召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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六十三話~side 雨水~

前回のあらすじ

 

ホテルアグスタ到着→オークションが始まるまで散策→フェイトさんと出会う→六課全員来ているらしい→帰りにでもキャロに会おうかと思う

 

 

「あれ? 雨水さん」

 

「あーそうですね、六課と言う事は当然貴方も居ますよね」

 

「え? なに?」

 

「いえ、お久しぶりです」

 

 

今度は高町一尉ですか

 

苦手なんだよね、色々と・・・嫌いではないんだけど、ってイクスはまたか

 

 

「・・・おい、いい加減に人が現れる度に俺の背後に潜むのは止めろ」

 

「人見知りなので」

 

「お前、それを言えば色々通じると思ってないだろうな?」

 

 

ま、無理には引っ張り出さないけどさ

 

 

「お話中みたいだけど良いかな? 始めまして高町なのはです」

 

「始めまして高町一等空尉、私はエリシア・ヒューズ査察官見習いであります!」

 

「うん、始めまして」

 

「イクス、ヴェリア」

 

「イクス? あれ? 何処かで・・・」

 

「・・・。」

 

 

高町一尉の記憶に何か引っ掛かったようだ

 

イクス~! 睨まないで! 後々面倒だから!

 

 

「あ、ごめんね。良い名前だね」

 

「・・・良い、名前ですか」

 

「ん?」

 

「ああー、この子はこの間俺が引き取った子で俺の娘なんですよ~」

 

「あ、そうなの! へー雨水さんが~、うん、ぴったりだよ!」

 

 

ピッタリなのか? ま、自分では分からない事かもだから下手に否定も肯定もしないけどね

 

はぁーイクスは完全に警戒心を高めていってるし、エリシア頼りだな

 

 

「あれー? なのはちゃん、どしたー?」

 

「あ、はやてちゃん!」

 

 

はやて? 八神はやて二佐か、確か六課の部隊長だったな。挨拶くらいは必要だよな

 

 

「ん? こちらさんは?」

 

「えっと雨水さんにエリシアちゃんにイクスちゃん」

 

「へ~この人が雨水さんなんや」

 

 

また良からぬ噂でも流れているのか

 

局の方でも俺の名前までは噂にはなってなかったけど、それらしき話がちらほらあったからな

 

 

「始めまして、六課部隊長の八神はやてです」

 

「どうも、雨水秋春です。キャロが何時もお世話になってますね」

 

「いや~ほんまキャロちゃん優秀で助かります・・・エリキャロ二人の魔法は雨水さんが教えたそうやん?」

 

「ん? 教えたって程じゃありませんよ」

 

「そういや、来る途中に見ましたけど先生って呼ばれてましたな?」

 

 

・・・あれ? 流れが何か変だ

 

八神二佐とは初対面だと思うんだが局の何処かで会っていたか?

 

 

「まぁバイト感覚で少し講師を受け持った事もあるので」

 

「ほぉ~そうなんや」

 

「そうなんです」

 

 

バイト感覚と言ったら、少し教えられる生徒側に失礼なモノを感じないでもないが基礎知識ばかりだし良いかな

 

 

「先生、そろそろですよ」

 

「あ、マジ? すみません、そろそろ始まるらしいんで。これで」

 

「そやな、うち等も配置に付かな。また会いましょ」

 

「ええ」

 

「またね、雨水さん。エリシアちゃんとイクスちゃんもまたね」

 

「はい、高町一尉、八神二佐」

 

「また次の機会に」

 

 

しかし今に思えば高町一尉がイクスの紹介をしてくれて良かったな、イクス本人にさせたらイクスヴェリアって言っちゃうから、確か八神二佐は古代ベルカ式、気付く可能性が大だった

 

 

「それにしてもイクス。俺と始めて会った時はもっと王たる構えって感じだったよな?」

 

「私は既に秋春様の娘です、王の罪は捨てずとも王の称は捨てました」

 

「・・・だからってそう変わるもんなのか」

 

 

女心と秋の空・・・使い方としてはあってるか?




はやての勧誘する気満々みたいな感じを少し出してみました

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