召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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七十話~side 雨水~

前回のあらすじ

 

八神二佐から説教→処罰→帰ってヒューズから説教→またまた処罰→六課での行動は喧嘩両成敗?→流石にエリシアが持っていた代理権限は少し不味かった

 

と結果的にドンドンと休暇や給料は減っていったのであるが、この際過ぎた事を気にしていても仕方が無い

 

後悔先に立たずと先人達は言ったモノだ

 

まぁともかく六課の皆さんには近いうちに謝罪等をしに行かないといけないがほとぼり冷めるまで待つのが吉だろうな

 

で、早速消えた休日の日

 

 

「先生、此方のデータなんですけど」

 

「ああ、ヒューズのサインか・・・帰って来るタイミングも掴めないし、簡単に纏めて送っておいて」

 

「はい」

 

 

うん、久し振りのデスクワークだが心配する程には鈍ってないな

 

あの遺跡調査以来、俺は諜報部のデータ整理をエリシアと一緒に任されている。仮にも管理局の色んなデータが浅く広く集まる場所なので特典スキルの仮完全記憶能力を持つ身としてはまぁそこそこ良い職場なのだろう

 

何か納得出来ないが例えば雑用扱いな感じがしないでもないとか

 

 

「そう言えば、シロちゃんやイクスは今日も留守番ですか?」

 

「ん? いや、確か近くの図書館に行ってるはずだけど? 現代知識を付けたいとか」

 

「あーイクスって世間知らずな所が有りますからね」

 

「その代わり流石戦乱ベルカを生きてきたってだけあって戦闘スキルが無駄に高い。今まではマリアージュ頼りで自分は何にも出来ないって感じだったけど、意外と教えればすぐに出来てね」

 

 

スポンジが水を吸うようにと表現するのかな?

 

別にそれで構わないが、無限に水を吸うスポンジとかあるかな? それくらい成長速度が速い

 

 

「先生の教え方は上手ですからね」

 

「んー生徒の才能頼りが大きいけどね」

 

 

更には特典スキル頼りが大きいけどね~

 

 

「イクスの魔法ってどんな感じなんですか?」

 

「え? なに? 情報収集? 査察官が板に付いてきたね」

 

「友達と書いてライバルみたいな存在ですし、気になって当然ですよ」

 

 

そんな熱血アニメみたいな事を言われても・・・

 

最近はエリシアとは一緒に行動する事も多くなって偶に家で一緒に夜ご飯を食べているからイクスの警戒もゼロだけどさ

 

 

「まぁ余り教えると模擬戦でもする時にイクスが不利になるから控えるけど、そうだね。古代ベルカで生き抜いただけはあるって言わせる魔法かな」

 

「・・・実戦的って事ですか?」

 

「そう」

 

 

イクスの魔法はまさに実戦で活きる

 

まだベルカ式のデバイスの調達が出来てないので出力的に七割が精々だけど別に戦闘の予定もないし大丈夫だろ

 

元々ベルカの王族なんてデバイスを必要としないくらいの実力者だし

 

 

「だったら最初から私が不利じゃないですかー」

 

「あはは、でもまぁイクス自体は本来は戦闘向きじゃないから案外如何にかなるって」

 

 

キャロ達がどの程度レベルが上がってるか分からないから、判断が付きにくいけどシロがあの中では今のところは上位だよな

 

瞬間的な判断に長けてるのが、また上手い具合に強さを増してるし、一応シロの戦闘スタイルに合わせた魔法の取得も終えている

 

 

「エリシアは戦闘前に罠を仕掛ける時間さえ貰えれば、敵無しって感じなんだけどね」

 

「敵無しは言い過ぎですよ、先生。それだって高町一尉みたいに防御が硬い相手やシロちゃんみたいに予想と全然違う行動されたら意味無いです」

 

 

そうだな~・・・あとは小細工の一切通じないキャロのヴォルテールとかは相性悪いのかな




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