召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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クリスマス番外編~side ヴィヴィオ~

クリスマス

 

わたしもお姉ちゃんも楽しみにしていた日なんですけど、残念な事にあきパパが仕事が入ってしまって、いつもみたいに遊べなくなってしまいました

 

まぁわたしは良いんだけどね? そんな年もあるかなぁくらいものだもん

 

でも、それでは済まないのがお姉ちゃんである

 

 

「元を辿れば貴方のせいです」

 

 

とんだ八つ当たりだよね

 

 

「いや、いやいやいやいや、それはないよ。ないってお姉ちゃん」

 

 

思わず五回も言っちゃうくらい怖かった

 

 

「お父様と私の大切な日に」

 

「捏造じゃないかな! それ! ヴィヴィオ達が消えてるしっ!」

 

 

なのはママとかとか

 

 

「だ、大丈夫だよ、お姉ちゃん! あきパパはビックリさせるのが好きだからさ。クリスマスなのに仕事なのも、何かの伏線みたいなモノじゃないかな?」

 

 

こんな時に限って図ったように誰も居ないんだもんなぁ

 

 

「・・・。」

 

 

あ、いけそうかも

 

イクスお姉ちゃん分かり易い・・・ちょろいよね

 

妹としては心配になってしまいます

 

 

「お姉ちゃん。待ってみようよ、クリスマスは夜が本番だよ?」

 

「・・・怪しいですが、貴方の言う通りかも知れませんね」

 

「にゃはは」

 

 

ようやく説得が終わったところで来客者を知らせるインターフォンが鳴った

 

クリスにモニターを開いてもらって見ると、なのはママだったのであがってもらう

 

 

「メリークリスマス! 雨水さんがお仕事って聞いたから、とりあえずケーキ持ってきたんだけど・・・」

 

 

なのはママはリビングの現状を見て黙る

 

どんな感じかと言いますと、イクスお姉ちゃんがソファーにわたしを組み倒してます

 

 

「どうしたの?」

 

 

イクスお姉ちゃんの機嫌が悪いのを察してくれたみたい

 

 

「えと、解決したから大丈夫かな」

 

「んんっと、そうなんだ。それなら良いけど」

 

「あ、そうだ! なのはママ! せっかくだし、あきパパが居ない時しか買えない物があるの!」

 

「ふぇ? あ、うん。車で来たから大丈夫だよ」

 

 

せっかくのクリスマスだもん

 

いっぱい欲しいもの買ってもらおうっと

 

 

「イクスお姉ちゃんも行こうよ! 準備、準備!」

 

「出掛ける準備はもう出来ています」

 

「あ、それもそうだね」

 

 

あきパパと行く予定だったから、そこら辺はバッチリだよね

 

 

「ですが、私はお父様を家で待つので。二人で行ってきたら如何ですか?」

 

「むぅ、またお姉ちゃんはそう言う事を言う。だいたいお姉ちゃんも買っておいた方が良い物だよ」

 

「私は貴方と違って物には大して興味はありません」

 

「ホント? でも、ごにょごにょ」

 

 

ちょっと堂々と言うのは恥ずかしいので、お姉ちゃんの耳元で言う

 

予想通りお姉ちゃんはビックリしたようにわたしを見た

 

 

「それは、ですが、まぁ必要ですね」

 

「そうでしょ?」

 

「分かりました。貴方の提案に乗りましょう。高町なのは、今日はお願いします」

 

「うん、任せておいて。何処でも行っちゃうからっ」

 

 

あ、向こうに着いたら、あきパパには出掛けたことを伝えないとだよね




まだまだ続きます

日付が変わる前に仕上げたい!

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