教室内に2人しかいない男子、しかも名前が近いようで、席が俺の後ろということで、周りからの視線を刺さるように感じる。
基本女子高であるここ[IS学園]では仕方のないことだろう。一先ず、ノートを読むことでこの場を切り抜けることにしたが、速めに先生が来ることを祈るばかりだ。
5分ほど読んだ辺りで、教室のドアが開く音が聞こえた。ようやくか、と言わんばかりにため息を吐きつつ、ノートをしまう。
「お待たせしました。このクラスの副担任の
「よろしくお願いします」
他の生徒たちは、どうにも男子に興味を釘づけにされ、もう一人の男子もその視線に緊張してしまっているのか石のなっているのか、俺以外の返答はなかったようだ。
この対応に、山田先生は涙目になりながらも、こちらにありがとうと言わんばかりの視線を送ってくる。
「一先ず、我々男子が自己紹介をしましょう。それでこの状況が少しは緩和されるでしょうし…」
「で、では、お願いできますか?」
「ええ、それでは…
ようやく気になっているモノの情報を得ることができ、教室内の空気が少し変化する。山田先生の顔も少し和らいだように見える。
「大津くん、ありがとうございます。では、次に
「は、はい!」
緊張し過ぎているのか、立ち上がる時にイスを倒しかける。
「お、
机に頭をぶつけるような勢いでお辞儀をする。ガッチガチになってしまっているようだ。
直後に『ガンッ!ゴンッ!!』と鈍い音がする。振り返ると、振り下ろさたであろう出席簿と、寸止めだったであろう頭が机に乗っかっている。
「全く…我が弟ながら、もう少し気の利いたことを言えんのか…。自己紹介なんだ、端的に自分について説明しろ。」
「大津だって、名前以外は言ってないじゃないか!」
俺を引き合いに出すんじゃない。
「大津の自己紹介をちゃんと聞いていなかったのか。時間が押してることに気を利かせ、空き時間に答える旨を言っていただろ?」
「うぅっ…」
ただ端折っただけの織斑一夏と俺の違いを的確に指摘され、返す言葉もないようだ。
「ま、まぁまぁ。織斑先生、その辺で…。」
「む、そうだな。すまんな、山田先生。んっん!私がこのクラスの担任の
「「「「「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」」」」」」
名前を名乗っただけでこの悲鳴?だ。流石、天下のブリュンヒルデである織斑千冬だ。
「静かに!この一年間でお前たちを使いものになるようにするのが私の仕事だ!!…さて、大津のいう通り時間が押している。一先ず、5分後に1限目を始める。迅速に準備を行うように!」
「「「「「「はい!!!!!!」」」」」」
既に統率力だけは、軍隊並だと言っても過言ではないだろう。
そして、本当に5分後ぴったりに授業が始まるのであった。
本作1話をお読みくださりありがとうございます。
うp主の酒飲みでございます。
本作はIS×ウルザードで需要なんて知ったこっちゃない、というスタンスで書かせていただきます。
非ログイン者の方でも感想を書けるように設定いたしますので、豆腐メンタルのうp主を砕かない程度によろしくお願いします(笑
第1話にしてクロス要素が出てきていないどころか、主人公がどのような人物なのかも判明していませんが、3話までお待ちいただければと思います。