召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

63 / 414
六十二話~side 雨水~

前回のあらすじ

 

ユーノ司書長と会う→お馴染みの喫茶店→ロストロギアオークションのチケットをもらう→まぁ勉強になるかと思いエリシアとイクスを連れて行く事に決定

 

何時もとは違い、黒いスーツを着込みエリシアとイクスもそれっぽいドレスを着ている

 

一応プライベートの為、警備と混ざらないように局服以外にした結果だ

 

 

「パスをお見せ下さい」

 

「ほい」

 

「・・・ユーノ・スクライア先生の招待ですね。確認致しました、今日はお楽しみ下さい」

 

 

ん、やっぱりテレビで見た事あるような著名人も来てるな

 

警備担当は荷が重いだろうなー

 

ご愁傷様っと

 

 

「先生、今更ですけどロストロギアを転売って有りなんですか?」

 

「まぁロストロギアも千差万別、色々とあるからねぇ。例えば延々と綺麗な虹を描くだけの物とかあるけど危険でも何でも無いでしょ?」

 

「確かに」

 

 

カイゼルファルベ、聖王の象徴たる魔力光の虹色を延々と描く宗教上の芸術品みたいな奴だったか

 

ロストロギアたる理由は確かエネルギー精製が解析不明だったからとかだったか

 

 

「あれ? 雨水さん?」

 

「あん? 人違いだと思うが・・・」

 

「あ、やっぱり雨水さんだ」

 

 

綺麗なドレスで身を包んでいるフェイトさん

 

あれー? フェイトさんって、こう言ったオークションに来る人だったけ?

 

 

「久しぶりですね」

 

 

フェイトさんが笑って近付いて来ると同時にイクスがさっと俺の後ろに隠れた

 

まるで小動物のよう・・・っておい、王のカリスマは何処にいった

 

 

「あれ? その子は?」

 

「ああ、紹介しますね」

 

「始めましてテスタロッサ執務官殿、私はエリシア・ヒューズ査察官見習いであります!」

 

「始めまして・・・えと、きみは?」

 

「イクス、ヴェリア」

 

 

古代ベルカに詳しい人なら、すぐに気付く名前だけどフェイトさんはそうじゃなかったらしい

 

すぐに笑顔で二人と握手する

 

 

「フェイトさんもオークションに?」

 

「あ、いえ、今日は六課が警備担当なんですよ。六課が追っている敵が誤認して此方のロストロギアを襲う可能性があるので」

 

「ガジェットですか? 最近増えているそうですね」

 

「はい、これから本格的に増えると思いますよ」

 

 

マジかー、面倒だなー

 

下っ端まで処理が回ってこなければ良いけど

 

 

「ん? 六課って事はキャロも来てる?」

 

「はい、総メンバーで来てますから」

 

「そっか、なら帰りに少し顔出しくらいはしておくか」

 

「うん! うん! キャロもきっと喜ぶよ!」

 

 

この人、子供の事となると自分事よりテンション高くなるなー

 

流石過保護な人だ

 

 

「先生、先生はテスタロッサ執務官と親しいのですか?」

 

「まぁー知り合いの知り合いでね」

 

「普通に知り合いで良いと思うなぁー」

 

 

いや、思うなぁーって言われましても

 

 

「静かだな、イクス」

 

「私は人見知りなんです」

 

 

お前の視線は人見知りのそれと言うより何か警戒や疑いを持った感じだぞ

 

ほら、フェイトさんが自分が悪かったのかってオロオロしてるじゃないか

 

 

「えと、その、よろしくね?」

 

「はい、宜しくお願いします」

 

「・・・えーイクスヴェリアちゃんは雨水さんとは如何いった関係なのかな? 親戚の子とか?」

 

「親子です」

 

「・・・ふぇ? 親子?」

 

 

え? こっちを見ます? ・・・まぁこっちだよな

 

 

「少し前に俺が引き取った子なんですよ」

 

「あ~、そうなんだ」

 

「そうなんです」

 

 

あ、そだ。キャロ達にもイクス達を紹介しないとな




戦闘に参加と言う事は無いと思います

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。