召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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五話~side キャロ~

私を助ける為だったって事は分かってる

 

 

「キャロー! ごめんってー! ほんとあんときはアレが最善だったんだってー!」

 

 

簡易テントの外で雨水さんが私に謝っている

 

私を助ける為だったとは言えあそこまで言われるとは思ってなかった

 

雨水さんと私がなんの関わりの無い他人だなんて言って欲しくなかった

 

私達と仲良くしてくれた保護隊の皆と関わり無い同士だなんて言って欲しくなかった

 

 

「キャロー! お腹すいてるでしょー! ご飯あるから出ておいでー!」

 

 

更に言うなら食べ物で女の子を釣ろうとする雨水さんの根性が納得できない

 

私はそんな食いしん坊じゃないです

 

 

「いりません!」

 

「え? いらない? キャロに食べて欲しくて愛情込めたのに」

 

「食べます!」

 

 

・・・あ

 

したり顔の雨水さんがオムレツを持って私の目線に屈んでいた

 

 

「うんうん、やっぱりキャロには食べ物だなー」

 

 

馬鹿な私を憎みます

 

それから目標のミッド行きの日

 

あれから仲直りをしたとは言え雨水さんも負い目を感じているようで一つだけ何でも出来る限りのことをしてくれると約束してくれた

 

 

「ありしたー!」

 

「ありがとございました!」

 

「キュクルー!」

 

「おう! 何時でも遊びに来いよ!」

 

 

私達は保護隊の皆に別れを告げてミッドで雨水さんの就職先探しの旅を始めた

 

 

「これより!局員認定試験を始める!」

 

 

「「はい!」」

 

 

料理屋。ホテル。一般企業。様々な所を巡ったが私と言う荷物持った雨水さんを雇ってくれる所は見付からなかった

 

そして私達は保護隊の皆を思い出して局員になってみようかと考えた

 

おっちゃんの推薦もあったしな

 

 

「まずはデバイスの起動!」

 

「セットアップ!」

 

「え? デバイス? ああ、さっきのかセットアップ」

 

 

私と雨水さんは局員の服装に変わった

 

たぶんセットアップ時の初期設定なんだと思う

 

雨水さんは驚いている。そう言えば雨水さんは魔法を見る度に驚いていた・・・あれ?もしかして魔法を知らないんじゃ

 

 

「次! 射撃魔法!」

 

「はい! シュート!」

 

「んん? 成る程、やっべMPが足りませんとか出そうだ。シュート!」

 

 

ポスンと音がして雨水さんの魔力弾は消えた。魔力弾の形成に失敗したんだと思う

 

 

「・・・次、儀式魔法」

 

「え? 儀式魔法ですか?!」

 

「はい、小規模でも構いません。これはランクを決めるテストなので」

 

「はい」

 

 

私は詠唱を始める

 

横目でチラっとだけ雨水さんを見ると何だか壮大な呪文を唱えていた

 

・・・ただし魔力が全然通ってなかったけど

 

その後の色んな事が続く

 

 

「以上! 終了です!」

 

 

結果

 

雨水さん 魔導師ランクF 非戦闘員 一般局員

 

私 魔導師ランクC レアスキル持ち 三等陸士

 

あれ? 役職上では雨水さんを超えちゃった

 

 

「戦闘外要員って訳か、まぁ別に戦闘したい訳じゃないから良いか。な、キャロ三等陸士殿」

 

「雨水さんのいじわるぅ!」

 

 

敬礼した雨水さんは何だか遠く思えた

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

私達が管理局入りして早一週間

 

本当早いな。私の召喚魔法はまだ未完なので戦闘では役立たずだけどデスクワークなら慣れたから結構イケてると思う

 

 

「よ! キャロちゃん! あれ? 雨水は?」

 

 

同じ部署で仕事をする人達はもう気軽に私達と話してくれる

 

 

「雨水さんですか? さ、さぁさっきお偉いさんと会ってくるって出掛けましたけど」

 

「お偉いさん? ああ、アイツ情報整理や講師だけは得意だからな」

 

「そうなんですよ。雨水さん本人は他人任せ嫌だなーとか言ってましたけど」

 

「ハハッ、確かにアイツは教えるのは得意だけど自分はよえぇからな」

 

「む・・・。」

 

「お? っと、そう睨まんでくれって悪かったってキャロちゃんの彼氏は強い強い」

 

 

か、彼氏?!

 

いや私と雨水さんはまだそんなんじゃ。まだ、そう、まだだよ!

 

 

「アッハハハ、ほんとに可愛いなキャロちゃんは。キャロちゃんはウチの部署の花だよ!」

 

 

雨水さん遅いなぁ・・・今日は一緒に帰れるかな?




行き成り訳の分からない技術の魔法を使用しろと言われても当然不可能な主人公でした
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