悪魔(デビル)と仲間たち   作:アニ督

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No.1【給料泥棒に鎮守府の調査依頼】

20○○年4月○日 8時

温かい日差しが窓から入ってくる中、俺はソファの上でゆっくり寝ていた。

司令官「あぁ、最高。やっぱり仕事を早く終わらして、ダラけるのは最高だな。」

そう、この広報部隊は1週間の内に終わらさなければならない仕事が週の始まりにまとめて来るのだ。その量の仕事を俺は遅くて1日で終わらしてしまう。だから、少なくとも6日は、ゆっくりできると言うことだ。サボっている訳では無い。だが周りからは、給料泥棒と言われている。

司令官「昼からは、PS5でもやろうかなぁ〜。」

   「このまま、連邦から自宅警備員に転職したら、もっとゆっくりできるのに。」

   「よし!後3時間は寝よう。」

そして、また横になり目を瞑り、寝ようとしたら、

ドンドン

誰かが扉を叩いているらしい。

(誰だよこんな朝早くに)

ドンドン!

このまま放っておいたら時期に諦めるだろう

 

ドンドン‼︎ドンドン‼︎ドンドン‼︎

zzzzzz

ダァーン‼︎(扉を蹴りだけでこじ開けた時の音)

司令官「なんじゃい⁉︎」

流石にびっくりしたので起きて、ほぼ原型を留めていない扉であると思われる先を見ると、

(誰だよ‼︎扉をこんなに破壊した奴⁉︎バリバリ器物破損じゃねぇか!扉の修理代は絶対払ってもらうからな。ったく、誰なんだよ。鍵のかかった扉をこじ開ける化け・・・・・・・・・・・・・ゲェ‼︎)

岡本「クソ杉いい加減起きろ‼︎」

 

そこにいたのは、俺の同期であり、中国戦線で、僅か3両しかいない戦車部隊を率いて、帝国軍の戦車20両及び軽装甲車両を25両を撃破し、帝国軍の進撃を食い止め、「鋼鉄の虎」と恐れられた、岡本真之介がいた。

 

司令官「言われなくも、あんなデケェ音を聞いたら嫌でも目が覚めるわ‼︎」

   「何だよ?せっかく人がゆっくり寝始めた時に。」

岡本「お前、いつまでダラけているきだ!!」

  「それでも、同じあの激戦である中国戦線を生き抜いた兵士か!?」

司令官「過去のことをいちいち引っ張ってくるな。」

 岡本「浅野大将が呼んでいる。早く着替えろ‼︎」

司令官「断る。どうせ前線に戻って来いと言われるだけだろ。」

岡本「詳しいことは俺も聞いていない。ただお前を連れこいと言われただけだ。」

司令官「どちらにしろ、断る。」

岡本「断ったら、龍斗大佐に報告するぞ。」

司令官(うぐ!)

岡本「わかったら、さっさと着替えろ。時間がもったいない。」

司令官「へいへい。」

流石に上官からの呼び出しには応えなければならない。決して浅野大将が怖い訳では無い。理由は断れば、あのゲキクソ鬼畜兄貴に報告がいき、そのゲキクソ鬼畜兄貴がMG 42を2丁構えて、俺を殺しに来るからだ。そう考えただけで背筋が凍る。そう思いながら、さっさと着替える俺であった。

 

大杉龍斗。俺の兄貴であり、連邦軍内では、数少ない有能な幹部だ。10年前に両親を帝国との戦闘で失った時に、一緒に帝国への復讐を約束した。

 

司令官「着替え終わったぞ。」

着替え終わり、先程の仕事部屋に戻ると、岡本が棚に飾ってある写真を見ていた。

司令官「壊すなよ。」

そう注意を呼びかけると、

岡本「まだ、あいつらの事忘れられないのか?」

司令官「当たり前だ。」

岡本「時間も限られている。歩きながら、話そう。」

司令官「おう。」

そう言うと、俺たちは仕事部屋を後にし、浅野大将の元に向かいながら話すことにした。

岡本「いい加減に、あのことを引きずるのは、やめろ。」

司令官「それができたら苦労しねぇよ。」

   「あいつらは、俺の指揮によって死んだ。俺が殺したのも同然だ。」

 

そう。今から4年前、俺は中国戦線において、(デビル)と連邦と帝国から恐れられた。しかし、双方それぞれ違う理由で(デビル)と恐れられた。俺は中国戦線で21名の部下を指揮する小隊長だった。俺たちはある前線の防衛を任された。そこは山脈を挟んで間に狭い平原が広がっていた。俺たちは、山脈に隠れて、平原を進撃してくる敵を攻撃した。最初は歩兵や軽装甲車両だけだったため、順調に防衛ができた。しかし、戦車などが導入されだすと、苦戦し始め、結果最終防衛ラインである大きな川まで後退を強いられた。そして、撤退しようとした際、俺たちがまだ橋を渡っていないにも関わらず橋は爆破され破壊された。そう、俺たちは見捨てられたのだ。そこからは、地獄だった。逃げ場ない俺たちは、ただ戦うしかなかった。生き残るために。しかし、補給が一切無いため、弾薬はすぐに無くなり、俺たちはなすすべは無かった。そして、僅か数分で20名の部下を目の前で失った。最後の1人の部下は、手榴弾と爆薬をありったけ体に巻き付け、戦車の底に飛び込み戦車もろとも、自爆した。その後、すぐに自分も別の戦車から放たれた砲撃を受け吹き飛ばされた。目が覚めたら、自分は後方司令部にある夜戦病院のベットの上にいた。その後あの戦いのついて聞くと、俺以下は全員戦死し、俺も左足と左腕を失った。そして全治1年間の治療のため入院することになった。しかし、俺は殺された部下の仇ををとるために、担当医に無理を承知の上で前線の復帰を頼み、僅か6ヶ月で、前線に復帰した。しかし、前線に戻ると周りからは、部下を捨て自分だけ生き残ったクズ隊長というレッテルを貼られ、やがて俺の元で戦えば確実に死ぬと言われるようになった。そして連邦からは悪魔(デビル)と言われるようになった。だが、自分は死んだ部下の仇を打てればそれでいいと思っていた。そして新たな部下が数名俺の元に配属されたが、前線においては、部下を後方で待機させ、俺1人で敵3個師団に突っ込んだ。結果敵は、壊滅しほとんどの敵兵を殺した。そしてごく僅かに生き残った敵兵からの証言により、俺は帝国からも(デビル)と恐れられるようになった。しかし、俺の気持ちが楽になる事はなかった。どちらにしろ、俺があいつら殺したことに変わりはなかった。そして、俺は前線になあ立つことすら嫌になり、広報部隊に異動したのだ。

 

そう辛い過去を思い返していると、

岡本「違うだろ。あの戦いは、無能な上層部がお前らに無謀な作戦を押し付けたからだろ‼︎」

そう岡本は言うが、俺が死なせた事は変わりない。そう。俺があいつらを死に追いやったんだ。俺はずっとそう思っている。そう思っていると、岡本が、

岡本「悪い事は言わねえ。前線に戻って来い。そうしたら、あいつらの仇やお前をどん底に叩き落とした奴らを見返せるばずだ。」

しかし、俺の気持ちが変わる事は無い。

司令官「そうしてまた、部下や仲間を死なせろと言うことか⁉︎」

ついつい言ってしまった。

岡本「そう言うことじゃない。少なくともお前の事を考えた上で・・・」

司令官「俺はもう目の前で仲間を失うのは嫌なんだよ‼︎ 何も出来ずにただ、目の前で撃たれて死んでいく仲間を見るのは、もうこりごりなんだよ‼︎」

俺は、そう岡本に対して怒鳴ってしまった。(岡本は悪くない。悪いのは、俺だ。岡本はただ俺のことを考えてくれた上で、この話を持ちかけてくれたんだ。俺が無能なせいで、仲間を死なせて、戦友には、迷惑をかけてしまっている。)と思い、自分がなさけなくなった。

岡本「すまなかった。お前の気持ちに考えずに。」

司令官「いや、俺も悪かった。急に怒鳴って。」

岡本「だが、忘れるな‼︎ お前にどんな事があろうと俺はお前の味方だ。もし何かあったら、お前を全力で支える。それが俺が今お前に最大限にできる事だと思っている。」

司令官「ありがとな。俺は俺なりに頑張るよ。少なくとも俺はこの戦争を最後まで見届けようと思っている。それが先に逝ってしまったあいつらにできる償いだと思っている。」

岡本「そうか。」

  「少し、時間が押している。行こう。」

司令官「あぁ。」

そうして、早歩きで浅野大将の元に向かった。

 

それから、3分後

俺たちは浅野大将の部屋の前に着いた。そして岡本が、

コンコンとノックすると、

岡本「岡本真之介、ただいま大杉大尉を連れてきました。」

すると部屋から

浅野「入りたまえ。」っと声が聞こえたため

ドアを開け、

岡本「失礼します!」

司令官「失礼します!」

そして、岡本が一歩前に出て

岡本「報告します!ただ今、大杉大尉を連れて参りました。」

それに続いて自分も、

司令官「広報部隊!大杉○○ただ今到着いたしました‼︎」

すると、浅野大将は

浅野「早速ですまないが、岡本君は少し席を外してくれないか?大杉君と二人で話がしたい。」

そう岡本に言うと、

岡本「は!」

一歩下り、

岡本「失礼します。」と言い俺とすれ違う際に、

岡本「外で待っている」と言い部屋から出ていった。

その後数秒ほど沈黙が続くと、浅野大将が

浅野「こうして君と二人で話すのは、久しぶりだね。大杉君。」と口を開いた。

司令官「ええ。相変わらず変わらないようで」と返すと、

浅野「君も相変わらず、前線に出ることを拒んでいるようだね。」

  「まぁ、無理もない。中国戦線において君を含めて22人の内、君を残して全員戦死という悲しい事があったからね。君には、まだ前線に戻ってもらう必要もないからね。」と言うと、自分は

司令官「ではいずれ前線に戻れという事でしょうか?」と返すと、浅野大将は

浅野「ああ、そのつもりだ。」

  「少し、話が逸れだしたな。早速だが、君は艦娘を知っているかね?」と尋ねてくる。

自分は

司令官「はい。現在連邦軍の横須賀鎮守府にのみ配属されている人型兵器であり、現在深海棲艦に対して唯一対抗できる兵器である事は存じています。また、全員女であり、かつて太平洋戦争時代に大日本帝国海軍で活躍した軍艦の名前と全く同じだと言う事を聞いております。」と返したら、

浅野「完璧だ。間違いは1つもない。そして君を呼んだのは、この艦娘に関する調査をお願いしたいからだ。」

司令官「どう言うことでしょうか?」

浅野「単刀直入に言うと、艦娘たちが、現在鎮守府で提督をしている藤原隆介大佐から暴行を受けていると思っている。」

  「そこで、君には数人を連れて横須賀鎮守府の調査をしてもらいたいと思っている。構わないかね?」

と聞かれると、

司令官「良いですよ。ただし条件があります。」

浅野「言ってみなさい。」

司令官「調査の際に、同行してもらう兵士はこちらで決めてもよろしいでしょうか?」

浅野「何だ。そんな事くらい構わないよ。君は信頼できるからね。」

司令官「ありがとうございます。」

浅野「では、頼んだよ。」

司令官「失礼します。」

浅野大将との話を終え、部屋から出ると岡本が待っていた。

岡本「思った以上に早かったな。で、どんなことを頼まれたんだ。」

司令官「横須賀鎮守府に配属されている艦娘が提督から暴行を受けている可能性があるらしく、その暴行が本当に行われているかどうか調べてほしいそうだ。」

岡本「横須賀鎮守府と言うと、藤原大佐の所か。あいつはたしかに自分のミスを他人に押し付けるタイプだからな。後そこで副官をしている木下

  中佐もまたひでぇ奴だったな。」

司令官「あぁ、俺も何度か目の敵にされた事があるよ。」

岡本「手を貸してやろうか?」

司令官「いや、問題無い。何人か当てがある。そいつらを連れて行くつもりだ。」

岡本「そうか。何かあったら連絡しろよ。じゃあ、俺はここから仕事場に戻るわ。」

司令官「あぁ。ありがとな。」

そうして岡本と別れた後、仕事場に戻りながら、スマホで電話していると、

男『もしもし、隊長お久しぶりですね。』

司令官「あぁ、久しぶりだな。」

男『何か用ですか?』

司令官「お前らに頼みたい事があるんだが、・・・」

こうして俺は横須賀鎮守府の調査に向けて準備するのであった。

 

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