今後もふらーっとやっていきたいです。
サブタイは何か意味がありそうに見えて超適当です。
都市リベリア。
僕たちが現在拠点としている都市の名前である。村にいた頃はここが一番大きな都市だと思っていたが実際のところはそうではなく、地方都市としてはまずまず栄えている方といった具合だ。王都は言わずもがな、この国にはここより栄えている都市はいくつもある。
とはいえ、流石都市と言うだけあってここら一体の商業、工業などの二次、三次産業はここを起点に回っている。周辺にはいくつもの村があり、その都市に集まるだけの人を食べさせるに足りる農業も盛んだ。水が綺麗な都市であり酒をはじめとする飲み物は大陸随一の名品と言われている。一方、小麦畑が適する土地は周囲にやや少なく、芋や畜産の方が盛んだ。
地理的にはやや内陸に位置し、北に行けば王都、南に行けば山脈が広がる。西と東の国境の丁度真ん中に位置するため、訪れる人の割合はどちらも同じくらいだ。
...ただ、東西どちらから来るにも距離は同じなら、訪れる人は大体王都の方に行く。産業だろうが商業だろうがなんだろうがありとあらゆるものがここと比較にならないくらい規模が大きく、見る者が多いからだ。
つまるところ、どこまでいっても「田舎にしては栄えている」の範疇をでないということであり、良くも悪くも社会の変化の波からは若干遠い、凡庸で平和な都市ということである。
サラという女も、そんなよくある都市の生まれのハーフエルフの一人だった。
この街の領主の近衛をしていた敏腕エルフの母と市井出身の人間の父の間に生まれ、エルフとしての狩りをはじめとする技量と人間としての社会の渡り方を教わり、いずれは母同様、領主に仕える仕事をする者だと思っていた。結果的にそれは間違いではなかったのだが、彼女が想像する形と違っていた。
新たに生まれた勇者、その動向を把握することである。
どの程度、その聖剣を使いこなせるようになったのかから、その交友関係が誰かまで、事細かく報告するというのが彼女の仕事だった。それもそうである。動向を全く把握せずに放置することなんて、上の者たちはできようもない。
彼女は初め、勇者たちを遠巻きに観察し報告するに留めておいたが、その潜伏は見破られ勇者と対面することになった。
彼女は、自身の仕事を包み隠さず勇者に明かした。密偵じみた仕事とはいえ、領主と国の公認であり、大義は彼女に有った。
とはいえ、自分の身の回りをこそこそと嗅ぎまわられることにいい思いはしないだろうと思っていたサラは、今後は発見されないように行動する算段を立てていた。そして、その後の勇者の対応に驚くこととなる。
「じゃ...じゃあ、もしよろしければ、私たちのパーティーに入ってくれませんか!?その方が私たちが何をしているかわかりやすいと思いますし、私たちとしても、優秀な狩人が一人いてもらえるととっても助かるんですけど...」
もうずいぶん前の話である。今では特に目新しい報告をすることも無くなり、定期的に事務的な連絡だけ上げるばかりで、そんなことよりも仲間たちと酌み交わす酒の方がサラにとってよっぽど重要になっていた。
「なんだユキ、戻っていたのか。リオは一緒じゃなかったのか?」
宿泊している宿のエントランスのソファでくつろいでいるシラユキを見ながら、サラはそう問いかけた。
「ついさっき。リオはまたすぐ出かけた」
サラとシラユキにはその行き先に心当たりがあったらしく、顔を見合わせて少し困ったような表情を浮かべた。
「サリアが面倒になる前に、今日は早めに夕飯に行くべきかな」
「汗を拭ってから行くとかいってて時間かかりそう。サラ、先行ってていいよ」
皆で行った方が、とも思ったが、先に席を確保しておくという意味でも、一人で食前酒を楽しむのも悪くないという意味でも、その提案は魅力的に思えた。
「そうかい?じゃあそうさせてもらおうかな」
ーーー
「リオさーん!このお料理、あっちの11番の机のお客さんたちに持っていってくださーい!」
「リオさん、この食材の下準備の仕方、教えてもらってもいいですか...?」
「リオさん!あっちでウェイターの子に強引に触ろうとしている冒険者が!」
こんばんは、リオです。
シラユキさんとの訓練で綺麗に負けた後リベリアに戻ってきた僕は一旦彼女と別れ、夕飯前にとある仕事に来ていた。
酒場のウェイターである。
今は一応冒険者として生きていけているので、ウェイターの給与を合わせなければ生活ができないとかそういうわけではない。むしろこれまでの冒険でどちらかといえば大金を得ている方なので、働かなくてもそれなりに暮らせはする。腐ってもこの街トップクラスではあるのだ。
ではなぜウェイターなんかをしているのかというと、理由の一つは義理、もう一つは趣味だ。
まだサリアちゃんやシラユキさんに会う前、他のパーティーを転々としていたり、ソロで活動していたりした時のこと。僕はあんまりお金がなく、割と生活に困窮していた。紹介されたパーティーだったり、この都市で知り合ったパーティーだったりに入っていたこともあったのだが、なんやかんやウマが合わず長続きせず、かといって村に帰るのもそれはそれで恰好悪かったので、その日暮らしのままこの都市で生きていたのだ。そのときこの酒場で日雇いのウェイターとして働かせてもらってなおかつご飯も食べさせてもらっていたりした、という過去がある。そのためこの酒場のオーナーには大変恩があり、今でも頼まれればできる限り断ることなく働かせてもらっている。
リベリア中央にある広場。みんなは広場とか酒場街とか適当に呼ぶその場所は、日が沈むころにかけてリベリアで最も人の熱が生まれる場所だ。大小いくつもの酒場や飲食系の出店が集まるのみならず、外から来た商人や冒険者のための宿街も近くにあるため、この都市にはこんなにも人がいたのかというくらいの人数と喧噪でごったがえす。
当然、酒を飲む人が集まるところは治安が悪くなる。そのための僕である。一応女の人を相手に喧嘩を諫める程度の実力はある僕の仕事は、主にウェイターの男の子に無作法に手を出そうとする女の人をとっちめることである。
しかし、僕はやってないが、酒場のウェイターと合意があれば、飲み食いをしに来た客がウェイターとお金を払ってそういうことをするということは
ただ、それはもちろん合意の上でということだ。酒に酔って軽くお触りをするくらいなら可愛いもんだが、完全に酔っぱらった冒険者がウェイターの腰をつかんでその場でおっぱじめようとすることだってなくはない。そういう迷惑客を野放しにするわけにはいかないのだ。僕は例外であるが、働いているウェイターの男の子は当然、女冒険者に膂力で敵うことはない。
後は単に趣味である。今までこういうきちんと働くという経験がなかったので、負担にならない程度に働けるというのはそれだけで楽しい。
僕は同僚の男の子に連れられて、早速問題を起こしている客をなだめていく。
「カシュアさん、まーたあなたですか?いつも言ってますよね?そういうことをするのであれば、きちんとお金を払って上の部屋をとるか、娼館に行ってくださいって」
「いやいや、ちょっとばかし尻を撫でた程度だぜ!?マーシュくんの仕事の邪魔なんてしてないって、なぁ?」
マーシュ君と呼ばれたウェイターの男の子は僕の後ろに隠れながらじとーっとした目つきでその女冒険者に不満の視線を送りながら言った。
「体を触ってくるのもそうですけど、僕がカシュアさんの近くを通るたびにしつこく引き留めようとするのはやめてください!今はウェイター役の子が少なくって忙しいんです。前みたいにカシュアさんだけにお酒を注ぐってわけにはいかないんですぅ!!」
男性平均身長が女性より低いこの世界において、マーシュくんはその中でも一際小さく、可愛らしい顔つきの少年と呼んでも差し支えない見た目だった。少し長い髪を後ろでひとまとめにしており、動き回るたびにその茶色い髪束がふりふりと揺れる。人当たりも良く話し上手でお客さんからの人気も高い。この酒場では売れっ子のウェイターであり、同時にちょっかいをかけられる頻度も高い。この職場では僕より少しだけ後輩だが、他の子と比べると職歴は長い方だ。
なお、実際のところは僕と同い年らしい。正直に言ってそうは見えない。ちょっとビビるくらい驚いた。
ウェイターの子が多かったり、店がそこまで忙しくなかったりすると、そのウェイターが一つのテーブルの客専用となって給仕するという、いわゆる客に着くという仕事の仕方があるのだが、今日はまだ夕方仕事始まりなのに繁盛していた。これからもっと忙しくなるだろう。
「というか、上に行くにしても今日は閉店まで待ってください。この忙しさで抜けたら流石に怒られそうです」
そういうと、カシュアさんはしぶしぶといった様子で答えた。
「わーったよ。でもその代わり、閉店後は私の番だからな。ほかの女に譲ったりするなよ?」
「...それはまぁ、いいですよ。ちゃんと待っててくださいね」
そういうと、マーシュくんは少し顔を赤くしてそそくさといった態度で向こうへ行ってしまった。カウンターへ戻っては別の料理をテーブルへ運び、食器を下げ、せわしなく働いている。
未だやや不満顔といったカシュアさんに近寄り、僕はちょっと耳打ちした。
「...いや、僕はどっちかといえばやや脈ありかなーって、思いますよ?でも男の子に迷惑をかけるようなアプローチの仕方は減点だと思います」
カシュアさんはこの酒場にそこそこ昔から通っている冒険者の内の一人だ。この街では比較的若くして上位に入る実力派のパーティーの一員で、実は僕も過去にほんの短い時間ながらも一緒に冒険したこともある。背が高くがっしりとした体つきの前衛戦士で、少し強面なことと調子に乗りやすいことを除けば頼りになるいい人なのだが時々チンピラみたいに鬱陶しく絡んでくることがあるのが難点だ。
生粋の
「...るさい。私だって分かってるさ。ただマーシュくんが他の女にも笑って接客してるのを見て、ちょっと腹が立っただけで...」
「...子どもじゃないんですから...」
ウェイターへの恋路はまぁ至難の道ではあるが、それは僕の仕事ではないので何とも言えない。刃傷沙汰とかは勘弁してほしい。
カシュアさんにお酒を注ぎなおし、また別のお客さんの相手へと取り掛かる。くるくるとテーブルを回りながら接客するのにも慣れたものだ。オーナーが言っていたが、僕がちょくちょく顔を出している間は目に見えて治安が良くなるんだとか。
僕はオーナーから店に迷惑をかけるような真似をする奴らは容赦なく叩きだしていいと言われている。昔は実際たびたび蹴り飛ばしていたものの、最近ではすっかりそのことが知れ渡ったのかそこまで派手に暴れる連中はあまりいない。
ーーー
段々と夕焼けも姿を消し、夜の始まりといったあたりの時間。本格的にお客さんが増えだし、飛び交う注文と笑い声と雑音で店の中が彩られていく。
右から左へと駆け抜けていく中で、僕を呼び止める声があった。
「店員さん、こっちもいいかい?」
「はい!ただいまー...って、サラさんじゃないですか」
店の真ん中の喧噪から少しだけ外れたテーブルに座っていたのは、僕の仲間のサラさんだった。
お客さん向けの若干よそよそしい笑い方から、一気に普段と同じ声のトーンになる。ここに来るのは別に初めてというわけでもないので驚きはしないが、今来るというのはちょっと意外だ。
「どうしたんですか?いつもの晩ごはんの時間にはちょっと早いと思いますけど」
と、言った後で、サラさんの手元にはすでに琥珀色のグラスが握られているのに気づいた。
僕たちのパーティーは何かしらの事情がない限りは揃って夕食を取ることにしている。この世界の都市に在住する人はあまり自炊の習慣はなく、旅の最中でもない限りは料理をしないため都市には食事のための店が多い。僕たちのパーティーも例にもれず外で食事をするが、僕がここで働くときは大体ここで夕食を取ることになる。
「ユキたちはなにやら後から来るらしくてね。席が埋まってしまって立ったまま夕飯というのも大変だろうから、先に椅子を用意しておいてあげようと思ったんだよ」
「...その割には随分とお酒が進んでいるようですが」
見ると、明らかに2杯や3杯ではない量の酒を空にした跡があった。
サラさんは放っておけば血液を酒で代用するのではないかというくらいの無類の酒好きだ。目利きもよく高級なお酒だって嗜む癖に、こういう酒場の安酒だって浴びるように飲むという酒豪っぷり。どこかへ遠出するときはこの人の荷物の大半は酒で圧迫されている。その癖酔いへの耐性は誰よりも強く、僕はこの人が酔っているところをただの一度も見たことがない。
本当に酒が全く入っていないときはどちらかというと冷静で騎士然とした人なのだが。
「なぁに、心配しないでくれ。ちょっとした
「
「
一応聞いてみたけど、やっぱり違った。
食前酒は度数の低いワインなんかを嗜むものであって、そんな蟒蛇みたいに酒をパカパカと平らげる文化ではない。
「いいですけど、いつもどおりご自身のお酒は自分で清算してくださいね?」
そういうと、サラさんはグラスの酒を飲み干しながらこちらを向いて薄目を開け、笑いながら言った。
「あぁ、もちろんだとも。きちんと払わせてもらうよ」
そういうと、まるで一杯目のようにいい勢いでおかわりのお酒も飲んでいく。ぶっちゃけこんなふうに問題も起こさず静かに飲んでお金を落としていくだけなので、お客さんとしてはこれ以上ない人ではあるのだ。友人としては心配になるのだが。ハーフエルフなのに寿命を縮めそうな酒量だ。
僕はサラさんの机に追加の酒と、肉と野菜を和えた適当な料理を2、3品置いた。
「おや、私は頼んでいないけど」
「僕と、後から来るサリアちゃんたちの分です。というか食事もせずにお酒だけ飲んでいると体を壊すと言いますから、あなたも少しはご飯も食べてください。もう少ししたらウェイターの子も増えて手が足りるようになるので、そしたら僕もそっちに合流しますから」
「今日は忙しそうに見えたけど、抜けて大丈夫なのかい?」
「もともと夜からの子たちが来るまでの臨時でって話だったので、まぁ抜けても大丈夫ですよ」
まぁ揉め事が起きたらまた駆り出されないとも限らないけれど。
サラさんは軽く炙られた肉を一切れフォークで刺して上品に食べ、また豪快に酒を呷った。
「そうか、それは残念だね。サリアに君のその恰好を見せてあげられないとは、あの子は悔しがるだろうよ」
そういうと、サラさんは僕の服装に目をやる。
この店のウェイターは統一されたデザインの給仕服を着る。見ると、まず真っ先に目を引くのが太ももが半分以上出ているんじゃないかってくらい短い生足剥き出しの半ズボン。そこから伸びる黒いサスペンダーの下に白い半そでシャツを着て、紺色のエプロンをしている。エプロンは首からかけるものではなく腰に巻くものであり、それだって「これ意味あるか?」と声に出したくなるくらい布が足りていない。サスペンダーは胸のあたりで体にフィットするため胸部のシャツの余りのしわを巻き取るようにつけられており、体のラインが出るような仕様になっている。人によってはひざ下くらいまである長い靴下をはいていたり、仕事の邪魔にならない程度の短いネクタイをしていたりする。
まぁ有体にいえばえっちい制服ショタ感ある衣装である。
「もう何度も見てるじゃないですか。それに僕だけってわけでもないですし」
店内ではそんな感じの多種多様な制服ショタたちがいそいそと働いていた。
これはオーナーの趣味である。心なしか童顔な子が多いのも、身長が低めな子が多いのも、全部オーナーが自分の性癖の赴くままにウェイターを雇ってくるためだ。余談だが、実年齢は見た目通りな子もいれば、僕と同じかそれより上な子もまあまあいる。年上ショタは宗派によってアリ、らしい。
「いや、そういうわけではないのだが...」
まぁいいか、とサラさんは何か言い淀んでやめた。
この店は別段料理や酒が優れているとかいったことはなく、悪くはないが値段相応な普通の店だ。それでも周囲の別の店より繁盛しているのは、明らかにこのウェイターの恰好のせいだったりする。
僕はサスペンダーを片手でみょんみょんとやりながら、少し上体を低くしてサラさんの顔を覗き込み、尋ねる。
「サラさんはどうです、こういう服、お好きですか?」
サラさんの酒を飲む手が止まった。話しながらも、ショートエプロンの側面からちらちらと見える生足に目が動いていたのを僕は見逃さなかったのだ。
サラさんがあぁ...とかいや...みたいに、何とも言えず返答に困っている。
思ったよりも動揺している様子に、僕の方が少し驚いた。もっと、「あぁ、可愛いと思うよ」くらい言って平然と受け流すかと思っていただけに、このリアクションは想定外。これはあれだ。友達期間の長い異性の服を改まって褒めるとなったときに、遊び調子のまま流すのが正解なのに最初の返しに躓いてしまい、後からどう扱おうか困っているようだ。普通に褒めてもこっぱずかしくなるし、褒めないというのも素直じゃない幼稚な感じになってしまうやつだ。
サラさんがコップに口を付けながら壁の方を向いて、心なしか小さい声で言った。
「えぇと、まぁ...なんだ、魅力的だとは思うぞ...いや、誤解するなよ?あくまでも一般的に見てという意味で、私もそう思っているが、だから深い思い入れがあるとかそういう意味でもなく...」
僕は手を口に当てながら思わずにやっと笑ってしまった。もう片方の手でサラさんの肩をぺしぺしと叩きながら答える。
「ははっ、もう、冗談ですよ!あんまり真面目に答えられると照れくさいですって」
そう答えると、配ぜん用の大きなトレーを持ち直してサラさんの空になったグラスを回収し、サラさんに一瞥する。
「あともうちょっとお仕事したら僕も来ますから、サリアちゃんたちが来たらまた教えてください。それまでに飲みすぎちゃだめですよ」
ーーー
その一部始終を陰からみているものが居た。一人は先ほど厨房に戻ったマーシュ。もう一人は薄く肌にしわが入った壮年の女性である。
マーシュはやや顔を赤くして壮年の女性の方を向いて尋ねた。
「オーナー、あれ、リオさん絶対分からずにやってますよね?教えてあげなくていいんですか?」
重ねて言うが、この世界の酒場では
当然リオにそんなつもりはなく、サラはリオがそんなつもりはないということも分かっていた。ただそれが分かっているからといってそういうつもりはないんだろう?と確認するのも憚られた。また、それを褒めたら褒めたで「抱きたい」と言っているようだし、実際可愛かったので褒めないという選択肢は最初からなかった。サラが言い淀んだのはヘタレたとかそうではなく、リオがあまりに突拍子もないことを言ったせいで、酒を噴出さないようにするのが精いっぱいだったからだ。また、生足に気を取られていたことは事実でありそれがバレたのではという後ろめたさと緊張のためでもある。
オーナーと呼ばれた女性は顎に手を当てながら愉悦といった表情を浮かべ、さも問題はないといった口ぶりで答えた。
「いいかい、マーシュ。年下お兄さん無知シチュっていうのも、ありだと思うんだ。私は」
酒場続きます