召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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八十七話~side 雨水~

前回のあらすじ

 

幼女ことヴィヴィオに懐かれた→高町一尉と遭遇→六課行きをお願いされる→拒否→とは言っても、どうせ数日中に連行されそうだけどね→自宅に帰宅

 

しかし聖王教会もよく許可を出したな

 

裏を感じずにはいられないが、下っ端の俺が考えても一緒の様な気がしたので考えるのは止めにした

 

 

「たっだいま~!」

 

「ま~!」

 

「おかえ、オリヴィエっ?! ・・・何故貴方が現代に」

 

 

ほほぉヴィヴィオはオリヴィエ本人に見間違えるくらいは似てるのか

 

 

「・・・いえ、違いますね。魔力の質も外見的特徴もあってますが、どこか別人です。子孫ですか?」

 

「ま、そんな感じ」

 

「そうですか、聖王家はまだ途絶えてなかったのですね」

 

 

途絶えると言えば冥王はイクスの代で止まってるもんな

 

如何見てもイクスに子供が居たとは思えないし

 

・・・うん、第一印象は悪くない

 

戦乱期の仲だから、もしかしたら恨みの一つでもあるのかと思ったけど考え過ぎだったか

 

 

「では、ゆりかごが復活する前に殺しますか」

 

「って、おい!」

 

「秋春様?」

 

 

小首を傾げるイクスはとても可愛いけど手に持っている戦刀が物騒過ぎる

 

ええっと、ゆりかご・・・どっかで聞いたな

 

ベルカ文献で

 

 

「あー思い出せないな、ゆりかごって?」

 

「兵器です。聖王に無限とも言えるエネルギーの配給を可能とした空中戦艦で、それ自体が既に次元を越える攻撃も搭載していたと思います。が・・・今ならただの子供です」

 

「それはお前も同じだっ!」

 

 

イクスに向かってチョップ!

 

まさか俺からの攻撃が来るとは予想すらしていなかったようで回避行動も取れずクリーンヒットした

 

 

「いたっ・・・あ、あきはる様?」

 

「コイツの名前はヴィヴィオ、今日は客で将来的にお前の友達」

 

「あひはるはま」

 

 

頬っぺたプニプニでちょっと癖になりそうだなぁ

 

 

「イ、クス?」

 

「あ、はい。御機嫌よう聖王陛下、覚えてはいらっしゃらないでしょうけど冥府の炎王イクスヴェリアです」

 

「ごきげんよーヴィヴィオです!」

 

 

イクスは慣れた様子で華麗に挨拶をする

 

んーそれにしても、ヴィヴィオには一体何処までの記憶が転写されているのか

 

人造生命体と言えば確か前にプロジェクトFが問題になった事件があったよな

 

一応参考資料として近々見ておくか

 

 

「ガウッ!」

 

「ッ、わんちゃん!」

 

「ガウウ」

 

 

シロはアルフ直伝の子犬モードで成長を止めているので子供のヴィヴィオでも怖がってない

 

 

「わんっ! 見て見て! 子犬モードからの子供モード!」

 

「おお! ついに完成したのか!」

 

 

何時の間に! 全然気付かなかった

 

子供モードは子犬モードと違って複雑な魔法式が必要だったので、直感で魔法を使おうとするシロは少し苦難していたのだ

 

 

「凄いッ! アルフに聞いたのか?」

 

「うん! 大きい方のモードもマスター済みだよっ!」

 

 

ほぉこれでサイズは伸縮自在か

 

と言っても。成長時間通りの姿の方が、やっぱり魔力消費も無くて楽なんだろう

 

けど、シロならどの姿でも日常生活くらいは違和感なく過ごせるようになるだろうな

 

 

「・・・わんちゃんが女の子になった」

 

「あ、ヴィヴィオにも紹介しないとな」

 

「わんっ! 魔狼のシロだよっ、よろしくね!」

 

「よろしくぅ!」

 

「それじゃ、ご飯にしようか」

 

「「「うん!」」」

 

 

俺とシロがご飯を作って、その間はイクスにヴィヴィオを任せるって言うのが妥当な考えだけど・・・ま、大丈夫か




これから二人は原作以上に仲良くなる予定です

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