっ!」

 

 

笑いのつぼにハマったらしいカリーノちゃんはお腹を抱えて笑い始めた

 

 

「そんなに面白い話か?」

 

「面白いですよ! 中々言えない言葉ですよねっ、俺の娘になってみるかなんて。恩師は何人相手でも、その愛情を薄らぐ事なく注げるから言えるんでしょうかね!」

 

 

騎士団の副団長とは思えない少女の顔になっている

 

 

「そろそろ笑うの止めないと止まらなくなるぞ」

 

「ははっ、そうですね。では、最後に真面目話で締めましょうか」

 

 

まだ真面目な話しが残っていたのか

 

それでも表情はまだ少し笑っているから、さっきより優先度は低いのかな?

 

 

「聖王教会内部で不審な動きが有ります。これは以前、聖王女オリヴィエの聖遺物が盗まれた時と似ています」

 

「つまり聖遺物か聖王関係って事?」

 

「分かりません。あくまで団長自らの案件なので私には何かが起こっていると言う事しか把握出来ませんでした」

 

 

聖遺物。殆どは歴史的な貴重品だけど、時折ロストロギアが混ざってるから困る

 

 

「それだけの情報で十分だよ、ありがと」

 

「いえいえ、恩師の為なら」

 

「これは遠慮無し。今度ケーキでも奢ってやる」

 

「なら、ホールでお願いしますね」

 

「・・・大食いだね」

 

「違いますっ! 皆に持って帰りたいからです!」

 

 

みんなね

 

孤児院の子達か・・・ま、カリーノちゃんらしい考え方だな




カリーノは何度かイクスとも手合わせをしているので普通の子とは違うと考えています
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