前回のあらすじ
久々のデスクワーク→エリシアとゆったりと作業→イクスとシロは家から最寄の図書館に
そう言う訳で、仕事帰りに図書館に来た訳だが
「痛ってぇな！ ドコ見てんだよっ！」
妙なのに絡まれた
普通に歩いていたらぶつかったのだが
このチンピラみたいな事を言っている人形モドキ、最初は誰かの魔法か使い魔と思ったが記憶にあった文献で違う事に気付いた
「悪いって言ってんだろしつこいな。しつこい女は嫌われるぞ」
「それ言うならしつこいオトコだ！ それに悪いなんて一言も聞いてねぇ！」
「いま言った」
さて如何したものか
一体全体なんでミッドにベルカ融合騎が居るんだか
しかも純正ときた。これはもう生きた化石だね
「いや、いい加減に、俺も人探ししてるから無かった事に」
「出来るか！ しかも人探しならコッチも一緒なんだよっ」
「迷子？」
「ルールーがなっ」
ルールー・・・何だか美味しそうな名前だなって言ったら怒るだろうか
まぁともかく二人とも急いでいるなら話は早い
「なら適当に局員にでも放送で呼んでもらえ」
「出来たら苦労してねぇっ！」
実はこの子の方が迷子なんじゃなかろうかと思ってきた
局員に言えないのも単に自分が迷子だから恥ずかしいとか・・・迷子ほど迷子では無いと言い張る法則
「まぁ俺も局員として迷子を放っては置けないと言いたい所だが・・・ん？ って如何した」
「お前、局員だったのか」
「服見ろ。コスプレと思ったのかコノヤロー」
「・・・ん、いやまぁそうだよな」
そうだっての
むしろコスプレはお前の方だ
「さて、早く探し人を見つけないとな」
「だなっ」
あれ？ 一緒に探す感じになってる？
純正古代ベルカ融合騎・・・持ち主が気になるから別に良いけど
◇◇◇◇◇◇
「見つかんねぇな」
「同じくだ。この限定された空間を探してるのに、何で見付からないのか」
まさかとは思うがイクス達と入れ違いになったか？
迎えにいくとは言ってないし可能性はあるな
「ところで純正の融合騎なんてまだ生き残ってたんだな」
「なんでお前それっ」
「むしろお前は普通にそのサイズの人が居ると思ってたのかって・・・取って食う訳じゃないから近寄れ」
いや、だから取って食わねぇって
「しかしルールーいねぇな」
「イクスもいねぇ・・・なぁもしかして入れ違いじゃないか？」
「かもなぁー」
なら探しても意味無いか
「少し外の喫茶店でお茶でも如何だ？ 案外出てくるのを待ったが早いかもだぜ」
むしろイクス達が外でゆっくりしてるかも
図書館は基本飲食禁止だしな
「お前に付いてくのは何かヤダけどしゃーないかっ」
「結局付いてくるのか来ないのか・・・ケーキくらいなら」
「行くッ！ すぐ行く！ いま行け！いますぐ食わせろっ！」
命令系かよ、しかも欲求に素直だな・・・構わないけどさ
烈火の剣精とうじょ～