召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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四十三話~side 雨水~

前回のあらすじ

 

キャロが何か用があるとかで本局に向かった→からと言って仕事に変更はない→何時も通り警邏→終わったのでフリード達と遊ぶ事にした

 

 

「はっくしゅん」

 

 

鼻がむずむずする、誰か噂でもしてるのか?

 

 

「キュクル!」

 

「ガウガウ!」

 

「はいはい、さて今日はなにするか」

 

 

フリードの範囲制圧魔法のブラストフレアは便利だけど如何せん威力の調整に欠けるから咆哮を魔法的変換で無傷で制圧できる魔法を作れないか

 

 

「フリード。キャロから掛けてもらってるブーストは炎以外にも使える?」

 

「キュクぅ」

 

「そうか」

 

 

分からん。俺はキャロじゃないから鳴き声だけじゃ何を言っているのかサッパリ

 

まぁこの際、炎以外にも使えると過程して考えよう

 

 

「よし、取り合えずフリードはキャロと一緒じゃないと訓練のしようが無いので子竜状態で同時に十単位の火球を作れるようになってもらう。コントロール出来れば尚良いがまずは作る所からな。威力は気にせずに」

 

「キュク!」

 

 

この際中身が空っぽの火球だろうと目晦ましには十分すぎる

 

 

「さて次はシロだな」

 

「ガウ!」

 

 

シロはとにかく単体で魔法を使える一般局員くらいには勝てるようになって欲しい

 

その気になれば噛み付くで勝てる気もしなくはないがあくまで俺が目指すのは魔法戦っと

 

 

「ならシロ、人化を使ってくれるか?」

 

 

頭の中で観察眼のスイッチを入れる

 

目の前では白い魔法陣に潜り活発そうな少女になるシロ

 

 

「っとと・・・わん! 成功!」

 

「ん~変身の瞬間に慣れない人型のせいでバランスを崩したか」

 

 

それと前々からの疑問なんだけど何故シロの奴は人の時は犬の鳴真似をするんだろうか? やっぱり鳴かないと落ちつかないのかな?

 

変身魔法 持続五分二十七秒

 

・・・五分保てるようになったのは大きな成長か

 

 

「ヤッパリ四本足で走った方が速いと思うのぉ」

 

「人型で? 変わった思考の持ち主だな、人の体はそんな走り方には適してないからな?」

 

「はうっ確かに」

 

 

問題は見た目と中身が比例してないって所か

 

意識的肉体の成長が早くまだ変身魔法を使いこなせてないので、そのままの年齢で人化するしかなく精神年齢に伴わない見た目で変身してしまっている

 

 

「試すな! よし、まずはその状態での射撃魔法と捕縛魔法。あとは前に教えた魔力での足場の構築かな」

 

「分かった! ガンバル!」

 

「頑張れ」

 

 

あとは俺も自分の訓錬をするか

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

訓練も一通り終わり、一度長めの休憩を入れて最後に現段階の力を図る事にした

 

 

「よし! シロ! 存分に手加減しろよ!」

 

「ん? なにか違う」

 

 

俺VSシロ(人化)

 

審判フリード

 

制限時間は五分。まぁ単純にシロの人化持続時間が五分だからと言う理由なのだけど

 

 

「まずは」

 

 

観察眼のスイッチを入れる

 

シロ 魔力ランクB 変身魔法使用中 敵意無し やる気有り

 

シロの戦闘スタイルの強みは人間では考えない思考パターン

 

 

「うん、準備はオッケー。フリード」

 

「わん! ガンバルよぉ~!」

 

「キュクル・・・キュククーー!!」

 

 

フリードが空に向けて火を放ったのを合図に試合を開始した




次回はバトル

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