前回のあらすじ
高町一尉に謝罪される→が、正直そんな事より背後の二名が心配→シグナム二尉はバトルしたい→ヴィータ三尉は打っ潰したい→・・・させません→高町一尉から講師を頼まれる→断る理由も無いし迷惑を掛けたので承諾
ボーっとイクスと一緒に教導を見ている
しかし、たま~にイクスは何かに反応して少しだけ体を動かすがその度に俺を見ては落ち着くように息を吐いていた・・・なんだ?
「さて、終わったみたいだな」
「ええ、無事終わりましたね」
ん? 無事?
「やっぱり疲れているようですけど・・・します?」
「「「「はい! します!」」」」
子供は元気だねー
高町一尉達は汗一つ流してないし、案外余裕なんだな
「じゃ! 此処からは雨水秋春のコーナーでっ! 助手はイクスにしようかな~!」
「頑張ります!」
「とは言っても、魔法などなど、戦技などなどは、六課教導で教わってるから、何か困ってるとか、伸び悩んでる事とかの相談を受ける感じでやっていきたいと思います」
「はい! 先生!」
「どうぞ高町一尉!」
ノリ良いな、この人
だけど高町一尉に先生と呼ばれると何だかあとが怖い
「スターライトブレイカーの威力アップがしたいです!」
「アンタは鬼か」
「鬼じゃないよッ!」
なら魔王か
「一応は答えますけど・・・高町一尉は自力上げの為にベルカ式のカートリッジシステムやブラスターシステムをデバイスに採用しているそうですね。負担の大きい危険な技術と知ってながら」
「・・・はい」
「なら答えは簡単で、収束砲自体の威力アップを考えるのではなく、体内に蓄積した今までの負担を軽減させる方法を考えた方がよっぽど手っ取り早いです」
そもそも貴方の収束砲に拮抗できるような砲撃を撃てる人なんて居るんですか?
「出来るんですか?」
「出来ます。三日間は魔法や魔力の使用を一切禁止させてもらいますけど」
「うっ」
それで今までの分をチャラとは言わないまでもかなり無くせるので良い方だと思うんだけど
「それに何の後遺症か知りませんけど最大魔力値が二十一パーセントも落ちてるじゃないですか」
それでエース張ってるんですから天才も良いところだよ
いや、もう天才ってレベルじゃないよな・・・チートだよ
「ホントかなのはッ!」
「あー・・・にゃはは?」
だから、にゃはは。じゃねぇよ
「方法は後々教えるとして」
「でも、六課の仕事が・・・」
「んあ? イクス~ちょっと手加減して高町一尉に攻撃してみて」
「にゃわわっ!」
言い終える前にイクスは斬っていた
誰が斬れと言ったぁー
「斬ったイクスもイクスですけどかわせた高町一尉も・・・はぁー」
「なんで溜息?! しかもイクスちゃん、何時の間に剣を?!」
魔法ですよ
「あれ? 違いましたか? 秋春様」
「よし、イクス。お願いだ、今すぐそれをしまって何事も無かったような平然な顔をしていろ」
「お願い・・・秋春様からの・・・はい! 分かりました!」
よし、あとは俺も平然と進めよう・・・だってイクスの魔法って説明がメンドイ
「と、この様に高町一尉は三日くらいなら大丈夫でしょう」
「え?! スルー?! ねぇ! さっきのなんなの?!」
「さて他に誰か居ますかー」
「次は私が」
ティアナ生徒か・・・自分で言うのも何だけどさっきのを本当に無視とは案外図太いな
不意打ちを意図も簡単に避けるなのはさん