召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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三百十九話~side 雨水~

前回のあらすじ

 

エルトリアから戻る→子供化も解けて魔法も通常通り使えず→久しぶりのイクスとヴィヴィオ→当たり前だけど、二人とも変わらない様子だった

 

いつもの様にヴィヴィオが悪戯をして逃走した後は、イクスと一緒に夕食まで何気ない会話をしながら過ごした

 

そして、夕食を食べ終わった後。アインハルトちゃんと高町一尉が二人っきりで居るのを見かけたので、つい気になって尾行していた

 

ヴィヴィオ抜きであの二人の接点って殆ど無いからな

 

 

「見失った」

 

 

勘の良い二人なので距離を取って尾行していたんだが、まさか見失うとは思わなかった

 

 

「んー、まぁそこまで気になる訳でも無いし。諦めるか」

 

「諦めるの?」

 

「ん?」

 

 

独り言のつもりが返事が返ってきた

 

尾行し始めた時は、確かに一人で俺の周りには誰も居なかったはずなんだけどな

 

右後ろに少し振り向くと、ヴィヴィオが良い笑顔で立っていた

 

 

「にゃはは」

 

「まったく気付かなかった」

 

 

いつから付いてきていたのか

 

尾行中は時折周囲の確認も怠って無いと思っていたんだが、ヴィヴィオは尾行スキルも一流だな

 

 

「アインハルトさん達に集中し過ぎなの。死角だらけだったよ」

 

 

簡単に言っているが、ヴィヴィオの言う事を実際に行うとなると相当な技術を要すると思う

 

ヴィヴィオらしくはあるんだけど

 

 

「ま、良いや。で? なんでヴィヴィオは俺を尾行したんだ?」

 

「ん~? それはあきパパがアインハルトさん達を尾行したのと同じ理由かなぁ」

 

 

俺と同じ理由ねぇ

 

 

「興味本位?」

 

「あと、暇を付けたら完璧かも」

 

 

あ、なるほど、確かにそうだな

 

 

「ねぇあきパパ。二人は見失っちゃったし、外をふらっと散歩しない?」

 

 

笑顔なのだが、なんだか有無を言わさない感じに見える

 

とても興味があって暇だったから、と言う理由で付いてきた子の目じゃないな

 

 

「別に良いが、この夜更けに外か?」

 

「・・・外が良い。外じゃないと駄目なのっ」

 

 

急にくるっと背を向けるようにして回ったので、ヴィヴィオの表情が読めない

 

ただ風に当たりたいだけかも知れないが・・・アインハルトちゃんと高町一尉の事もある。夕食の前に何かあったのかも知れないな

 

 

「分かった。だけど、外に行くならもう一枚くらい上に羽織ってから行こうか」

 

「うん、ありがとう。あきパパ」

 

 

しかし、いまのヴィヴィオを見ていると、ふと俺が二人を見失ったのは偶然ではなく

 

ヴィヴィオが仕組んだ事なのでは無いかと疑いたくなってくるな

 

 

「さっ! 早く行こう! いまならイクスお姉ちゃんは部屋にいないから」

 

「ん? イクスは真っ直ぐ部屋に戻ったと思うんだが」

 

「ううん。お姉ちゃんは明日の朝食の為にキャロさんとルールーの所に言ってるはずだよ」

 

 

イクスが朝食の為と言うと何だか嫌な予感しかしない

 

 

「はーやーくぅ」

 

「はいはい」

 

 

まぁいまは考えても仕方ないので、俺はヴィヴィオに引っ張られながら、自室に上着を取りに戻る事となった

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