召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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二十七話~side 雨水~

前回のあらすじ

 

ヒューズに騙された→以上!

 

 

「廃棄されたのは最近か」

 

「みたいだな、足場わりぃ」

 

 

砕けたガラスをじゃりじゃりと踏みながら進むと生体ポットの並ぶ部屋に辿り着く

 

 

「おいおい、マジかよ」

 

「こりゃあ、どデカイ当たりだな。予想通りとも言えるがな」

 

「予想してたんかい。何が入ってたんだろうな、コレ」

 

 

次元犯罪者が生体ポットを所持している理由なんて数える程にある訳じゃない

 

単に魔法生物を使った研究か、単に人間を使った人体実験か

 

どちらでも面倒で非道なのに代わりは無い

 

 

「ん? 分からないのか? お前さんのその目でも」

 

「その、目・・・だと?」

 

「レアスキル。目に関係してるんだろ? 使用時にコンタクト状の魔力膜が張られてる。色はお前さんの魔力光の白と茜を混ぜた感じの色ってところ、あたりだろ?」

 

 

マジか!

 

自分でも全く気付かなかった。ってか黒い目からそれを被せてあるんだから外からは殆ど見えねんじゃね?!

 

この際、何で俺が名目上レアスキル持ちって知っているかなんて気にしないようにしよう

 

 

「知ってるなら使うが」

 

 

観察眼のスイッチを入れて瞳を切り替える

 

生体ポット内部 血液反応 魔力資質Sランク相当 

 

中身は人間だったらしい。辺りを一応見渡しておくか・・・

 

敵意 有り

 

敵意かぁー敵意敵意・・・てき、い?

 

 

「ヒューズ! やべっ、むががふご」

 

「敵さんだろ? 大声を出して如何するよって」

 

 

オプティックハイド 発動確認

 

いい加減視界がウザイので観察眼を切る

 

 

「幻術魔法って普通三等陸士が覚える魔法か?」

 

「このくらいなら基本技能だ」

 

 

あれ? そだっけ?

 

魔法が出来ないから割とちょっとした技能でも高く見えるんだろうか

 

暫らくすると円柱型のカプセル風機械がウロウロし始める、恐らくあの一つ目が赤く光ってるって事はセンサー式なんだろうな

 

ん? だけど何のセンサーか知らんが完全遮断できる程の幻術魔法は流石に基本技能じゃないだろうと思う

 

 

「なんで廃棄した場所に見回りを」

 

「ワザと廃棄した、とか? 誘き出す為に」

 

「・・・そうか。一可能性としては有りだな、引くぞ」

 

「え? どうやって? 滅茶苦茶ウロウロしてるんですけど・・・あの丸箱型一つ目機械」

 

「お前さんのネーミングセンスが分かった気がする」

 

 

しかしマジで如何するか数はざっと五体、武装は大きさから見て対人武装。一体一体はそこまで強くないはず

 

調査用っぽいし

 

都合が良い事にセンサーは完全に遮断できているからヒューズの魔力が尽きるまでは気付かれない

 

 

「さて、如何する」

 

「アイデアはあるかい? お前さんは一応魔法無しで何回かは戦ってきたんだろう?」

 

「アホか俺の武器は言葉だ。あんな会話無しで無言で発砲しそうな相手は無理。そっちは」

 

「基本的な魔法は一通りだけど補助型の魔導師だからな~・・・期待は・・・な」

 

 

交戦は難しいか

 

ま、最初から逃げる算段を立てるつもりだったから良いか

 

 

「お前武装は? なんか持ってんだろ」

 

「最近AMFが流行ってるからって無理やり携帯許可を落として手に入れた小型銃とその弾倉一ダース」

 

「流行ってんのか?」

 

「ああ一応一部で、お前さんは?」

 

「使えない支給の杖が一本」

 

 

小型銃の装填弾数は二発。弾倉が二って事は銃の中身を合わせて計十四か

 

 

「走った状態で何分くらい幻術は続く?」

 

「八分が限界」

 

 

帰り道まで走って倍は掛かるな

 

 

「アイツら奥に向かってるが入り口付近に伏兵はいると思うか?」

 

「如何だろうな。俺なら二体は配置する」

 

「ま、そりゃ突入部隊よりは少ないだろうからそんなもんだよな・・・うし! ならお前と俺の武器交換な! 俺、魔法使えないし。そして突破作戦を考えたぜ!」

 

「大声っぽく小声とは器用だねぇ」

 

 

まぁな! 危機的状況なら人間大概の事は出来るぜ!




雨水の魔力光をサラっとだしてみました
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