アンテの力で生きていく東方世界   作:寝起きマン

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タイトルネタバレです。ごめんなさい。



俺が守護者……?どゆこと?

──魔法の森──

 

「……ゑ?」

 

周りには木、木、木。つまるところ森だ。そして下には人。

……ん?

 

「ヒトォ!?」

 

「──!────!────!」

 

その様子に気づいた俺はすぐさま黄髪の少女の上から飛び退く。

 

「ぷはぁ…いきなり人の上に乗ってきた人のセリフじゃないんだぜ」

 

『そうだぞ!人に怪我をさせたなら自分から謝らないと!俺様のようにな!』

 

『……えーと、どちら様で?』

 

『ふっふっふ、よくぞ聞いてくれたな……俺様の名前はグレートなパピ──』

 

「おい、聞いてるんだぜ?」

 

さっきまでとは違う声がして、見てみると……先ほど下敷きにしてしまったので大層ご立腹だった黄髪の少女が、呆れたと言わんばかりの目で見ていた。

 

「はあ……もう怒る気が失せちゃったんだぜ……」

 

「あ〜……ごめんなさい?」

 

「だからもう謝らなくていいんだぜ……ところでお前、外来人なのか?」

 

ん?外来人?なんだそれ?

 

「その外来人ってのはなんなんだ?さっきまでここじゃないとは言い切れる場所にいた。」

 

「じゃあ外来人だな!よし!私が博麗の巫女のところまで連れってやるんだぜ!」

 

「……場所はわかってるのか?」

 

「バッチリだぜ!それじゃ、飛んで行くからついてくるんだぜ!」

 

……ん?飛んでいく?空を飛ぶ?羽が生えた鳥のように?

イッタイドウイウコトカナ?チョットイミガワカラナイナ〜?

 

「えっと〜……飛ぶってドウイウコトカナ?」

 

「何言ってんだよ?ここの移動手段といえば……そうだった、お前外来人だったな……ここの移動手段は普通空を飛ぶことなんだ。覚えて損はないぜ」

 

「どういうふうにやったら飛べるんだ?」

 

「端的にいうとイメージだな。自分が飛んでることをイメージするんだ」

 

イメージ、イメージ……うん、全然想像できないな。

 

『じゃあちょっと僕が力を貸そうじゃないか』

 

そう頭に声が響いたら急に背中に羽が生えた。

そしてその羽を動かそうと思ったら自分の手足のようにすんなり動かすことができ、飛ぶことができた。

 

「お前……能力持ちだったのか……差し詰め、『羽を生やす程度の能力』ってところだな。」

 

「うん、お前程度の使い方わかってる?」

 

「そういう方便だと思ってればいいんだぜ。さ、もう飛べるようになったわけだしさっさと博麗の巫女のところまで急ぐぞ!」

 

──博麗神社──

 

「よし、ついたぞ〜……ってあれ?」

 

「お、おい……早すぎだっての……ついていくので大変だったぞ……」

 

「悪い悪いw次からは気をつけるぜw」

 

本当にわかっているとは思えない返事をしたあいつに、訝しげな視線をプレゼントしてやった。

 

「あら、誰かと思ったら魔理沙じゃない。それと……誰?」

 

「あんたが博麗の巫女なのか?」

 

「ええ、その通りよ。私の名前は博麗霊夢、魔理沙とは腐れ縁ってやつよ。」

 

く、腐れ縁って……まあ、そのことは置いといて、

 

「俺の名前は志垣白夜だ、魔理沙曰く外来人らしい。どうすんだ?魔理沙」

 

「ここにきたのはいいが、今考えたら白夜はどうしようもなくなってるな……」

 

「ゑ?」

 

どういうこと!?俺元の世界に返してもらおうと思ってたんだけど!手遅れって何!?俺戻れないの!?

 

「白夜、ちょっと額をだしなさい」

 

「え?なに?」

 

「いいから!」

 

俺は言われるがままに額を出し霊夢の方へ見せた。

すると霊夢がかざした手のひらが光りだした。

 

「何!?この莫大の霊力量は!? しかも魔力まである!?」

 

「嘘だろ!?魔力まであるのか!?」

 

「……霊力はどのようにしたら増えるのか教えてもらってもよろしいのでしょうか?」

 

なぜか敬語になってしまう俺。

 

「霊力を瞑想することなどによって増えるわ。魔力はこの幻想郷で生まれた人しか持ってないはずよ。」

 

「つまり魔力の方はかなりの特異体質……?」

 

「霊力もよ……どうやったらこんなに多くなるのかしら?下手すると私より多いかもしれないわよ。」

 

「それに関しては趣味で毎日欠かさず瞑想やってたからです。ハイ。」

 

「それでもここまで増えないわよ……」

 

2人から同時に引かれる。

悲しい……(´・ω・`)

 

「でもって肝心な能力なんだけど……これが紛らわしいのよね」

 

「紛らわしい?どういうことだよ?」

 

「能力名から答えると『モンスターの力を使う程度の能力』というふうになってるわ。紛らわしいのはそうね……能力を木の幹として考えればいいのかしら。その木の幹から根が6本、はっきり見えているの。つまりあなたの能力は6つの()()からできていると言うことよ。これは幻想郷としては異例。能力は元々、自分から発生しているものだから。」

 

「なんじゃそら?もうごっちゃごちゃで意味がわからん。それにしてもモンスター、ねえ……」

 

モンスターと呟いたその数秒後、意識が暗転する。

 

──???──

 

「お前さん、大丈夫か?」

 

目を開けると6人の人外の奴らがいた。

 

「えーと、どちら様で?」

 

「オイラたちはモンスター。んでもってオイラはスケルトンで名前はサンズだ。よろしくな」

 

「ようニンゲン!さっきぶりだな!」

 

サンズと名乗ったスケルトンと話していたら、聞き覚えのある声が聞こえてきた。

 

「おー!さっきの謎の声!」

 

「ふっふっふ、さっきは名前を言うことができなかったからな!もう一度言おう!俺様の名前はグレートなパピルス様だ!よろしく頼むぞ!ニンゲン!」

 

「おう!俺の名前は志垣白夜だ!よろしくなパピルス!」

 

「僕のことを忘れないでほしいね!白夜君!」

 

するとまたもや知っている声が出てきた。

 

「あ!もしかしなくても俺に翼生やしてくれたやつ!さっきはありがとよ!」

 

「僕の名前はメタトンだよ!気軽に話してくれ!」

 

「おう!じゃあよろしくな!メタトン!」

 

「……私たちもそろそろしゃべっていいかな?」

 

先程の光景を傍観していた3人のモンスターもうち、一人が口を開いた。

 

「もちろん!俺はパピルスみたいな人達なら大歓迎だっての!」

 

「そ、そうか……私の名前はアンダインだ。よろしくな、白夜」

 

「おう、よろしくな!」

 

アンダインと名乗った女性が差し出してきた手を、俺は勢いよく掴んで握手する。なんか若干引かれてるな……

悲しい……(´・ω・`)

 

「それじゃあ……私の名前はトリエルよ。よろしくね、白夜」

 

「なあトリエル……1つお願いしていいか?」

 

「何かしら?」

 

「トリエルママって呼んでいい?」

 

そう、俺は見つけてしまったのだ……トリエルから溢れ出ている母性を!

 

「ふふ……いいわよ」

 

「わーい!トリエルママー!」

 

そう言って俺はしばらくはしゃいでいた。

 

「えーと、そろそろ私も自己紹介をしていいかな?」

 

「あ……ごめん、お前のこと忘れてたわ……」

 

そう言うと少し悲しそうにしながらも話してくれた。

 

「私の名前はアズゴア・ドリーマー。アズゴアと呼んでくれ」

 

「よろしくな!アズゴア!」

 

「なあ、お前さん……」

 

一通り自己紹介を終え、サンズがそう切り出してきた。

 

「どした、サンズ?」

 

「お前さん……いや、白夜は俺たちの力が使えることに気づいているのか?」

 

「あ〜、一応知ってはいるが……如何せん使い方がわからないんだよな〜」

 

「まあ……そこはオイラたちに力を貸してくれって頭の中で念じればいい。オイラがもっと問題視しているのはそこじゃない」

 

サンズは大真面目だと直接訴えかけている、と言ってもいいほどの真剣味で俺に問いかけた。

 

 

「お 前 は な ん の た め に 力 を 使 お う と 考 え て い る?」

 

 

「……そんなの決まってるさ」

 

サンズの目が青く光り、俺を見通しているような感覚が俺を襲う。そうして緊張感が張り詰める中、俺は続きを言うべく口を開く。

 

「人々のためになるような力の使い方をするよ。俺には世界征服したいとも思ってないし、何より……みんなが喜ばない」

 

「……パピルスの言う通りだったな。悪かった、オイラはお前を信じることができなかった。だが今の言葉、目を見て本心もわかった」

 

どうやら俺は疑われていたらしい。誤解が解けて何より。

 

「ガスターブラスターや骨、槍も魔法も青やオレンジ攻撃も……お前にはオイラたちの力の全てを貸してやる。もしまたここにきたかったらいきたいと念じろ。オイラ達はいつでもお前を歓迎する!」

 

「そうだぞ!ニンゲン……いや、白夜!」

 

「……ッ!ああ!」

 

そう最後の会話を終え、また俺の意識は暗転する。

 

──博麗神社(屋内)──

 

「うう……ここは……?」

 

「!目が覚めたか!」

 

「ああ、おかげさまで」

 

いやー色々こっちもこっちで大変だったな、うん。

 

『悪かったな、色々面倒くさいことにしちまって』

 

あ、喋れるようになったんだな。こっちでも。

 

『ま、基本的には黙ってるからな。オイラ達のことは気にしないでくれ。』

 

「なあ魔理沙、そこにいる女の人は誰だ?」

 

「……あら、よく気づいたわね。スキマで隠れてたのに。」

 

「俺の勘はなんでも見通すんだよ!」

 

「あら、白夜起きたのね。げ、紫……」

 

襖が開いたと思ったら、その中から霊夢が出てきた。

 

「あら霊夢、お邪魔しているわ」

 

「あんた何しにきたのよ!」

 

「そこにいる人間がいる理由を言いにきたからよ」

 

紫と霊夢によばれた女性は、すました顔で霊夢の質問を答えた。

 

「さて、改めて……私の名前は八雲紫よ、幻想郷の管理者を務めてるわ」

 

「俺は志垣白夜だ。よろしく」

 

「そう、白夜君ね。覚えておくわ」

 

紫さん、すみません……あんたのことを胡散臭くしか思えないわ!!

 

「紫、さっさと説明したらどうなの?」

 

「そうね、まずあなたがきた理由は……おまけでついてきたようなものよ」

 

「「「はぁ?」」」

 

なに?俺はハッピーセットにされたがために生活ぶっ壊されたってこと?

……ふざけんな!!!!!

 

「私は暇つぶしに外界に行っていたら、能力が定着している珍しい魂があるじゃない。だから幻想郷に招き入れようと思ったのよ。でも6っつの魂を一度に幻想郷へ送るのはいくら私でも難しい。そこでその魂を別の器へ定着させ、その器を幻想郷に移そうと思ったのよ。その器探しを続けて数週間、そこで見つかったのが白夜君……貴方よ。」

 

うん……なんで俺!?心当たりがないのですが!?

 

「なるほどね……それなら白夜の能力の説明がつく……」

 

「つまるところ、貴方は自分のを入れて7つの魂を持っている。それもそれで貴方は異端な存在よ。」

 

「そうしたのは貴方でしょうが……」

 

「で、ここからが本題よ。白夜君、貴方は幻想郷の守護者になってもらうわ。」

 

……何故!?何故!?何故!?何故!?何故!?何故!?何故!?何故!?何故!?what!?

 

「そこで、貴方には能力や霊力の使い方に慣れてもらわないといけないわ。そのために……」

 

 

「私と戦ってもらうわ」

 

 

「あの〜俺の拒否権は……「ないわ」……ですよね〜」

 

「紫!?何を考えているの!?白夜は外来人よ!ましてや弾幕ごっこすら知らない!」

 

「そこに関しては大丈夫よ。手加減もするし、弾幕ごっこは説明すればいいじゃない。

 

霊夢が言った反論を当然。とでも言いそうなすました顔で答える。

霊夢はそれに納得しまったのか、押し黙った。

 

生きているといいな……




いやはや…小説って、難しいなぁ…
えーとですね、ちょっとアンテの力が強化されるかもしれないので先に言っておきます。
ごめんなさい。
それではみなさん、サラダバー!!

今後のヒロイン誰にしよ〜

  • パチュリー(能力やらなんやら似てる)
  • 東風谷早苗(主人公の過去に大きく関わる)
  • 比奈名居天子(自由気ままなところが同じ)
  • 森近霖之助(ネタでございます〜)
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