「この間のお話、新設の機動課入り。お受け致します」
「ホンマか?!」
この目の前で独特な話し方をするのは偉い人達の中では比較的若く優秀な局員、八神はやて二等陸佐殿。この人が僕やキャロを古代遺物管理部機動六課に誘った人
「それにしてもフェイトちゃんと一緒に来ると思ってたんやけど意外やったなぁ」
気軽でとても話しやすいけど少しは緊張する、ちなみにフェイトさんとは幼馴染らしい
「フェイトさんは多忙ですから。これは僕の事ですし折角の自分の時間を削って欲しくありません」
「その言い方はあんまり好まへんな」
「・・・。」
「ま! ええわ! それよりキャロちゃんの方も受けてくれそうなんやって?」
無理やりな空気の変え方だけど取り合えずそっちの方が都合が良い
「はい、また後日キャロの方から連絡があると思います」
「ん? そういや二人は仲良しなん? 呼び捨てやけど」
「はい! フェイトさんと雨水さんのおかげで!」
フェイトさんが出会わせてくれて雨水さんが・・・ん?雨水さんはえーっと面白く緊張を解してくれた?
「雨水? ん~? あー!フェイトちゃんがこないだ言っといた! エリオのパパ兄ちゃん!」
「ブフぅぅーッ! 八神二佐?!」
フェイトさんは一体どんな紹介を?!
確かにフェイトさんにはお兄さんみたいな方と言いましたし家族みたいですよねとも言いましたけど!
「ち、ちがっ、僕と秋兄さんは!」
「兄っちゅうのはホンマかいな」
「んぐ」
カマ掛けられた、何処までが本当で何処までが嘘なのか分からない人だ
「あはは! ごめんごめん、フェイトちゃんからは最近雨水って私らと同い年くらいの友達がエリオに出来たって聞いただけや」
「・・・そう、ですか」
「それで? 雨水って人はどんな感じなん? 優秀な魔導師とか?」
「あーいえ、優秀な魔導師とは真逆です。雨水さんは魔法が殆ど使えません」
「使えへん?」
確か今のところで使える魔法はC-相当のシューターにかなり薄いシールドタイプのバリア、あとは最近形だけバインドが見えてきたって言ってたっけ
・・・どうやってこれで密猟者捕まえているんだろう?
特別格闘技法は取得していないらしいけど
前に自分の魔法は言葉だって言ってたし説得とか交渉かな?
「はい、才能がないらしく」
「ん~」
八神二佐が難しい顔をする
局魔導師は基本的なライン以上は才能頼りな面が大きい、常に人材不足なのもこれが原因の一旦でもあるくらい
「そか~、まだ少し保有戦力に空きがあるからその穴埋めを探してたんやけど」
僕みたいな子供の会話からも組織的利益を引き出そうなんて流石抜け目ないです
「ん? あ、ごめんなぁ。どうもまだ局の方では新入りの若造扱いやから頼れる筋が少なくてな~」
「あ、いえ」
「やから期待しとるで! 時空管理局執務官補佐エリオ・モンディアル二等陸士!」
「はい!」
あれ? いま思えばさっきのって秋兄さんと一緒に仕事出来るチャンスだったのでは?
キャロ、ごめん!
エリオの役職に原作とは違い執務官補佐が追加!六課の話も出始め原作入りの日も近い