召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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二百八十話~side ヴィヴィオ~

ぐらぐらする

 

熱っぽいも感じもするし、全体的に体がだるい

 

 

「うにゃ~」

 

 

決闘の翌日

 

わたしは前日の夜の発熱が長引いて寝込んでいた

 

 

「どうしました」

 

 

発熱自体は予想内の事だったらしく、一日クリスのサポートの下に休んでいれば治る。と、あきパパが言っていた

 

あ、そしてちょっとあきパパも予想外な出来事が一つ

 

 

「ヴィヴィオ?」

 

 

イクスお姉ちゃんが看病を買って出たこと

 

看病されてるわたしもビックリ

 

 

「ねぇあきパパは?」

 

「お父様なら、覇王の方に居るみたいですよ。貴方と同じく体調を崩したそうで、少し前に学院から連絡が入りました」

 

 

あれ? なんだか不機嫌そうなの

 

 

「私では、不満ですか?」

 

「ううん、あきパパにお願いしてるの聞いたよ」

 

「・・・妹ですからね」

 

 

恥ずかしそうに顔を背けるお姉ちゃん

 

ちっちゃい頃のわたしは、自分なりにお姉ちゃんのこう言う所が好きでくっ付いてたんだよね

 

懐かしい

 

 

「しかし。ロストロギアは絶対に使うなと、お父様から言われていたのに如何して使ったんですか?」

 

「ん? ん~・・・どうしても、伝えたい事があったのかな」

 

「伝えたい事があるなら言葉で伝えれば良かったでしょ」

 

「にゃはは、言葉じゃ伝えられない事もあるよ」

 

 

だから、そんな時はぶつかるのも悪くないって思うの

 

 

「ふぅん。それで、結果負けたみたいですが、伝えられたのですか?」

 

「うん」

 

 

きっとね

 

 

「そうですか」

 

「ねぇねぇ」

 

「今度は何ですか」

 

「お姉ちゃんって好きな人いる?」

 

「お父様」

 

 

まぁそう答えるよね

 

これが異性的な意味合いを含むのかは、わたしは言及しないようにしたいと思います

 

 

「質問はそれだけですか? なら、いまは休む事が優先事項ですよ」

 

「さいご」

 

「・・・どうぞ」

 

「ちょっと汗かいちゃった」

 

「タオルもってきますよ」

 

 

この後、ちょっと恥ずかしい思いをしながら、イクスお姉ちゃんに体を拭いてもらった

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

夜。あきパパが帰ってくる頃には体調も殆ど良くなっていた

 

イクスお姉ちゃんは、あきパパと少し話すと疲れたと寝てしまって、わたしはアインハルトさんの事を聞くためにあきパパの部屋に来ていた

 

 

「ん? あー、まぁまぁ元気だったよ」

 

「わたしのこと、なにか言ってた?」

 

「お前・・・アインハルトちゃんの事好き過ぎるだろ」

 

 

引かれてる?!

 

 

「そ、そんなんじゃないもん! ちょっと、ちょっと気になっただけ!」

 

「終始お前の心配ばかりしていた」

 

「え?」

 

 

アインハルトさんが? 体調崩して辛い時にわたしの心配をしてくれた

 

う~ッ

 

 

「小さい頃の高町一尉とフェイトさんを見てみたい」

 

「なんで?」

 

「・・・いまのヴィヴィオとアインハルトちゃんみたいなのか、気になってね」

 

「もぉ! そんなわけないの!」

 

 

いくら仲良しの、なのはママとフェイトさんでも、子供の頃は普通だったと思う・・・きっとわたしが変なんだ

 

 

「うわっ、落ち込んだ」

 

「・・・女の子に向かってうわって無いと思うの」

 

「娘だし」

 

「ぶぅ~」

 

 

その理由はイクスお姉ちゃんにしか通じない

 

 

「ハハッ、その調子なら体調の心配はいらないな」

 

「うん! バッチリ復活!」

 

「良かったな、明日からはアインハルトちゃんに会えるぞ」

 

 

アインハルトさんに。まずなんて挨拶したら良いのかな? お昼ご飯に誘っても迷惑じゃないかな?

 

 

「そうだ、今度高町一尉とキチンと話しておけよ」

 

「え? なんで?」

 

「お前が体調が悪かったせいで、結構色々喋ったろ? それ、気にしてるみたい」

 

「あ、そう、だね。そうだよね」

 

 

にゃはは、らしくも無い事を言っちゃってたな

 

 

「ルーテシアちゃんの所への旅行も近いしな」

 

 

あ、そう言えば・・・なのはママ、アインハルトさんの事、ちゃんと言ってくれたのかな?

 

でも、自分でも言っておかないと駄目だよね




イクスのお姉ちゃん度が日々レベルアップしています

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