前回のあらすじ
ヒューズに会いに行くとエリシアが居た→帰ろうかと思ったのだが呼び止められ待つ事に→シロに噛まれ掛ける→ヒューズが誰かと共に帰ってきた
「エリシアちゃ~ん、ただいま~!」
「パパ! 局で公私混合しないで下さい!」
変わらない奴だなー
「エリシアちゃんもパパって呼んでるけどね~」
「先生、あの人をブッ飛ばして下さい」
「初めまして、鑑定士を本職にしている雨水秋春と申します」
「あ、どうも。ユーノ・スクライア、無限書庫の司書長をしています」
へぇこの人があの迷宮を整理した人か
あそこが整理されたおかげで、随分事件の資料も探しやすくなった
今まではどんな小さなモノでも数人から数十人だからな
・・・まぁ創立から今の今まで整理する人が居なかったのか? て、話にもなるけど
「無限書庫の司書長ですか? それは凄いですね、あそこの整理はかなり労したでしょ?」
「あはは、元々そう言うのが得意だっただけですよ」
「ガウ!」
「ん、え? 魔狼ですか?珍しいですね」
「物知りですね」
ま、あれだけ知識溢れる所に居れば当然なのか?
「あ、そう言えば、今日は如何してヒューズ准尉と?」
「いえ、実は遺跡調査の人員を借りようと思いまして」
「諜報部からですか? 武装隊の調査チームの方が良いのでは・・・」
「遺跡自体は危険の無い物だと思われるので、トラップに詳しい諜報部の方が奥まで入り込めるかと思いまして・・・」
「あ~なるほど」
確かに諜報部はそう言った裏工作に強いからな
騙し合い得意のメンバーみたいなものだしな、査察官って
「・・・あれ? 雨水さんでしたよね?」
「そうですけど?」
「間違っていたらすみませんが、テスタロッサ執務官とはお知り合いですか?」
「まぁ・・・知り合いだな」
キャロ経由だけど、もう十分俺の知り合いと言っても問題ない。のかな?
「やっぱり! 話には聞いていました! 実は僕、フェイトやなのはと幼馴染なんですよ!」
「ほぉー、あの人達の交友関係はホント凄いね」
類は友を呼ぶと言うのか
凄いな、今度フェイトさんに知り合いで一番偉い人は? とか聞いてみるか
「あ、雨水。お前の次の仕事、その遺跡調査だから」
「・・・さて、ユーノ司書長。また今度、エリシアもまたな」
「はい、先生!」
出口まで全力ダッシュ
しかし目の前からピー・・・カチッと明らかに何かがロックされた音がして
「開かね~~!!」
出口を塞がれた
「帰せ! 遺跡調査なんてやっぱ調査隊にやらせろドアホ!」
「急に口が悪くなったな、お前さん。大体お前さんの目があれば古代遺跡程度の罠なんてないも同然だろ」
確かに観察眼で罠の情報を取りながら進めばトラップの位置が全て見えるんだから無いも同然なのかも知れんが
コイツは重要な事を忘れている
位置が分かろうが避けれる能力が無いと意味が無いと言うこと
つまりは次の場所にトラップがあると分かっていてもそれを解除する技術、回避する技能があって初めて目が意味を持つ
「知るか! 大体俺の身体能力知ってるだろ?!」
「あーその件なら解決だ」
ヒューズから手の平サイズの宝石を手渡される、怪しいので観察眼で見る
ロストロギア 宝石型の蒐集貯蓄タイプ 所持者ブースト系
「管理局員さーん! 此処にロストロギア違法所持者が居ま~す!」
「現在所持してるのはお前さんだけどな」
「許可は取っているんだろうな」
「・・・先生、どうせパパは違法紛いですよ。聞くだけ無駄です」
だよねー、査察官はその情報で階級を無視した命令と名の交渉が出来るからなー
恐い怖い
闇の書と同系統のロストロギアです