召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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二百八十八話~side 雨水~

 

前回のあらすじ

 

アルピーノ家到着→さっそく大人組と子供組で別れる→訓練が嫌なので子供組に→川で水泳→可愛いねぇ→水斬りで打撃チェック→やはりイクスが一番優秀だった

 

川辺で遊んだ後、昼食はバーベキューを楽しみ、ルーテシアちゃんのコレクションで旅行一日目は十分に満足していた

 

そして夜になって、イクスの星見に付き添っている

 

 

「ミッドの夜空とは少し違いますね」

 

「そうだな、こっちの方が近く見える」

 

 

他のメンバーは温泉にでも行っている頃だろうな

 

俺とイクスは後からのんびり入るとしよう

 

 

「ここは、あらゆる趣味趣向が詰まっていて面白いです」

 

 

ルーテシアちゃんは基本暇人だからねぇー

 

メガーヌさんの体調が良くなってからは本格的に暇らしい

 

 

「イクスが言うなら満点合格か」

 

「お父様が隣に居るのならば私はいつでも満足です」

 

「ありがと、嬉しいよ」

 

 

少し俯いて恥かしそうに小さな声で何か呟いていた

 

 

「あ、そう言えば」

 

「はい」

 

「さっきヴィヴィオ達が明日の練習会に顔を出せって言っていたけど、イクスはどうする?」

 

「お父様の選んだほうに」

 

 

即答。考えているのか疑問に思うくらい早い返答だった

 

 

「少しは悩め」

 

「ふにゃ」

 

 

あ、久々聞いた

 

悩む行為に対して悩むイクスには、やっぱり俺の後ろからついて来る以外の選択肢は浮かばないのだろう

 

 

「遅れてくるシロ達も明日には到着するだろうから、練習会は任せて良さそうなんだが・・・」

 

「お父様は参加したくないのですか?」

 

「ん~参加資格が無いって言うのが本当のところだね。一人だけ弱いと場の空気を悪くするだろ?」

 

 

イクスは俺の予想に反して悩み始めた

 

これにはあっさり即答してくれないらしい

 

 

「お父様が居て悪くなる空気は存在しません。むしろ美味しくなります」

 

「いや、美味しくはならないだろ」

 

「そんな事はありません。こうしてお父様の匂いを嗅ぐだけで、とても安心できる気持ちになれます」

 

 

俺の上に乗ってイクスは胸板に頬を寄せた

 

 

「ん? いま気付いたが、背が伸びたな」

 

 

顔を上げて目線を合わせる

 

そしてイクスはいつも通りに首を傾げた

 

 

「そうですか?」

 

「ああ、幾ら遅延魔法が利いてても、あくまで遅延だからな。うん、確かに成長してる」

 

 

ちょっと感動だな

 

毎日会ってるから成長の実感とか感じ難いんだよね

 

 

「成長していると言うのなら、それは喜ばしいですね。理想の女性にまた一歩です」

 

「え? イクスに理想の女性像とかあったの?」

 

「はい」

 

 

それは純粋に驚きだ

 

容姿についてはイクスは余り興味が無いと思っていたんだが

 

 

「へぇ、そっか。理想があるのは良い事だよな」

 

「そうなのですか?」

 

「もちろん。目標があるのと無いのでは成長速度も全く変わってくるからね」

 

 

最近ではアインハルトちゃんが良い例だよな

 

 

「よしっ、そろそろ露天に行くか!」

 

「あ、はい」

 

「露天でイクスの理想の女性像を聞いて良いか?」

 

「はい、私でよければ。お父様の気が済むまでお相手させて頂きます」

 

 

露天は前回よりも増改築が施されていて、余りそう言う事に関心の無いイクスも満足している様子だった




ふとイクスの成長を実感する雨水でした
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