召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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二十六話~side 雨水~

前回のあらすじ

 

俺の携帯端末のトップ画面がキャロの画像から変更できない→交渉を試みたが取り付く島無し→仕方ないので放置→色々あってエリオと寝ることに→年下だがエリオと話すのは結構良かった→別れは言えなかったがまた来るらしい

 

 

「で、此処は何処だ。マース・ヒューズ三等陸士殿」

 

「でってお前さん、もしかして話も聞かずにノコノコ付いてきたのか? 雨水秋春三等陸士殿」

 

「俺はお前を信じてるからな」

 

「信じるって不思議な言葉だよな、思ってもないのに言ってみれば大概の人間関係は如何にかなる」

 

「なに急に悟り開いてんだよ老け顔」

 

 

まぁ老け顔と言うか現に俺より年上な訳だが

 

敬語とは敬意を表する言葉と書く、詰まる所はコイツにはいらん

 

 

「よしよし、同じ部署のヤツに雨水秋春は二桁にも達してない美幼女の写真を個人端末のトップ画像に登録してるって広めてやんよ」

 

「やめぇい」

 

「ふはは! 止めたって遅いわ、ネタ帳に保存っと」

 

 

態々懐から手帳を取り出して本当に書き始めやがった、アナログめ!

 

 

「お前なんで態々手書きなんだよ。って何か落としたぞ?」

 

「あ! おい! 馬鹿、拾うな!」

 

 

拾うなとは・・・拾えと言う意味だと俺は思っている

 

拾ってみるとカメラ目線でピースポーズを取った可愛い女の子が写っていた

 

 

「おめぇ盗撮はアカンやろぉ」

 

「アホかッ! 誰が盗撮だ! ちゃんと承諾は得ているわ!」

 

「これ背景は公園か? お前まさかその辺の・・・このロリコンめ!」

 

「娘! このちょープリティキューティーラブリーエンジェル可愛い子は俺の娘だ!」

 

 

エンジェル以外は全部大雑把訳で可愛いって意味だろと突っ込むべきか?! それとも何でそんな食い気味なんだって方を言うか?!

 

切り上げよう

 

とにかくこの話をさっさと切り上げないと面倒な事になると違いない

 

 

「へ、へーそりゃ良かった」

 

「今年で十一歳でな~、この写真は八歳の時なんだがいまはもっと可愛いぞ?」

 

「あ、はい。そうですか」

 

「お前さんとこのキャロちゃんにも負けねぇぜい」

 

 

ん? 十一? 確かヒューズの年齢は二十代後半、そこから大雑把に引いたら十代後半

 

子供作るの早すぎねぇ?! 管理局は子供の内から能力さえあれば仕事につけるし、そんな子供は子供らしからぬ大人びた感じになるだろうが幾らなんでもそれは無いだろぉ

 

 

「別に張り合おうとは思ってないんだが」

 

「お互い娘は可愛いってな」

 

「は? キャロはフェイトさんの娘か妹だ。俺は赤の他人で旅仲間」

 

「・・・お前さんは」

 

 

何だその残念なモノを見る目は、チョキでシバくぞ

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

話は大きくずれてしまったが、俺はヒューズに連れられ管理外世界に来ている

 

理由としては、管理予定の管理外世界の視察。と言う話で俺は来ているはず

 

暫らく歩くと明らかに研究施設ですと言いたげな建物が見えてきた

 

これは可笑しい。ここは無人世界との事だったはずなんだが

 

 

「やっぱりか」

 

「何がだ、いい加減教えろ」

 

「あ、ああ、外れてたらこのまま観光といきたかったが如何やらそうも問屋は卸してくれねぇって訳か」

 

「いいから説明しろ」

 

 

ヒューズの話を纏めると・・・これは特務で次元犯罪者が行なった違法実験の跡地であるアジトの調査及び可能であれば犯行の証拠を持ち去る事

 

・・・おいおい! 何で俺やヒューズみたいな下っ端にそんな任務が回ってくる訳ですか?!

 

 

「ハハ、お前さんのいまの顔を見れば、考えてる内容は大よそ検討は付く。が、勘違いしてもらっちゃ困るのはこの特務は俺におりた話ってところだな」

 

「・・・なら何で俺を巻き込む」

 

「ロストロギア関係の事件なんだし鑑定士を連れて行って損はねぇだろ?」

 

 

・・・嵌められた!!




ヒューズのフルネームは変に捻るのも可笑しいのでそのまま持ってきました

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