召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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九十六話~side 雨水~

前回のあらすじ

 

ヴィヴィオが六課に行く為には俺もいかないといけなさそう→当然拒否→イクスも賛成→イクスとキャロのプチ戦い→結果イクスの親想いの心を逆手に取った作戦でキャロの勝利

 

なんと卑怯なキャロ

 

 

「何だかとても失礼なことを思われた気がします」

 

「気のせいじゃない?」

 

「まぁいいですけど・・・それより昼には此方を出たいので準備を整えて下さいね」

 

 

いや、俺はあと数日は行くか行かないかで悩みたいんだけど

 

 

「準備を整えるのは良いんだけとさー」

 

「はい、如何しました? 足りない物を買う時間くらいは有りますけど」

 

「いやいや、あっちで鎖を中途半端に解いて、そのまま大人モードで壊そうとしてアダルティーに絡まってるイクスが心配だなって」

 

「って言うか誰です?!」

 

 

イクスの大人モードですけど? 戦武器をあんな小さな体で振り回せる訳ないじゃん

 

せいぜい一回不意打ちするのが精一杯だよ

 

 

「なんだか、わたしが知らない内に雨水さんが遠い人になった気がします」

 

「そう?」

 

 

まぁ確かにキャロが居ない間に娘が出来たってのは大きいかな

 

 

「流石ルシエさん、お父様の旅仲間は伊達では無いです」

 

 

イクスの中での俺の旅仲間は相応の実力がいるらしい

 

 

「旅仲間・・・もしかして雨水さんは出会う人、全てにわたしとの関係を旅仲間って言ってるんですか?」

 

「だって他に言いようが無い」

 

 

ってか昔から今に掛けてずっとだから今更変えてもな

 

 

「・・・恋人とか?」

 

「あー・・・分かった」

 

「え?! ホントですか!」

 

「今度から妹って紹介しておくよ」

 

 

キャロも、そう言う年頃だもんなー

 

・・・だからって身近で補充はしないで欲しい

 

ま、妹くらいがちょっと違和感有りそうだけど通じるだろう

 

 

「恋人の話は!?」

 

「十年早い」

 

「わたしは雨水さんが思ってるほど子供じゃないですよっ!」

 

 

子供じゃないなんて言う奴に限って子供っぽかったりするんだよ

 

それに思ってる程と言うよりは子供ってのは見た感想なんだけどね

 

 

「どうどう、大人の女性なら、そうすぐに怒るな」

 

「うー!」

 

「痛い痛い」

 

「だいたい雨水さんは何で少し目を離しただけで、こんなに女の子に囲まれてるんですかッ!」

 

「知らんがな」

 

 

遭遇率は自分でも驚くほど高いけどさ

 

あれじゃね? 特典スキルのせいじゃねぇの?

 

・・・たぶん

 

 

「イクスちゃんは可愛いし!」

 

「だねー」

 

「ヴィヴィオちゃんは将来有望だし!」

 

「だろうねー」

 

「シロに限ってはもう大人モードなら物凄く綺麗だしっ!」

 

「ああ、だよね。それは俺もビックリ」

 

「油断も隙もない!」

 

 

久しぶりに会ったからってテンション高いなー

 

キャロも十分可愛いと思うんだけど

 

 

「キャロも十分可愛いって」

 

 

それに将来有望なのは、実際前に見てるからね

 

そう言えば年齢操作はあれ以来一度も使ってないな

 

 

「ぅうー・・・今度こそ六課がお休みの時に一緒に遊びに行ってもらいますからね!」

 

「あ、そう言えばこの間、そんな約束をしてたね」

 

 

あのあと病院行きだったからスッカリ忘れてた




イクス大人モード取得済み

まぁ雨水が魔法を教えているので当然です

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