召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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七十九話~side 雨水~

前回のあらすじ

 

キャロ遭遇→アルバム交換→のはずがキャロが俺のを見た可能性有り→問い詰めているとフェイトさんが乱入→最近色々キャロの様子が可笑しく何故か俺のせい→如何にか冷静になってもらうと二人して用事を思い出す→なんと高町一尉が俺に用事らしい

 

ドナドナドーナーって気分なのかも

 

 

「この間は怖い思いをさせてしまって、すみませんでした!」

 

「あははー気にしてませんよ、昔の事ですし。それより今ですよ、いま、現在進行形で怖いんだよ、特に後ろのお二方がね」

 

「ヴィータちゃん?!」

 

 

あとシグナム二尉もね

 

高町一尉はこの間の事を謝っているらしいが、ヴィータ三尉は打っ潰すみたいな視線を向けている

 

シグナム二尉に限っては怒っている様子では無いが戦いたくてウズウズしているのがモロ分かりだ

 

何故分かるかって? 別に心を読める訳ではない・・・単に後ろで素振りなんかされていたら何と無く察してしまう

 

 

「主はやてから聞いている、数日は滞在するのだろう? ならば高町を打ち倒したその強さ、とくと味あわせてもらおう」

 

「えー」

 

「大丈夫だ、私はベルカの騎士だが、其方の奇策を要する戦い方を否定する気は無い」

 

「えー」

 

 

なら、俺流で対応させてもらいますか

 

戦う気なんて一ミリも無いですけど・・・大体あの魔法はエリシアのだ

 

 

「あたしは今すぐ打っ潰したい」

 

「高町一尉~! ヴィータ三尉が乱心しましたー!!」

 

「誰が乱心だ!」

 

「にゃはは」

 

 

にゃはは。じゃねぇよ

 

フェイトさんとキャロはさっさと退散したのか・・・道理で見当たらないと思ったよ

 

 

「この間はよくもなのはにッ!」

 

「百合ですか?」

 

「舐めてんのか!」

 

「大真面目です」

 

 

直情行動型と分かっていればこうやって適当に撒いていくのが一番と思う

 

高町一尉も今なら何かを言ってくる様子も無いし、この部隊は余り上下関係に拘りが無いらしい

 

 

「とにかくッ! いますぐ潰されろ!」

 

「なんて要求をしているんですか、拒否します。それにそろそろ時間のようですよ」

 

 

遠くから楽しそうに会話をしながら歩いてくるフォワード+イクス・・・あれ? 何でイクス?

 

 

「チッ」

 

「ヴィ、ヴィータ副隊長なんか怒ってます?」

 

 

スバル生徒達のせいじゃないから安心しなよー

 

 

「秋春様っ!」

 

「よー・・・んで、なんでイクスが此処に?」

 

「秋春様を探していたらルシエさんに会ったので連れてきてもらったのです」

 

 

あーそうなの

 

それにしても、そうするとキャロは余り休憩は取れなかった事になるのかな?

 

まぁ自業自得で・・・

 

 

「じゃ、俺らは見学でもさせてもらいますか。どうせこの場で俺ら以外は教導だろうし」

 

「そうですね」

 

「あ、あの・・・雨水さんって色んな場所で講師をしていますよね?」

 

「はい? 高町一尉? まぁ知っての通りでしょうけど」

 

「・・・少しで良いので教導を見たあとに駄目ですか?」

 

「なにを?」

 

「講師」

 

 

・・・んー? 別に悪くは無いのだけど、前にもあったように四の五の言っている暇があったら模擬戦の一つでもして体に叩き込ませろ

 

みたいな、教導隊と違って士官学校とかで机並べてするような感じなんですが

 

 

「退屈ですよ?」

 

「平気です」

 

「いや、貴方が平気でもフォワードの皆は・・・」

 

 

ってあれ? 何で皆そんなに期待の眼差しを?

 

 

「はぁー仕方無いですね、大したモノじゃないですけど、別に構いませんよ・・・ってな訳でイクス、ちょっと長くなりそうだけど一緒に居る?」

 

「います。・・・どこまでも・・・いつまでも」

 

 

即答の上にまるで反射的に応えやがった・・・別に一時間程度伸びるだけだよ、イクス




雨水にべったりなイクスです

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