召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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第一試合目メンバー表

雨水チーム
フロントアタッカー
アインハルト、シロ

ガードウィング
雨水、カリーノ

センターガード
チンク

フルバック
ヴィヴィオ

VS

なのはチーム
フロントアタッカー 
スバル、ノーヴェ

ガードウィング
リオ

ウィングバック
コロナ

センターガード
なのは

フルバック
ルーテシア


二百九十二話~side ヴィヴィオ~

家族旅行二日目

 

朝からシロやアギトの後続組と合流して、練習会を始めることにしました

 

なのはママらしいバランスの取れたチーム分け

 

 

「さぁて、勝つか」

 

「強気ですね。雨水さん」

 

 

開始の合図

 

その場でクリスに指示してモニターを展開する

 

 

「見てるだけなんて暇だよねぇ? クリス」

 

 

最初からイクスお姉ちゃんと当たらなかったのはラッキーだったけど、なのはママのチームの前衛、スバルさんとノーヴェは連携が良いから苦戦かなぁ

 

対して、アインハルトさんはシロの戦い方に慣れてないので、連携が上手くいっていない

 

 

「なんでヴィヴィオが後衛なの~!」

 

「キャロとルーテシアちゃん以外で、転送魔法と治癒魔法はヴィヴィオしか使えないからだろ」

 

「またパパ?」

 

 

開始三度目の回復です

 

しかも毎回ギリギリなライフ量なの

 

 

「ほら、見てよ。カリーノさんなんてコロナのゴーレム投げ飛ばしてるよ」

 

「いやぁあの子は無駄に力が有り余ってるからさ」

 

「もうっ、頑張ってよね! パパ!」

 

「おうおう」

 

 

試合時間十七分二十八秒

 

自チーム、生存一人、行動不能三人、撃墜二人

 

あきパパのライフが無くなると同時に、なのはママチームの敗北で終わった

 

 

「にゃはは、負けちゃった」

 

 

訓練場の再構築が終わるまでの一時休憩

 

わたしは作戦を立てている最中のなのはママの所に来ていた

 

 

「強いでしょ? あきパパは」

 

「うん、ビックリした。なんであんなに魔力弾の軌道が読めるのかな?」

 

「にゃはは~」

 

「嬉しそうだねっ」

 

 

まぁねぇ

 

なのはママとあきパパの戦いも見れたし、ヴィヴィオは結構満足なのです

 

 

「ごめんね、ヴィヴィオ。ヴィヴィオは前で戦いたかったよね?」

 

「まったくそうなの、アインハルトさんとは一緒に戦いたかった」

 

 

シロより絶対わたしの方がアインハルトさんのパートナーに相応しいもん

 

 

「ご、ごめん」

 

「まだ何回かできるんでしょ? その時でいいよ~」

 

「分かった。調整してみるね・・・それにしても、雨水さんって面白い作戦の立て方するよね」

 

「んーわたし達にとっては嬉しくない作戦の傾向だけどね」

 

 

達って言うのは、もちろんイクスお姉ちゃんやキャロさん、雨水家のみんなです

 

 

「他人を利用しているようで、全体を見ると自分を一番利用してる」

 

「なのは~!」

 

「フェイトちゃん?」

 

 

うわぁ毎回思うけどフェイトさんのバリアジャケットは凄いなぁ

 

薄い装甲により速度を上げるって言う仕組みは理解できるけど・・・色んな意味でガードが薄いよね

 

 

「ヴィヴィオ?」

 

 

視線に気付いて首を傾げられた

 

 

「フェイトさん」

 

「なに?」

 

「あきパパの前であんまりダメージ受けないでね」

 

「ん? うん、大丈夫だよ。避けるのがコレの基本スタイルだから」

 

 

不思議そうだけど納得してくれたみたい

 

・・・だってさぁ、ダメージ受けてジャケット破壊なんて起こったら誘惑されちゃう

 

 

「ねぇねぇフェイトさん。胸が大きいって戦い難い?」

 

「ふぇ?! あーどうだろう? 私の体だし、慣れてるから・・・戦い難いとは思った事は無いのかな」

 

「ふぅーん」

 

 

そっかぁ

 

でも、こんな嫌な質問でも真面目に答えてくれるなんて優しい人だよねぇ

 

 

「あ、フェイトちゃん。そう言えば何か用事があったの?」

 

「これ、持ってきたんだ」

 

 

ペットボトルと小さな缶のジュース

 

フェイトさんはそれをなのはママとわたしに渡す

 

 

「わっ!」

 

「これ!」

 

「好きでしょ? 二人とも」

 

 

こ、これが家の両親に欠けてる気遣いスキルなのか!

 

ふと、わたしは、フェイトさんにその辺の配慮を家の両親に教えて欲しいと思った




相変わらず何でも出来るチートのヴィヴィオでした

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