前回のあらすじ
講師を受け持つ→質疑応答→それぞれ一回ずつ聞いていく→残り二人→シグナム二尉がバトルしようぜ!とイクスに持ち掛ける→イクスの喧嘩腰を止めさせて普通の子供のリアクションを取らせる→なんやかんやで意外と成功→そして後日
レリックの鑑定許可も出た事で、さぁ見よう!
と言う時に、休日を堪能していた局員から緊急連絡が入り、レリック関係らしく総動員。出動
仮にも管理局員。と言うかこの場合は諜報として現地での情報収集って事だが、前線行きは無理でも後方支援の為に出動
管理局員でないイクスは留守番でシロは後方支援では役に立つ事も無いでの同じく留守番
「全く、休日放棄で仕事に殉じるなんて何処の仕事馬鹿だ」
一言文句を言いたいね。折角レリックを鑑定したあとは、キャロ達と遊びにでもと思っていたのにアラートが掛かったせいでレリックは一時厳重封印され鑑定も出来ない
遊びと言えばエリオの奴は朝から張り切って何処に行ったんだ? 誰かと待ち合わせしているとか言っていたが・・・
後方支援と言っても俺がするのは、この汚い下水道の中で懐中電灯を使ってレリックや目新しい物探し
まぁ最初から此方で見付かるなんて期待されてないだけサボりやすいが
「落ちてる訳ないって・・・ん?」
目の前に人
同じく捜索員の人か? 確か現在は六課ロングアーチと交替部隊が捜索中だったな
別可能性として別の部隊の協力員とか? ともかく話し相手には丁度良い
「どうも、六課にレリック捜索で一時協力している諜報部の雨水です」
「・・・。」
反応無し
ようやく姿が見えた。管理局の服じゃなくバリアジャケットのようだし所属が分からんな
・・・美幼女。と言ってもキャロと同じくらいだから少女と言った方が良いか
「えと、六課では見てないけど、この辺の部隊の子? 小さいのに優秀だね」
「・・・。」
反応無し
流石に距離的に大股で二歩か三歩だし聞こえはしているはず
「しかし、こんな下水道に女の子を派遣するのは頂けないね」
「・・・。」
反応無し
いい加減に挫けそうだな
「あー・・・でもバリアジャケットって便利だよね、汚れても再構成すれば良いし。俺もバリアジャケット作ってみたいね、今は如何にかフィールド系のバリアで賄ってるから不便では無いけど」
「・・・邪魔」
会話成立!
・・・ってやってられるかッ!
「・・・そっちは捜索終えた?」
「終わった」
「そう、こっちも大部分は終わった。あとは合流地点に向かいたいから、あっちだな」
「え?」
それにしても本当にこの子は何処の部隊の子なんだろうか?
クールか? 無口か? 毒舌か?
計り知れないぜ
◇◇◇◇◇◇
六課メンバーは確かこの先に居るはず
現在俺と所属不明の女の子で行動中、真っ暗い中で美少女と散歩?役得なのかね
「騒がしい声が聞こえてきたな、そういやキミくらいの年齢の子も居るよ」
「ホント?」
「お、まともなリアクション」
「・・・。」
再び無言だッ!だが切り崩せる糸口は見つけた
「そうそうキャロって言って、俺の旅仲間で良い子だからすぐに仲良くなれるよ」
「旅仲間なら私にも居る」
「マジで? いつも旅仲間って言ったら妙な反応だったからこれは新鮮だ」
「ゼストとアギト」
「へ~今度会ってみたいね」
ゼストは男の名前だろうけどアギトは・・・判別付かないな
「・・・お兄さん、管理局の人?」
「ん? 今更だな。最初に言った通りそうだけど?」
「そう。残念」
良く分からないが残念がられた
「アスクレピオス」
「ん? ん? えーっとあれ?」
「さようなら・・・ガリュー」
使い魔・・・いや、変わった魔法陣だけど召喚か
観察眼
人造魔導師 召喚士 ルーテシア・アルピーノ
ベルカ式ベース ミッド召喚魔法 召喚虫 ガリュー
近代ベルカとか少し違うのか、独自の魔法陣? それは凄いな
「やっべ、もしかしてあの子。敵だったのか? ・・・会わなかったってのは無しか。無しだよな」
あの子、小さいのに魔法技能高いなー
このバインドきっと俺だと解けない可能性が高いんだろうな・・・どうしよう
召喚士ルーテシア登場