召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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三十七話~side 雨水~

シロの新魔法でのドッキリ成功→したのは良いがシロに注目が行き過ぎて俺とフリードの存在が忘れられる→フリードを使い存在を主張

 

 

「あ、居たんですか」

 

「居たよ! って言うか、お前らの当初の目的を思い出してみろ!」

 

 

確か俺達を驚かす事だったろ?!

 

全く二人は・・・そりゃ行き成り美少女が知っている魔狼に変わればそっちに意識を向けるのは分かるけどさ

 

 

「シロの変身魔法はやっぱり秋兄さんが?」

 

「よく聞いてくれた! そう! シロの物覚えが良過ぎて一通り芸も仕込み、いっそ魔法でも覚えさせて俺が楽しようと考えて教えた魔法!」

 

「動機が不純ですね」

 

 

純粋だろうが不純粋だろうと知った事では無い! 楽したいと思うのは誰だって同じだ!

 

とは言っても現段階ではまだまだ

 

 

「本当にいつの間に」

 

「躾は基本俺一人だったからな、キャロが知らないのも当然。ってか手伝えよ」

 

 

キャロが寝てる間も練習してる時あったからなー

 

段々シロもそれを面白がって仕事から帰るなりすぐに教えろと寄ってくる時もあった

 

 

「・・・僕の魔法もまだ完成してないのに」

 

「わたしの方は新しい魔法は教えてくれさえしないんだよ?」

 

 

あれ? 何故か二人してシロに嫉妬し始めてるよ

 

エリオの魔法は難易度がそもそも変身魔法とは違う、キャロは新しい魔法を覚えるより今ある召喚の安定化や召喚詠唱の略化または破棄を目指した方が素質的に合っている

 

まぁ二人して理由はあるんだけど・・・

 

そもそも動物から人になるメリットはあっても人から動物になるメリットは少ない

 

 

「問題はそこじゃないだろ。いまは如何に俺の教えが良いかってだな」

 

「そんな話はしてません」

 

 

まぁ特典スキルだからデカイ顔は出来ないけどさぁ

 

と言うか、いまだに自身の魔法レベルが中々上がらないしバインドがあともうちょっとなんだけど・・・

 

 

「そうか、じゃ確かお前らが何について話をしていたか聞きだそうとだな」

 

「聞きだすって、それわたし達に言って良いんですか?」

 

「問題ない。さて教えてもらおうか?」

 

「「それは・・・」」

 

 

ん~悪い事を隠しているって感じの表情はしてないから何かそれなりに重要で個人的内容の可能性が高いな

 

個人的な内容でなければ選択によっては周りも被害を受けるんだから隠す時には悪いと思うか言った方が良いか悩むって感じの表情になる

 

 

「ま、別に無理やり聞こうとは思ってないけどねー」

 

 

無理やりじゃなくて自発的な誘導尋問くらいは有りかなとか思ったけど

 

 

「僕は・・・その、すみません。まだ言えません」

 

「わたしも内緒です」

 

 

エリオに対してキャロは軽いな。同じ内容じゃない?

 

それともエリオが相談を持ち掛けただけでキャロ自体に悩みや隠し事は無いと考えるべきか

 

 

「んー二人して秘密か~、怪しいねぇ。これは将来キャロがエリオを連れて婿さんですって日も近いか?」

 

「有り得ません」

 

 

いや、即答はエリオに余りにも失礼だぞ?

 

ま、二人とも恋とかそんな年でもないだろうけどな・・・俺の初恋って何時頃だったっけ?




道のりが遠いです

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