召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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八十一話~side 雨水~

前回のあらすじ

 

講師開始→高町一尉は鬼か→魔王かも→魔法や魔力の三日間使用禁止令→実は魔法無しでも、結構いけるんじゃないか?→次はティアナ生徒

 

 

「で、ティアナ生徒の相談? 質問? は何かな」

 

「以前、雨水先生は私の事を才能持ちと言いましたね」

 

「ん? 言った、ねー」

 

 

そもそも六課で才能持ちじゃない人間なんて居るのか?

 

確か才能溢れる若き逸材達を集めて構成したって話だったと思うけど・・・探してみるのも有りだな

 

「何処が」

 

「何処?」

 

「私の何処が才能持ちなんですか?」

 

「え? あ~・・・ふぅーん」

 

 

あーなるほど、まだ自分の才能を自覚してないのか

 

周りの隊長陣が強すぎるし、霞みはするよね

 

 

「あれだ、あれ、まずは幻術な。適正が高いし、専門の人に教えてもらえば確実に伸びる。あとは指揮官としても結構いけそうだね、俺が見立てた将来では八神二佐みたいになるか、フェイトさんみたいになるかの二択になると思ってるよ」

 

「幻術と指揮・・・それなら今の精密射撃は」

 

「ああ、うん。確かにフェイトさんみたいに弾速と数で押すタイプより高町一尉みたいに少数だけど精密な方がタイプとしてはあってるよ、安心して教導を受けるといい」

 

「はい! 助言有難う御座います!」

 

「つぎー」

 

「はい!」

 

 

スバル生徒か、なんとなく順番って感じだな

 

 

「なにかな?」

 

「雨水先生から見て隊長や副隊長の中で誰が一番強いですか?」

 

「・・・あー」

 

 

それを俺に聞きますか

 

誰と言ったら苦情が来るところが俺になるじゃないか

 

 

「強いて上げるなら高町一尉」

 

「なのはさん?」

 

「まぁ地形状況とかコンディションとか色々あるけど、万全の状態でトーナメントなんかしたら、確実に高町一尉だけは勝ち残るって確信がある」

 

 

いや冗談でなく

 

高町一尉の才能のレベルと言ったら、もう有り得ない

 

ミッド式でベルカの騎士と渡り合えるところから始まり、固定砲台のはずの砲撃魔導師が飛び回る

 

他の付属の能力も全て戦闘特化

 

伊達に猛者揃いの戦技教導のエースじゃないってね

 

 

「じゃ、スバル生徒のちょっとした悩みも解決って事で・・・次は順番的にエリオかキャロ?」

 

「僕です」

 

「エリオね」

 

「こんな場で言うのもあれなんですけど・・・その、フェイトさんに仕事を休んでもらう方法って有りませんか?」

 

「お前は何の話をしている」

 

 

テッキリ魔法関係の質問と思ったら・・・そんなの親子間で解決してくれよ

 

 

「如何にかなりません?」

 

「そこまでなのか・・・まぁ六課ってロストロギア対策部署だから仕事も必然的に多くなる、ある程度は仕方無いんだろうけど・・・そうだな・・・泣け」

 

「はい?」

 

「俺もキャロやイクスが泣いたら間違いなく心が折れて休む」

 

「・・・それって僕がして通用するんですか?」

 

「大丈夫大丈夫、キャロと一緒にして二人でアタックすれば絶対砕けるのはフェイトさんが先だから」

 

 

だって子供が泣いてお願いしているのを無碍に出来る性格じゃないでしょ?あの人




相変わらず仕事大好きフェイトさん

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