召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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三百十四話~side 雨水~

前回のあらすじ

 

遺跡から戻って研究室へ→随分と眠そうなキリエちゃんが作業中→話によると既に今夜にでも帰れるらしい→予想以上の速さに驚く

 

まぁ意外だったとは言え、別れの挨拶はしないといけない

 

・・・キリエちゃんの言う通り、ディアーチェとかは大した反応はしないと思うが他の三名はそうもいかないよな

 

 

「重要な話があるんだけど。いいかな?」

 

 

夕食を食べ始めて、暫らく経って言い出す事にした

 

 

「ああ、帰りの日程でも決まったか」

 

「・・・。」

 

「ん? 違ったか?」

 

 

先に言われてしまった

 

まぁディアーチェは大した反応はしないと予想は踏んでいたが、ある意味で予想以上な感じだ

 

だけど、ディアーチェが先に言った事で、他の三人は驚きより戸惑いの方が大きいように見える

 

 

「いや、まぁそうなんだけどね。今夜にでも帰れる事になったよ」

 

「ほぉ、前例があったゆえに早いだろうとは思っていたが。少々あの二人を侮っていたな」

 

「そう言う訳で、ディアーチェ、ユーリちゃん、レヴィちゃん。それにシュテルちゃん。短い間だったけどありがとう」

 

 

沈黙をディアーチェが何とも言えない表情で見守っている

 

こんな時に思うことでも無いが・・・まるで保護者みたいだな

 

 

「ユーリ、レヴィ、シュテル。これが今生の別れでも無い。またね、の一つくらい言えないか?」

 

「ディアーチぇぇ」

 

「だって王様ぁー」

 

「はぁー、困った奴らめ。そこが良い所ではあるが・・・シュテル。まさか貴様まで寂しいだの悲しいだの言い出さぬだろうな」

 

 

変わらず沈黙を続けていたシュテルちゃんがディアーチェの問いに口を開く

 

 

「そう、ですね。一時とは言え良い夢でした。どんなアキハルであろうと、好きになれたと言う事実も知れましたからね」

 

「・・・まぁそれが貴様の答えと言うのならば何も言うまい。人を好きになると言う行為自体は褒められる事だからな」

 

「はい、アキハル。次に会う時は、もっと自身の魅力を磨き、貴方を悩殺できる女性になっておきますよ」

 

 

それは楽しみだね

 

状況的に夕食どころでは無くなってしまったが、この後はレヴィちゃんやユーリちゃんとも

挨拶を済ませる事が出来た

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

そして、一息付く暇も無く

 

善は急げ、このままの雰囲気で行け。とディアーチェに言われるがままに最初に俺が落下した地点に向かった

 

 

「フォーミュラプレート」

 

 

ミッド式ともベルカ式とも違う、エルトリアの術式らしい

 

到着した時には、既に展開されいた

 

 

「少し戦闘機人達が出すテンプレートに似てるな」

 

「雨水さん、聞こえますか?」

 

「ああ、バッチリだよ。アミタちゃん」

 

 

空中にモニターが表示されて、そこに紫天一家の皆やキリエちゃん達が映し出された

 

巻き込まれない為と、操作を兼ねて遠くからの見送りらしい

 

なんかちょっと残念だな

 

 

「うー本当はもっとお話したいんですが、他の皆とはお別れ済ませたんですよね」

 

「うん、アミタちゃんが寝てるうちに」

 

「はぁー大失態です。まぁまた会った時にその分たっぷりお話しましょう」

 

「そうだね」

 

 

ああ、それにしても

 

いまになってだが、ウルの目的の事すっかり忘れていた

 

まぁウルの手助け無しに帰れる方法が見付かっていたんだから良いけどね

 

 

「じゃあ、よろしく」

 

「はい、了解です」

 

 

時間にして約二日

 

たった二日の出来事だったのだが、俺にとっては濃厚な二日間だった




もう少し少ない話数で終わるつもりでしたが、思いのほか長くなりました

それでも、まだアミタやキリエとは殆ど関わりませんでしたし、不十分な感じになってしまいましたけどね
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