野営地付近
日本兵「ふぅ………小便は飯食ってなくてもよく出るな………ん?」
米兵「足元とジャップに気おつけろよ」
米兵「サー」
日本兵「あっ……アメ公……アメ公じゃ……ちょっ…止まれって小便…早く!」
米兵「……軍曹!この先は森が深くなってます どうしますか?」
軍曹「……引き返すか…引き返せ!」
野営地 将校テント
堂島「米兵が?!」
日本兵「はい!」
堂島「ここも……時間の問題だな
兵達を二番へ移動だ」
大宮「…のう、海軍さんよ
いつになったら聯合艦隊が来るんじゃ
艦隊もまだしも飛行機すら来ねぇ どういうこっちゃ おまけに陸に上がってもダメで海軍は役立たずじゃ」
陸戦隊・二等兵曹(伍長相当)
「なんだと?! もういっぺん言ってみろ!!」
大宮「役立たず…と言っとるんじゃ! 」
那智「やめろ大宮!」
二等兵曹「このクソ陸軍!
お前に何がわかる?!こちらとら乗ってた艦がボカ沈喰らっていきなり訳もわからねぇ陸戦隊に回されたんだぞ!!あぁ?!」
陸戦隊・兵曹長(准尉相当)
「落ち着け!佐藤二曹!」
那智「アメ公だけじゃ足りんのか?!大宮 海軍に当たるな」
大宮「アメ公は毎日攻撃してくる おまけに下痢も止まらん!気が狂いそうじゃ!」
古鷹「何事じゃ」
那智「いや…大宮が海軍と」
兵曹長「佐藤も落ち着け 味方と争うな な?」
二等兵曹「文句なら司令に言いやがれ!」
兵曹長「やめろ佐藤!」
大宮「おぉ!言ったる!」
古鷹「大宮!喧嘩もええが 移動じゃ」
那智「移動ですか」
古鷹「あぁ、アメ公の斥候隊が近くまで来たらしい ほいじゃけぇ奥にある野営地 二番へ移動じゃ 大宮準備せい」
大宮「…はい、軍曹殿」
古鷹「すんません わしの部下が」
兵曹長「いえ、気持ちは分かりますから
自分も思います 聯合艦隊や航空隊の事を…いつ来るのかと
自分らは元重巡 熊野に乗ってました
でも、艦を沈められてからはマニラの海軍防衛隊に異動に…陸軍さんからすれば自分たちは足でまといて分かりますから」
古鷹「……」
兵曹長「佐藤 俺たちも行くぞ」
兵たちが二番に移動して少し経った頃だった
野営地付近に居た日本兵2人が米軍の捕虜になり 野営地の場所は言わなかったが
付近に日本兵が潜伏してるとわかり
翌日、米軍は掃討作戦を実施した。
8月2日
米兵「進め!動くものはみんな撃て!」
米兵「Go Go!」
日本兵「……おぉ……すげぇアメ公がウヨウヨいやがる」
日本兵「…馬鹿!感心してる場合か!報告に戻るぞ!」
野営地 将校テント
近藤「米軍が来ました!」
中川「来ましたか…」
堂島「……っ!もう、来やがったか」
近藤「攻撃のご命令を 今こそ反攻の期です!」
兵曹長「海軍も覚悟は出来てます!」
堂島「参謀殿…」
中川「…迎え撃ちましょう」
一同「はっ!」
堂島「斥候を出せ!それと下士官を集めろ!」
堂島「既に分かってるものもいると思うが今ここにアメ公が向かってる!大部隊だ
しかし、我々は逃げも隠れもしない!
この期に打って出る!我々、帝國陸海軍の力を見せてやれ!一人十殺するまでは死ぬこと禁じる!命ある限り戦い!多くのアメ公を道連れにしろ!」
一同「…はっ!」
日本兵「急げ! 」
日本兵「軽機はそこに配置! 」
近藤「各陣地には電話を引け!」
日本兵「通信!こっちだ!」
近藤「古鷹!部下と斥候してこい!
…双眼鏡だ」
古鷹「はっ!……お前ら」
那智「凄い数……」
火宮「こんとな数…勝ち目あるんか…」
大宮「バカタレ!帝國軍人が泣き言いうな!」
伊勢「ほいでも……やらんといけんのじゃ それが軍人じゃ」
火宮「伊勢伍長殿…」
古鷹「ほうじゃ……伊勢の言う通りじゃ
戻るぞ!」
雨野「……やったる!」
三島「……」
機銃陣地
日本兵「《……こちらトーチカ アメ公近づいてきます》」
近藤「……わかった 純分に引きつけろ》…来ました!」
堂島「参謀殿」
中川「よろしく頼みました」
日本兵達は森林の中で息を殺し
米軍を今かと待ち構えていた。
近藤「古鷹 誰かが攻撃始めたか?」
古鷹「いえ、」
近藤「さっき、戦闘音が聞こえてきた」
米軍は近藤達の部隊とは別に穴蔵に居た日本兵に掃討をしかけていた。
米兵「警戒しろ!」
米兵「サー」
那智「……」
古鷹「……那智、吸うか?」
那智「……えっ…はい…て、恩賜の煙草?!」
古鷹「近藤少尉殿がくれたんじゃ
……那智 、わしも怖い…ほいじゃけぇ1戦前は吸って気を紛らわす…」
那智「軍曹殿が…怖い 支那からの歴戦の軍曹殿でも」
古鷹「当たり前じゃw わしも人間じゃ
わしは 戦い前とわしの嫁さんが怒った時がいちばん怖い…須磨子のやつアメ公より怖ぇぞw」
那智「ふふっw…頂きます…すぅ……」
古鷹「お前らも吸っとけ これが最期かもしれん」
伊勢「はい…!」
金木「いよいよですね!軍曹殿」
西村軍曹「あぁ……近藤少尉殿見てると出撃前を思い出すな」
八木「出撃前?」
近藤は十文字白襷を巻いていた
金木「あぁ…十文字白襷」
薫空挺部隊では識別の為に将校は十文字白襷 下士官は片側白襷 兵は右に腕章を付けていた。
西村「瀧少尉殿……あなたの仇必ず取ります」
雨野「うぅ…ぅぅ」
三島「雨野……」
雨野「うぅ……っ……」
三島「雨野…大丈夫…大丈夫」
那智「……(すゞ子…俺を護ってくれ…)」
……PAPAPAPAPAP!!
古鷹「…始まった」
藤原「いいか まだ攻撃するな!部隊長の命令を待て」
近藤「敵が混乱した時に攻撃だ!十人殺すまでは絶対に死ぬな!いいな!」
一同「はい!」
堂島「よし……奇襲成功…アメ公のヤツら混乱してるぞ!ざまぁ見ろ」
軍曹「参謀 始まりました」
中川「……」
兵曹長「佐藤!やっと戦えるな」
二等兵曹「はい!」
近藤「…はっ!》…攻撃開始!」
藤原「行くぞ……!」
古鷹「お前ら行くぞ!わしに着いてこい!」
古鷹分隊「はい!」
那智「…やったる やったる!」
古鷹「火宮 わしの傍に居ろ!」
火宮「は…はい!」
身体偽装等した日本兵達が森林から一斉に前に出てきた
米兵「…ON…ジーザス!団体様が来たぞ!」
BAN!BAN!
古鷹「一人十殺じゃ!」
BARRRRRRRRR!!
米兵「っ!」
米兵「ON…!」
BAN!BAN!
PAPAPAPAPAP!!
……BON!
米兵「ギャアアアアアアア……!!」
米兵「あぁ……!!」
軽機関銃の弾丸が米兵の火炎放射器に命中し周りの塀を巻き込んで爆発炎上した。
BAN…!
伊勢「あぁ…」
雨野「…あぁ…アメ公が…」
古鷹「…右から来るぞ!よそ見するなぁ!」
伊勢「は……はい!」
近藤「…っ……アメ公の奴ら溝に隠れやがった」
Zip! Zip!
藤原「少尉殿!正面に敵が回りました!」
近藤「クソっ……!海軍に伝令!背後に周り攻撃しろと!」
藤原「はっ!」
近藤「……電話よこせ!」
日本兵「繋がりません!電話線が切れたかと」
近藤「ちくしょう!要請してくる!」
BARRRRRRRRR!!
米兵「ファッキンジャップ!トンプソンを使ってやがる!」
古鷹「…っ!弾が切れた 火宮撃ち続けろ!」
火宮「はい!」
BOGAN…!
日本兵(軽機)「……ぎゃあああ!」
日本兵「加藤!……ちくしょう!」
古鷹「…火宮!軽機の手伝いしてやれ!
よし!」
BARRRRRRRRR!!
火宮「はい!」
日本兵(軽機)「目が……目が見えねぇよ…!」
日本兵「衛生兵ぇ!」
日本兵「こっちもだ!指が取れた!」
BAN! カチャ……
那智「キリがないのぅ……」
BAN!
BAN!……BAN!
大宮「……アメ公のヤツら正面に来とる…」
Huuu……BOGAN!!
日本兵「ぎゃあああ!!」
古鷹「……?!……っ……迫撃砲か!?」
米軍は迫撃砲を日本軍陣地に向けて発射し始めた
米兵「ファイヤー!」
BOM!
…BOGAN!!
古鷹「……お前ら前に出ろ!」
那智「前に?!」
古鷹「近づけば敵は迫撃砲は撃てん!」
那智「は……はい!」
古鷹「早く前に!」
日本兵「腕が……俺の腕がぁ……」
雨野「おい……しっかり…衛生兵!」
衛生兵「……それは無理だ!助からない」
雨野「……そんな」
衛生兵「軽傷者だけしか手当て出来ない」
雨野「……」
日本兵「あぁ……腕……腕が…おかぁちゃん…」
三島「雨野こっちじゃ! ここにおったら迫撃砲にやられる!」
大宮「早うしろ!三島ぁ!」
野戦指揮所
近藤「火力支援をお願いします!」
堂島「擲弾筒 重機班は?」
近藤「見かけてません!」
堂島「なにぃ……どこにいるんだ…」
擲弾筒 重機班は 側面を突破してきた
米軍部隊の猛攻を受け 釘付けにされてた。
近藤「…探してきます!」
堂島「待て!状況は?!」
近藤「……今の所は五分五分です」
堂島「わかった……その調子で維持しろ」
近藤「はっ!」
米兵「ファイヤー!」
BOM!
Huuuuu……
BOGAN!!
古鷹「…!!……あぁっ!!」
古鷹は吹き飛ばされた
那智「…軍曹殿!!!!」
古鷹「っ…あぁ……クソアメ公め…」
那智「軍曹殿!!軍曹殿!!」
古鷹「どんな具合じゃ……?」
那智「右頬から血が…」
古鷹「……抉れとるか?」
那智「いえ…切り傷ぽいです」
古鷹「切り傷?ほうか……なら、大丈夫じゃな」
古鷹は立ち上がる が直ぐによろめき鉄帽が外れ落ちた
那智「軍曹殿…!」
古鷹「大丈夫じゃ……それよりギリギリまで前に出ろ…やられるぞ…」
Huuuuuu……!!
古鷹「伏せろぉ!」
海軍陣地
DADADADADADADA……!!
BOM!
近藤「藤原!」
藤原「…少尉殿!」
藤原「敵に釘付けにされてます!」
近藤「見ればわかる!重機 擲弾筒をこっちに回せ! 」
藤原「しかし……」
近藤「海軍!」
兵曹長「はい?!少尉」
近藤「迂回して 敵を挟み撃ちにしろ!」
兵曹長「しかし、敵がここを突破したら 我々は包囲されますよ!!?」
近藤「だから、その前に挟み撃ちするんだ! 行け!バレずにな!」
兵曹長「分かりました!」
近藤「藤原は戻って指揮をしろ! 西村軍曹!俺と一緒にここのアメ公を片付けるぞ!」
西村「はっ!」
兵曹長は僅かな部下と陸軍兵を率いて
挟み撃ちを仕掛けた。
藤原「重機と擲弾筒来たぞ!」
那智「軍曹殿!応援です!」
古鷹「あぁ…」
藤原「ここに据えろ!」
日本兵「はっ!……装填!…」
「……装填よし!」
DADADA!!
米兵「…っ!」
米兵の頭部に重機関銃の弾丸が命中し撃ち抜いた。
米兵「…on sit!この音はウッドペッカー(九二式重機関銃)だ!」
DADADA!!
Zip!Zip!
日本兵「距離200!てぇー!」
BOM!
BOGAN!!
擲弾筒も撃ち始め米兵に命中し四散する。
日本兵「ざまぁみろってんだ!」
兵曹長「…桶狭間の戦いに挑む武士(もののふ)達もこんな感じなんだろうか」
二等兵曹「…え?」
兵曹長「多勢に切り込み……まぁ、俺らの方が織田軍より酷い状況だがな………よし、行くぞ…佐藤!俺にしっかり着いてこい!」
二等兵曹「はい!」
陸軍兵「桶狭間か……じっちゃんがあの辺に住んでるんだよ」
陸軍兵「そうなの?!」
兵曹長「……今だァ!斬りこみぃ!…ああああああぁぁぁ!!」
米兵「ジャップス!!」
米兵「バンザイアタックだ!」
米兵「いつの間に?!」
BAN!BAN!
PAPAPAPAPAP!!
兵曹長「うわぁぁぁ!」
兵曹長は軍刀を振りかざし米兵に襲いかかった。
米兵「ノゥゥゥ!!」
BANBAN!!
兵曹長「……っ!」
二等兵曹「武井兵曹長!…くそぉぉ!」
米兵と乱戦となった。
BAN BAN!! BAN!
米兵「ファッキンジャップ!」
兵曹長「……っ…くそ……くそ………Pin …プッ……死ね…アメ公ぉ!」 Gtu!
兵曹長は近づいてきた米兵の足にしがみついた。
米兵「?!………グレネード?!」
…BOGAN!!
武井兵曹長以下数名 戦死。
反撃は出来なかった。
Huuu……BOGAN!
日本兵「ギャッ!!」
日本兵「ぁぁ!木口!頭が………あっ!」
Zip!
藤原「擲弾筒が…くそ! お前ら擲弾筒を撃て!」
三島「……はっ!分かりました!
雨野手伝え!」
雨野「わかった!」
三島「俺が撃つ!距離と装填頼む!」
雨野「…距離180…装填よし!」
三島「…っ!」
BOM!
BOGAN!!
米兵「ああぁぁ!」
米兵「…ファック!」
PAPAPAPAPAP!!
日本兵(軽機)「ぁぁ!」
火宮「どうした?!」
日本兵(軽機)「銃身に水を! 銃身が燃えちまう!」
火宮「わかった!」
Zip!
日本兵(軽機)「満遍な…っ」
火宮「お…おい!」
日本兵(軽機)「……」
火宮「…くそ…」
ガチャ…
…PAPAPAPAPAP!!
火宮「クソ…クソぉ!」
PAPAPAPAPAP!!
BOGAN!!
日本兵「わァっ!」
西村「おい!しっかり」
近藤「…おい!…西村軍曹…アメ公が増えたぞ!」
堂島「… 応援が来やがった…!」
日本兵「…中尉殿!」
堂島「俺も陣頭指揮に行くか……」
伊勢「…軍曹殿!敵が!」
米軍は別部隊を引き付けていたトーチカを掃討し合流した。
米兵「応援だ!ハレルヤ!!」
米兵「ジャップ共に反撃だ!」
中川「……そうですか」
堂島「……陣頭指揮に行きます!」
Huu……BOGAN!!
日本兵(重機)「ゃあああ!!」
日本兵「おい…おい!しっかり!…あっ重機が……」
火宮「大丈夫か?!」
日本兵「あっあっぁぁ…た…助けてくれ…たす…ゴホッ……」
火宮「…ぁぁ」
日本兵「衛生兵ぇ!」
藤原「重機まで……軽機はどうした?!」
火宮「…弾切れです!」
近藤「……駄目だ」
米兵「GO GO!」
米兵「低くして行け!」
近藤「…西村軍曹…藤原に合流しろ」
西村「少尉殿は?!」
近藤「安心しろ …俺も後から行く!
……殿を務める!早く行け!」
西村「少尉殿…八木!金木!」
八木・金木「はっ!」
BAN!…BAN!
近藤「……ん?お前…」
日本兵「自分もお供します!」
米兵「進め!進め!」
古鷹「…くそったれアメ公!」
BARRRRRRRRR!!
藤原「……て…転進……撤退しろ!撤退!
早く!」
古鷹「撤退……」
Hu……BOGAN!!
古鷹「…ぐああぁ…っ!…っ…手が」
那智「……軍曹殿!」
古鷹「ちくしょう…右手を持って行きやがった……」
那智「軍曹殿!…しっかり!」
古鷹「ぁぁ……くそぉ……」
那智は古鷹の肩を担いだ
那智「軍曹殿……しっかり…しっかり」
古鷹「あっ…ぁぁ……あ!」
古鷹はよろめき倒れた。
那智「…?!…軍……っ!」
Zip!
後ろを振り返り古鷹の元に戻ろうとした時
那智の右頬に弾丸が命中し その場に倒れた
古鷹「………………那智……那智…」
伊勢「那智!」
那智「……………い…せ……
(すゞ子…靖男…スマンのぅ…父ちゃんは…………)」
火宮「く……軍曹殿!那智伍長殿!」
藤原「お前ら退却しろ!早く!」
火宮「軍曹殿と那智伍長殿が!」
藤原「…もう、アイツらは助からないから早く逃げろ!」
伊勢「軍曹殿!軍曹殿!那智ぃ!那智ぃ!」
火宮「伊勢伍長殿行きましょ!行きましょ!」
伊勢「離せ!火宮!火宮!」
火宮「伊勢伍長殿!」
伊勢「……っ!」
西村軍曹「…三島!雨野行くぞ!」
日本軍は退却を開始した。
日本兵「アメ公が来たぞ!」
三島「あれ?大宮伍長は?」
日本兵「退却しろ!」
日本兵「助けてくれぇ!」
日本兵「置いていかないでくれ頼む!」
日本兵「手榴弾をくれ」
衛生兵「……」
米兵「ジャップ!」
BAN BAN!
日本兵「…っ!」
古鷹「…くそ……くそ…こんとな所で…こんな所で……死んでたまるか…わしはあいつらに会うんじゃ…須磨子…一成…紗子……………っ」
那智伍長 古鷹軍曹戦死。
西村「三島 雨野 早く行け!……八木!金木!撤退が終わるまで殿をするぞ!」
八木・金木「はい!」
PAPAPAPAPAP!!
BAN! BAN!
米兵「喰らえ!」
BAs!……BOGAN!!
米兵はM1ガーランドを使い手榴弾を撃ち込んだ
西村・八木「…ああぁっ!」
BARRRRRRRRR!!
八木「…っ!」
米兵「やったぞ!」
米兵「前へ!」
米兵「GO! GO!」
金木「八木伍長殿!…西村軍曹殿!」
西村「……はぁ……はぁ……早く逃げろ…金木……俺に構うな…この身体じゃあ……助からん」
西村は腹部が抉れてた
金木「西村軍曹殿…」
西村「武運長久を……」
金木「…はい!」
大宮「くそったれ!」
BAN!BAN!
PAPAPAPAPAP!!
日本兵「この!」
PAN!
堂島「……もういい、お前ら退却しろ」
大宮「えっ…」
堂島「本隊と合流しろ」
大宮「…中尉殿は?!」
堂島「俺は指揮所に行く!早く退却しろ!」
近藤「……っ………これまでか……アメ公はつぇぇな………近づいたら…手榴弾で……あっ」
米兵「コイツ 息があるぞ!」
BAN!
近藤少尉以下数名 戦死。
野戦指揮所
中川「…よく…戦ってくれました」
堂島「……っ!…悔しいです!」
中川「堂島中尉…残存部隊を指揮し遊撃戦を移行してください…命ある限り戦い皇國の御楯になるんです!」
堂島「はっ!……参謀殿は?」
中川「…私はこんな身体です……ここで散華した皇軍将兵と共にします…」
堂島「…参謀殿……手伝います」
中川「いえ、手間を掛ける訳にはいきませんから拳銃でします……堂島中尉……武運長久を」
堂島「…はっ!」
中川「…お前たち…ごめんな…」
中川は妻と子が写った写真を握りしめながら
こめかみに銃口を向けた
PAN!
中川少佐 自決。
西村「はぁ……はぁ……」
米兵「?!」
西村「…ああ…ああ……あっ…
アメ…公……」
米兵「……」
西村「…う…撃て…アメ公…」
米兵「………」
西村「……うっ……ああっ……」
米兵「………」
西村「……撃て…撃て…」
米兵「……」
BAN!
西村軍曹・八木伍長戦死。
この戦闘で残存日本兵部隊は壊滅状態になったが米軍側もかなりの損害を受けた。
堂島「……ここまで来ればいいだろ
…藤原 何名いる?」
藤原「………12名です」
堂島「…12名…か」
伊勢「那智……軍曹殿……くそ…くそ」
雨野「…大宮伍長殿は?三島」
三島「……大宮伍長も…」
火宮「…………」
火宮は放心状態だった。
米兵「生き残りは殺せよ」
米兵「金歯があるジャップは?!」
米兵「…コイツ、トンプソンを持ってやがるぞ」
米兵「ファッキンジャップ…!」
米兵は古鷹の遺体を蹴りあげ仰向けに防暑略衣の胸ポケットを漁り始めた
米兵「なんかあるか?」
米兵「ピクチャー… ワォ美人だ…チュッ」
米兵「これは……あっ……」
軍隊手帳の間から1枚の紙が落ちた
米兵が拾い上げる
米兵「……イラストだ……このジャップのイラストか……上手いな」
米兵「そっちのジャップは?」
米兵「写真だけだ…ワォ …コイツ顔に命中してるぜ」
米兵達は日本兵の遺体や所持品を物色していた。
藤原「…ん?誰だ?!」
大宮「味方です!」
藤原「……大宮か!」
伊勢「大宮!」
大宮「伊勢…無事だったか」
伊勢「お前こそ」
雨野「伊勢伍長殿!」
大宮「雨野!三島……無事だったか」
堂島「他は?」
大宮「自分らだけです」
堂島「そうか……まぁ…無事ならいい
……今日はここで野営をしよう」
翌日、堂島隊は数キロ進んだ所で
友軍部隊と合流した
その後、草木に覆われたトーチカを拠点に米軍の追撃部隊を迎え撃つ準備をした。
日本兵「……やっぱり来たな」
日本兵「しつこい奴らだ…」
日本兵「戻るぞ」
日本兵「ハッ」
藤原「来たか……」
日本兵「斥候隊ですが 直に部隊を連れて……」
藤原「そうだな
部隊じゃなくてカトンボかもしれないが…」
堂島「とりあえず、迎え撃つ準備をしよ」
伊勢「火宮 準備するぞ来い」
火宮「…はい……伊勢伍長殿」
伊勢「ん?」
火宮「……古鷹軍曹 那智伍長殿は…やっぱり…」
伊勢「……火宮…戦場では必ず人が死ぬ…それだけの事じゃ…………考えるな」
火宮「は…はい」
伊勢「銃も一緒に持ってこい」
三島「のう、雨野…軍曹殿達…ホンマに死んでしまったんか……」
雨野「……生きとらんじゃろうのう…あの古鷹軍曹 那智伍長殿が死ぬなんて思えん」
三島「ほいでも……生きとっても俘虜になるだけじゃ」
雨野「…噂じゃと…かなり皇軍兵士が俘虜になっとるらしい…」
三島「えっ…ホンマに?!…俘虜に?!…戦陣訓は?」
雨野「……ほいでもかなりの数が俘虜になっとるらしい」
三島「ほうか…俘虜」
火宮「この…手榴弾を…」
伊勢「違う…こうじゃ ここに針金を…」
藤原「伊勢」
伊勢「ハッ!」
藤原「伊勢は第一分隊長を命ずる
大宮は第二分隊長 」
伊勢「…第一分隊長ですか 」
藤原「あぁ 頼んだ それと俺の補佐も」
伊勢「補佐?」
日本兵「火宮上等兵来てくれー!」
伊勢「…火宮行ったれ」
火宮「は…はい!」
伊勢「火宮!しっかりするんじゃ」
火宮「……」
大宮「三島 雨野 今からわしの分隊じゃ」
雨野「分隊?」
大宮「おぅ 三島 雨野がわしの第二分隊
伊勢と火宮は第一分隊じゃ
また、分隊長じゃ」
雨野「大宮伍長殿…嬉しそうじゃね」
三島「ほうじゃね…山本達が戦死して
分隊じゃなくなってしもうたからのぅ…
山本はアメ公の迫撃砲で首が飛んで…小川はマラリアで…」
藤原「敵襲!アメ公じゃ!!」
堂島「藤原!数は?!」
藤原「1個小隊です!」
堂島「迎え撃つぞ!」
大宮「来よったか…」
日本兵「藤原曹長殿 第二機銃座設置完了しました!」
藤原「 敵だ」
日本兵「もう来たんですか?!」
米兵「警戒して進め!」
米兵「茂みに気おつけろよ」
重機関銃陣地
藤原「充分に引きつけろよ」
日本兵「はい!」
大宮「…………」
大宮は固唾を飲み込み米兵を待ち構えていた。
三島「雨野…」
雨野「ん?」
三島「…雨野…俺が死んだら……これの手紙を…華ちゃんに渡してくれ」
雨野「…三島………馬鹿たれ…俺も死だらどうするじゃ……自分で生きて渡せ…」
三島「………そっか…」
大宮「お前らは…死なせん…わしが絶対に死なせん!」
三島・雨野「伍長殿…」
大宮「三島!華ちゃんの為に死ぬんじゃねぇぞ!」
三島「…はい!」
重機関銃陣地
日本兵「曹長殿!」
藤原「まだまだ…」
日本兵「小便漏らしそう…」
藤原「んなの漏らしちまぇ……てぇ!」
日本兵「え…は…はい!」
DADADADADADADA!!
米兵「うァっ!」
米兵「伏せろ!」
米兵「ジャップだ!」
藤原「伊勢!…兵達に攻撃を下令しろ!」
伊勢「はい!」
米兵「どっから撃ってきやがる?!」
米兵「わかんねぇよ!」
米兵「ウッドペッカーだ!ファック!」
DADADADADADADA!!
藤原「擲弾筒撃ち始めろ!」
日本兵「…っ!」
BOM!
BOGAN!!
米兵「グァアァ!…」
米兵「ニーモータ?!」
BAN!
Zip!
大宮「…しゃぁ!」
堂島隊の重機関銃と擲弾筒と高台からの狙撃・攻撃で米軍は被害続出した。
米兵「メディック(衛生兵)!!」
堂島「藤原 側面から回り込め!」
藤原「はっ!伊勢!」
身体偽装を施した藤原隊が米軍の側面から襲いかかった。
藤原「突撃ぃぃ!!」
日本兵「うわぁぁぁ!!」
米兵「ファッキンジャップ!」
米兵「側面に回り込まれた!」
日本兵と米兵は白兵戦を展開する
伊勢「死ねアメ公ぅぅぅ!!!!」
伊勢は銃剣を思いっきり米兵に突き刺し発砲した。
BAN!
米兵「…っ!」
伊勢「……那智と軍曹殿の仇じゃ!」
日本兵達は逃げ惑う米兵を追撃する
この戦闘で米軍第一陣は撤退を余儀なくされた。
BAN!!
金木「死ねぇー!」
米兵「…ァ!」
藤原「アメ公 退却したな…」
金木「ざまぁ見ろアメ公……へへっ!」
藤原「いや…喜ぶのはまだ早い…連中はからなず戻って来るぞ…」
伊勢「……」
雨野「…アメ公逃げたね」
三島「ほうじゃな」
大宮「今のうちに弾補給しとけ」
堂島「火宮 負傷兵を見てやれ」
火宮「はい!」
米兵「《こちら第2小隊、
第1小隊オーバー ジャップの奇襲を受けた 小隊の半数をやられた
至急、援軍を頼む!オーバー》」
米軍は第2小隊から第1小隊に交代し
再び堂島隊に襲いかかった。
米兵「GO GO!」
重機関銃陣地
日本兵「来やがった!!」
DADADADADADADA
米兵「…っぁ!」
米兵「アウチ!」
米兵「機関銃をここに置け!」
ガチャ
米兵「短連射で撃て」
…DADA…DADA…DADA…DA!!
BAN!
三島「さっきとは別部隊だ…」
藤原「…小銃をくれ」
…ガチャ
藤原「伊勢!側面から回り込んで手榴弾を投げるぞ!」
伊勢「はい!」
米兵「…ファック!!ジャップだ!」
藤原「今だ!手榴弾!」
Pin!Gtu!
米兵「…!! グレネード!」
BOGAN!
BOGAN!
BOGAN!!
米兵「ァァァ!」
伊勢「死ねアメ公!!」
BAN!
BAN!
BAN!
日本兵「おりゃ…!」
米兵「…っ!」
BAN!
米兵が手榴弾を投げようとした日本兵を狙撃した。
日本兵「…ァッ!」
…BOGAN!!
日本兵「……あぁ……ああ 助けてくれ……衛生兵!」
火宮「…しっかり!」
BAN BAN!!
火宮「…っ!……大丈夫か?」
火宮の脚に弾丸が命中した。
日本兵「……助けてくれ…」
伊勢「…!…火宮ぁ!」
米兵「ファッキンジャップ!」
BANBAN!
PAPAPAPAPAP!!
藤原「…っ!下がれ!」
伊勢「火宮しっかりしろ!」
火宮「伊勢伍長殿……大丈夫です…かすり傷です…」
伊勢は火宮の肩を組んだ
火宮「……手当を……あの人の……」
BAN! BAN!
米兵が伊勢達を目掛け狙い撃ちをしてきた。
伊勢「…っ!」
伊勢は火宮の肩を掴み その場を後にする
日本兵「お…おい…助けてくれよ!助けてくれ!!」
火宮「…い…伊勢伍長殿!戻ってください!」
伊勢「……すまん…重傷者は無理じゃ」
日本兵「助けてくれ……助けてくれ!」
藤原「擲弾筒撃ちまくれ!」
日本兵「曹長殿!弾がありません!」
藤原「なに?!」
BAN…!
雨野「…ん?…あのアメ公なにを…?」
三島「…雨野?」
米兵「……喰らえジャップ!」
米兵が重機関銃陣地に向かってデモバック(火薬が入ったバック)を投げ入れた。
DADADADADADADA!!
日本兵「……?!なんだこれ? !投げ返…」
…BOGAN!!
三島「…あぁ!!」
堂島「…機銃が!」
日本兵「助けてくれ…!顔が熱い!」
日本兵「お母さん…!あぁ」
重機関銃陣地のトーチカから日本兵2人が這いずりながら出てきた。
雨野「…ちくしょぅ」
藤原「…中尉殿 !擲弾筒も撃ち終わりました!」
堂島「……擲弾筒も…っ…切り込むぞ!」
藤原「…はっ!…お前ら!切り込むぞ!!大宮!援護しろ!そして後から続け!」
大宮「……はっ!」
堂島「…行くぞぉ」
日本兵達「…あぁぁぁ!!」
三島「……はぁ…行くぞ…行くぞ
うわぁぁぁァァァ!!」
雨野「…ああああああ!!死ねアメ公ぉぉぉぉ!!!!」
大宮「…軽機!」
日本兵「はい!」
PAPAPAPAPAP!!
米兵「…っぁ!」
米兵「バンザイアタック!!」
DADADADADADADA!!!!
日本兵「あっ…ぁ!」
伊勢「突撃?!」
DADADADADADADA!!
米軍の機関銃でバタバタと日本兵達が倒れていく
堂島「…ッ!」
藤原「中尉殿?!…おのれアメ公!!」
BAN!
藤原は手榴弾を片手に米兵に突っ込もうとしたが頭を射撃されその場に倒れた。
藤原「…ぐっ…」
三島「オリャァァァァァァ」
米兵「ギブソン!ジャップだ!」
三嶋が米兵に突っかかる。
米兵「ウワッ!ジャップ…!離せクソがッ‼︎」
米兵「ギブソン!…クソ」
雨野も米兵に突っかかってきた。
雨野「…チクショォ‼︎このッ‼︎」
三島「雨野ッ⁉︎…あぁ!」
雨野は銃床で米兵の頬を殴る
米兵「…ぁぁああ‼︎ガッテム‼︎俺じゃなくてギブソンに…」
」
米兵「あぁ⁉︎オレも襲われてるわ!!」
雨野「殺したる殺したる殺したる殺したる殺したる殺したる殺したる!!」
雨野は殺気立った顔でそう呟きながら銃床で叩きつける
米兵「…クソ!」
米兵は日本兵を蹴り飛ばした
雨野「……っああ!……クソアメ公!!」
雨野の手からすり落ちた三八式歩兵銃を掴み 再び襲いかかって来た日本兵の首元を銃剣で切り裂いた
雨野「…つ…ぐあぁぁ!」
雨野は痙攣しその場に倒れ込んだ
日本兵「…クソ!…死ねェェェ‼︎‼」
三島は鬼のような形相でギブソンの首元を両手で掴んだ
米兵「あっ…ぐっ…」
三島「………っ!…那智伍長達と雨野の仇…ッ‼︎」
三島は更に力を入れる。
米兵「…クソジャップ!は……離せ…っ!」
米兵は鹵獲した日本兵の銃剣を腰元から抜き、三島の左頬から右頬にかけ一直線に切り刻んだ
三島「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア!!!!!!!!!」
米兵「…!」
米兵はトドメに銃剣で三島の心臓を一突きにする。
三島「……っ……(雨野………華…ちゃん……)」
米兵「ファッキンジャップ…!はぁはぁ」
日本兵「うわぁぁぁ!」
雨野「カァァァァァ……!!」
米兵「……ガッテム!」
雨野は首元から大量出血していたが気迫に満ちた形相で銃を持ち米兵に向かって突進してきたが射殺された。
BAN! BAN!
雨野「……っ…かぁぁ……」
伊勢「三島!雨野……!」
大宮「アイツら…!クソォ!」
BAN!
米兵「……っ!」
三島が放った弾丸は米軍の中隊長に命中した。
金木も軽機関銃を連射し米兵達を狙い撃ちした。
数分後、米軍は中隊長が戦死したため撤退を開始
伊勢「…おい……大宮…アメ公の奴らが…」
大宮「…あ?……撤退して行く?」
伊勢「……勝ったのかわしら?」
大宮「みたいじゃな……」
金木「火宮さん!アメ公撤退しましたよ!」
火宮「……撤退?」
大宮「……っ!っ!…やった…やったぞ!古鷹軍曹殿…那智…三島……雨野…仇を取ったぞ……うぅぅぅ……三島……雨野……」
三島「…………」
雨野「…………」
大宮の傍には息絶えた三島 雨野の遺体が転がってた。
大宮「…す…スマン…スマン…守ってられんで……スマン…スマン……うぅ…ちくしょぅ…!」
大宮は両拳を握りながら泣いた。
伊勢「大宮………泣くな…三島や雨野の仇は取ったんじゃ…一矢報いたんじゃ…泣くな」
火宮「…みんな……みんな…死んだんですね……中尉殿も曹長殿も…他の兵士も……」
伊勢「…わしらだけのようじゃな…」
火宮「…勝っても……玉砕じゃ」
伊勢「……みんな聞いてくれ」
一同「…?」
伊勢「このまま遊撃戦に徹する……維持でも戦い抜くぞ!」
大宮「…伊勢」
伊勢は堂島に歩み寄り 腰元の地図囊から
地図を取り出した。
伊勢「…わしらは戦い続けんといけん……命ある限り戦うんじゃ……アメ公共を殺すんじゃ……殺すんじゃ…大宮、戦友達を葬った後前進を再開じゃ 友軍と合流するぞ」
大宮「……わかった」
伊勢「……ほいじゃが遺体はどうする
背嚢を置いてきてしもうたから円匙(スコップ)無いぞ…手で掘るか?」
火宮「円匙なら 工兵の兵士が持っとったはずです」
金木「…あっ!…ありました!」
火宮「…すんません 拝借しますよ」
工兵の帯革に挟んだあった円匙を抜き取った。
大宮「伊勢がこの隊の隊長(オサ)でええな?」
伊勢「…わしがか?」
大宮「当たり前じゃ 今更オサみたいなこと言っとったじゃろ」
伊勢「それは…士気を高めようと…」
大宮「まぁええから ええから
お前ら、伊勢がオサでええな?」
火宮「はい」
金木「はい!」
伊勢「…はぁ…わかった」
夕方
大宮「あと少しじゃ 頑張れ」
火宮「はい」
金木「装備やら付けて埋葬でええですかね……?」
伊勢「仕方ない…装備を外しても置き場所が無いしな…それにわしらの痕跡が残ってしまう」
金木「な…なるほど」
大宮「…一人一人丁寧に埋葬しとる暇ないからのぅ…重ねて埋葬でも許してつかぁさい…」
火宮「…………ついさっきまで生きとったんのに…」
大宮「…ほうじゃ…三島や雨野はまだ、入れてないか?」
伊勢「まだ、あそこじゃ」
大宮は三島雨野に歩み寄る。
大宮「……三島……雨野……
……雨野……惨いのぅ…喉を切り裂かれて……これじゃ…お前の大好きな歌が…歌が歌えんじゃあなの…」
雨野「…………」
大宮「……三島」
大宮は三島の防暑略衣の胸ポケットから
手紙を取り出した。
大宮「…三島…わしが華ちゃんにこの手紙渡したる!…ほいじゃけぇ…安心するんじゃ……」
三島「………………」
伊勢「………」
金木「これが最後の一人です」
大宮「ええぞ……………よし……ほいじゃ…土を被すぞ…火宮?」
火宮は三島 雨野を見つめていた
火宮「………………安らかに眠るんじゃぞ…三島……雨野…………」
伊勢「……埋めよ…」
戦友達の遺体に土が被され徐々に埋まって行く
伊勢達は涙を流しながら埋めていった。
火宮「…よし…」
火宮は墓地の上に三八式歩兵銃を刺しその上に鉄帽を被せた。
伊勢「……泣き戦友達敬礼!」
一同は敬礼する。
大宮「……靖國でも元気でいてつかあさい…」
伊勢「…………あぁ……ほうじゃなあ」
伊勢達は埋葬後、元いた野営地付近まで戻った。
後編第二章へ続く