IS~魔導騎士の学園譚~   作:酒飲みの作者

3 / 5
クッソ~、魁人の戦闘までいかんかった…
(前話で寮部屋の話やるのを忘れてた…


Stage 3 後継の刃

模擬戦が決まり、残りの一日が過ぎてゆく。

あの後も、織斑一夏はずっと貸した参考書を読んでいた。遅れたなりに、何とか授業に食らい付こうとしている。そんなことを考えていると、前から手を振って近付いてくる人物が1名。

「ふぅ~、まだ帰ってなくてよかったです。」

「どうかなさいましたか、山田先生」

「織斑くんと大津くんにそれぞれ部屋が用意されました!」

「一人部屋ですか?」

「いえ、急いで部屋割りを調整したので…」

「織斑と同部屋…」

「い、いえ…」

「まさか、女子と同部屋ですか…。まぁ、致し方ありませんね。部屋の鍵、確かに受け取りました。山田先生、ありがとうございます。」

「寮監は織斑先生ですから、くれぐれも問題は起こさないように。」

「もちろん。寮監にかかわらず、ね。」

「それでは、寄り道せずに真っ直ぐ寮に帰ってくださいね」

「えぇ、それでは失礼します。」

荷物は織斑教諭にでも言って取りに行くか。

 

 

職員室にいた織斑教諭に話をし、お急ぎで荷物を取りに行く。

と言っても、着替えくらいなもので、そんなに多くはないため、すぐに学園に戻れた。

同部屋相手が女子ということで、しっかりとノックし返答を待つ。

「は、はーい」

「同室の大津という者です。今大丈夫でしょうか?」

「う、うん。どうぞ…」

しっかり確認を取ったので、ようやくノブに手を掛けドアを開ける。

「改めて、大津魁人です。もしかしたら、部屋替えがあるかもしれませんが、それまでよろしくお願いします。」

「あ、さ、更識簪です。よ、よろしく。」

「更識さん、ですね。ベッドは奥側?それとも手前?」

部屋は高級ホテルのような感じで、ベッドの間には仕切りがある。

「えっと、奥の方に…」

「なら、手前を」

場所の確認をし、荷物を置きササッとラフな恰好に着替える。鞄からややくたびれたメモ帳を取り出し、周りに聞こえないように、書いてある文言を読み始めた。

更識さんが仕切りから顔を出し、何か言いたそうな顔でこちらを見ていた。

「すまない、うるさかったか?」

「い、いや…その…き、聞き覚えのある言葉が聞こえたから…。ウーザ・ドーザ・ウル・ザンガって…ウルカイザーの…」

俺はその言葉を聞き、メモ帳を閉じベッドから降り、更識さんに近づく。

「……更識さん、マジレンジャー知ってるの?」

「う、うん。ま、マイナーだけど…私は好き」

俺はこの世界で目覚める前の記憶がほとんどない。だが、唯一魔法戦隊マジレンジャーに関する記憶だけは思い出せる。アレは大手の会社が作った作品で、とてもマイナーなモノではないのだが…

「そうか。なら、うちの模擬戦を見に来るといい。面白いものが見れるぞ…」

そう言い残して、俺はベッドに潜った。

 

日付も変わり、織斑一夏の専用機が届いた。即ち、模擬戦の日である。

俺は第3アリーナのピットで織斑がISを纏っているのを見ていた。

専用ISの使用には、フィッティング(初期化)と最適化(パーソナライズ)を行い、一次移行(ファーストシフト)を行う必要があるのだが…。

「じゃあ、先に行くぜ魁人!」

と、一次移行前の機体でアリーナに飛び出していった。

「あのバカ。何故しっかり説明を聞かない…」

「ロボは男の憧れともいえる。興奮冷めぬ前に…まぁ鉄は熱いうちに打て、と言いますし。」

「そうだな…、ところで大津。お前の機体、デフォルトでは飛べないと…」

「ええ。まぁ、デフォルトで飛べないだけですから…。」

「そうか。貴様がどんな戦いをするのかじっくり見せてもらおう。」

「…それはそうと、どうやら試合に進展があったみたいですよ。」

試合を中継しているモニターに目を向ける。どうやら一次移行が終わったようだ。

「さて、弟さんも本領発揮ですかね…。」

「どうだろうな。アイツは調子に乗る可能性もある…それにアイツの剣アレは…」

「現役時代の教諭の武器と酷似してますね…」

モニター横に出ている情報を見ると[雪片弐型]と出ている。

「どうやら、私の雪片の後継のようだ。それに、どうやら…」

織斑が何やら金色の気のようなものを纏っている。あの現象は聞いたことがある。

単一仕様能力(ワンオフアビリティ)…」

「あぁ、私と同じ【零落白夜(れいらくびゃくや)】だ。あの技は、対象のエネルギーをすべてを消滅させる。」

「つまり、エネルギーに直接ダメージを与えられ、エネルギー残量勝負のISでの戦いでは必殺の一撃に…」

「そういうことだ。だが…」

試合終了のブザーが鳴り、勝利者の名を告げる。

『シールドエネルギーエンプティ!勝者、セシリア・オルコット!!』

「シールドエネルギーをしっかり管理し、確実に攻撃できれば…の話だったな。」

やや呆れたように、だが予想できていたようにも聞こえた。

「さて、オルコットのエネルギー補給が済んだら、出番が来るぞ。」

「ええ、準備はできています。」

左胸のあたりに銀色の[W]があしらわれた紫がかったローブを纏っていた。

「では、先にアリーナで待つとしよう」

俺は、アリーナへと飛び降りた…

 

 




本作3話ををお読みくださりありがとうございます。
うp主の酒飲みでございます。


前書きでも言いましたが、本来今話で
魁人の戦闘を描く予定でしたが寮のお話を
差し込んだため、次話に回させていただきます
ほどほどにお楽しみに(笑
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。