召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

312 / 414
クリスマス番外編~side イクス~

なんだか乗せられた気がします

 

クリスマス当日。非常に残念ですが、お父様に仕事が入ってしまいました

 

その仕事が入ってしまった理由が、非常に気に入らないモノでしたが・・・まぁヴィヴィオの言う通り、お父様には秘密にして買わなくてはいけない物があったのは事実です

 

 

「これとか!」

 

「可愛いと言うのは分かりますが」

 

「んーお姉ちゃんには子供っぽいのかな?」

 

 

子供っぽい

 

そうなのですか。この辺の感覚は私は乏しいので、ヴィヴィオが居てくれて助かります

 

 

「どう思う? なのはママ」

 

「私は二人とも、もうちょっと子供っぽくても良いかなぁって思うけど」

 

「ふぅ・・・分かってないなぁ」

 

「にゃっ!」

 

 

やれやれ。と言ったポーズを見て軽くショックを受ける高町なのは

 

まぁ楽しそうなので放っておきましょう

 

 

「いいですか、なのはママ。女の子は背伸びしたがるんです」

 

「ああ、うん。私もそうだったかも」

 

「でしょ? だから、いつまでも子供っぽいのは嫌なの・・・あきパパは未だにキャラ物とかわたしが好きと思ってるんだもんなぁ~」

 

 

・・・私が思うに十分好きだと思うのですけどね

 

お父様が難しそうに選んでいるのを横で見ていて羨ましいと思ったものです

 

 

「お父様が選んだ物にケチを付ける気ですか」

 

「いや、ううん。嬉しいよ? 嬉しいんだけどね? にゃはは、ちょっとそろそろクラスの他の子もね」

 

「まぁ良いです」

 

 

それより今は目の前の物です

 

よりお父様に相応しい物を選ばないといけません

 

 

「あ、これは?」

 

「それは派手すぎませんか?」

 

「うん。だから、どっちかって言うと見せる用なんだよ」

 

「見せる用?」

 

「そうそう、見せても良い用だね」

 

 

んん、奥が深いです

 

妹であるヴィヴィオが高く見えるから不思議ですね

 

 

「・・・ですが、余りオシャレなのは私には似合いません」

 

「なら試着だね!」

 

「は? 聞いていましたか?」

 

「せっかくだし着てみようよ! ほらほら!」

 

 

高町なのは。貴方も笑って見てないで、この暴走気味なヴィヴィオを少しは止めなさい

 

 

「わたしも一緒に行くから」

 

「そう言う問題では」

 

「あきパパも、イクスお姉ちゃんがオシャレしてるの喜ぶからっ」

 

 

そう言われると弱いです

 

お父様が喜ぶ事なら何でもしたいですから

 

 

「さぁ行こう! あのーすみません! 試着室って何処ですか~」

 

「待ッ、私はまだ!」

 

「にゃはは、なのはママ少し待ってて」

 

「うん、着替え終わったら見せてね」

 

「オッケ~、バッチリ可愛いとこ見せてあげる!」

 

 

結局ヴィヴィオの押しに負けて、私はズルズルと試着室に引き摺られていった




次で最後だと思います

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。