召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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原作中(紫天一家編)
二百九十六話~side 雨水~


前回のあらすじ

 

廃都市にて→救助待ち→イクスのデバイスの見直し決定→ついでにアインハルトちゃんのデバイスの必要性を見出していた

 

いやぁ~アギトのヤキモチ姿とか稀なモノが見れたね

 

二人っきりって状況も最近では余り無かったから、らしくない行動も取ってしまった

 

 

「ん~ッはー。やっぱり二連続は辛いね」

 

「にゃはは、なのはママ達は、もっといっぱいしてたけどね~」

 

「局のエースと一般人を一緒にするな」

 

 

練習会も一通り終わり、俺はヴィヴィオと一緒に汗を流しに風呂に入っていた

 

部屋に備え付けてある個人用

 

これはこれで有り

 

 

「でも、けっこう良い試合になってたよ?」

 

「メンバーと条件が良かった。まぁ言っても、それだけが勝因だよ」

 

「んぅ、それはちょっと頑張ったアギトが可哀想だよ」

 

 

・・・そうだな

 

確かに、俺が戦えたのはアギトのサポートあっての事だから、それだけと言うのは言い過ぎか

 

 

「アギトはなぁー。ほんとに俺にはもったいない」

 

「ベタベタできて嬉しそうだったよねぇー」

 

「あれは可愛かった・・・ん? 待て待て、アギトが俺にベタベタしていたのは、お前らが寝ている時だったと思うが?」

 

 

少しだけ黙ったヴィヴィオは意外そうに呆れた

 

 

「あのねぇ、あきパパ。ヴィヴィオが寝てても、クリスやノノが居るでしょ?」

 

「・・・あぁ」

 

 

つまりは自分が気絶している間の状況をデバイスの映像記録を見て確認したらしい

 

俺が気付くのを確認すると、ヴィヴィオは口を端をワザとらしく上げる

 

 

「イクスお姉ちゃんには見せられない映像だよねぇ」

 

「大丈夫、イクスはデバイス相手だと気にしない」

 

「表面上はね。でも、お姉ちゃんは自負するくらい嫉妬深いよ?」

 

 

まったくこの子の黒さは誰に似たのか

 

・・・これ脅しだよな

 

 

「直球に要求を聞こう」

 

「アインハルトさんのデバイスが欲しいです」

 

「いいよ」

 

「・・・はにゃ?」

 

 

あっさりOKを貰えた事に驚いているようだ

 

まぁ古代ベルカのデバイスなんてパーツから揃えるのも難しいし、そもそも作れる人自体も少ないからね

 

 

「いいの? 古代ベルカ式だから、結構お金かかっちゃうし、複雑だよ?」

 

「金銭的な部分では心配しなくても良いよ」

 

 

偉くて高給にも関わらず金に興味が無く使わないタイプが我が家には多い

 

だからなのか、金だけは無駄にある

 

 

「技術面は・・・まぁ心配無い」

 

 

アギトやリインフォースツヴァイ空曹長に頼むのも良い。もしくはウルに頼んでみるのも面白いかも知れない

 

 

「うにゃぁーなんかあっさりだよぉ」

 

「公式試合に必要で元々作る予定だったからな」

 

「そぉなんだ・・・あ、渡す係りはヴィヴィオがする!」

 

 

はいはい、分かったから湯船をバシャバシャするな

 

 

「別に良いが、好きな人からのプレゼントがデバイスって嬉しいのか?」

 

「デバイスって一生物だから・・・あり、かなぁ?」

 

「ふぅん。ま、問題は誰からって言う事だろうからね」

 

「そうだよ! そうだよね! そうだもん!」

 

 

性格的に表面には出さないが、アインハルトちゃんがヴィヴィオ大好きなのは明らか

 

ヴィヴィオからのプレゼントってだけで跳ね回るくらい嬉しいだろうな




プレゼントがしたいヴィヴィオでした

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