有識者に聞いた所、どうやら僕は主人公の様です   作:ギルオード

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結局一月経ってしまいました。遅れて申し訳ありません。
予定では、後二話で原作に入れるはずです。


クロスオーバーした世界の三雲修に転生した三雲ニキの実況スレ16

 今、()の周囲全ては女性に囲まれている。それもそのはずで、本日は星輪女学院の始業式だ。そして、私の女子校デビュー日でもある。珍しい転入生ということで、体育館の教壇に今立たされている。公開処刑かな?

 

「皆さんの新しい学友となられる、転入生を紹介します。......転入生入場」

 

 アナウンスと共に歩き出す。転入生は私だけ何ですけどね。とはいえ、ここはしっかりと決める所だろう。背筋を伸ばし淑女として、しっかりとした足取りで階段を上る。うわぁ、目の前が女の子ばかりだぁ。あっ、玲様を発見。元気そうで何よりです。

 

「初めまして、遠山三榘と申します。親の都合で海外に住んでいました。長い間海外で暮らしていましたので、日本の文化についてを教えてくださると嬉しいです。本日からよろしくお願いします」

 

 無難な挨拶はできただろう。元々女装は好きな部類だったから、変声術も高いレベルで使いこなせる。男とは周囲にバレてないはずだ。挨拶を終え、所属するクラスの最後尾に合流する。

 始業式を終えて、クラスの教室に移動する。教室は3-Aだった。護衛対象の玲様とは同じクラスだった。正直ホッとした。これで何らかの事故で別クラスになっていたら、この学校に通う理由が半分は消えていただろう。そして、自己紹介の時間になった。新しいクラスになった生徒の反応は千差万別だった。ワクワクしている人、憂鬱そうな人、緊張で茹で上がっている人。玲様はワクワクと緊張の中間かな?通学路で初日から学校に行けると喜んでいた。クラスでの自己紹介を初めて経験するのだろう。そして、自己紹介は進んでいき、私の番になった。

 

「改めて、皆様初めまして。遠山三榘と言います。数週間前までアメリカに住んでいました。玲とは、はとこの関係に当たります。日本語も玲から教わっていました。皆様、玲共々よろしくお願いします」

 

 後々一緒にいる理由は聞かれそうだし、先に言っておくことにした。これは、宗徳さんと考えたシナリオだ。血の繋がりはないが、先祖から多少の繋がりと交友があったため、私と玲様ははとこの関係としてある。そして、自己紹介は玲様の番に回った。

 

「皆様ご機嫌よう。那須玲です。体が弱く、学校を休みがちでしたが、ここ数日は体調が良く、始業式に参加できました。学校に来られない日も多いと思いますが、皆様1年よろしくお願いします」

 

 自己紹介を終えると、案の定私の周りには人が群がった。笑みを浮かべながら質問に対応しつつ、人の隙間から玲様を監視する。玲様は昨年も同じクラスだったという小南桐絵さんと会話をしている。梔梔色金は安定しているようだ。

 次の授業時間になり、クラスメイトは席についた。先生からカリキュラムの説明が入る。嬉しいことに、文化コースを選ぶと体育は二週間に一回で済むし、水泳も免除!これは文化コース一択だな。男とバレるリスクは極限まで削ぎ落としたい。そして始まるクラス役員決め。束縛されないものが良いが、玲様と同じ委員なのが最適だろう。美化委員を玲様は希望した。自分が迷惑かけないようにだろう。当然そこに同じく希望を出す。希望が複数人かぶり、当選してある玲様以外はジャンケンになる。絶対に勝たなければいけない戦いだ。少し性格の悪い子が、私を煽ってきた。玲様が好きなのかとか何とか言ってくる。

 

「よく分かりませんが、玲は大切ですよ。肉体面の心配もありますが、(はとこって設定もありますし)玲のこと好きですし」

 

 周りから歓声が響く。なぜ?とりあえずジャンケンは恵まれた動体視力による後出しで勝ちました。

 

 

 

クロスオーバーした世界の三雲修に転生した三雲ニキの実況スレ16

 

1:名無しの転生者

転入生を体育館の教壇に立たせる悪しき文明辞めない?

 

2:名無しの転生者

この文明は破壊する

 

3:名無しの転生者

アルテラパイセン、オナシャス

 

4:名無しの転生者

実際なんであるんだろうな

 

5:名無しの転生者

部外者ではないってアピールとか?

 

6:名無しの転生者

確かに、それはあるかもな

知らせてなかったら部外者に思うかも

 

7:名無しの転生者

小学校とか私服やしなぁ

話が伝わってても、顔とか見てなかったら間違えそうだ

 

8:名無しの転生者

やっぱり、海外にいたことにしたのか

 

9:名無しの転生者

偽装してるとはいえ、調べるのが難しい方が良いな

 

10:名無しの転生者

まあ、流石に他人の過去を調べる女子高生はいないでしょ

 

11:名無しの転生者

うーん、改めて視界共有で見ているが、凄い光景だな

 

12:名無しの転生者

正直女ばっかりで、目眩が...

 

13:名無しの転生者

ISの世界の実況見たときも思ったけど、同性が視界に映らないのって恐怖を覚えるよね

 

14:名無しの転生者

分かるわぁ。自分が異物だと感じるんだよね

因みに、>>13はワンチャン俺かも

 

15:名無しの転生者

 

16:名無しの転生者

学校か、オジサン懐かしいな

 

17:名無しの転生者

当然クラスも女子だけだな

 

18:名無しの転生者

この中に一人だけ男がいます

 

19:名無しの転生者

一体誰なんやろうなぁ

 

20:名無しの転生者

女子校に男子がいるわけないだろ!!

 

21:名無しの転生者

当たり前だよなぁ!?

 

22:名無しの転生者

女子校に入学した男子いる!?いねぇよな!!

 

23:名無しの転生者

アメリカにいたことにするんか

 

24:名無しの転生者

Gシリーズって前科があるから、そっちの道からも怪しまれないですねぇ!

 

25:名無しの転生者

はとこ設定か。微妙にあり得そうなラインだ

 

26:名無しの転生者

ついでに、那須さんも自己紹介がしやすくなったな

 

27:名無しの転生者

気遣い上手いなぁ

 

28:名無しの転生者

これで彼女いないってマジ?

 

29:名無しの転生者

好意に気づいていないからね、仕方ないね

 

30:名無しの転生者

那須さんの自己紹介が終わったね

三雲ニキをめっちゃチラ見してるね

 

31:名無しの転生者

この変装をチラ見するなって方がムリでしょ

特に那須さんは三雲ニキと対面したんだから

 

32:名無しの転生者

ただでさえ美人なのに、これが男だからね

 

33:名無しの転生者

反則なんだよなぁ

 

34:名無しの転生者

おっ休み時間って!!

人が群がってくる!!

 

35:名無しの転生者

まあ質問攻めされるよね

感覚共有してるけど凄いな、匂いでちょっと幸せな気分になる

それはそれとして、周りの人との会話の始まりには目を合わせて、話しが少し途切れた瞬間には、那須さんの方をしっかり見てる

 

36:名無しの転生者

>>35変態め

 

37:名無しの転生者

>>35ギルティ!

 

38:名無しの転生者

>>35の変態さんは置いといて、流石にプロ(アマチュア)やな。動きが違うわ

 

39:名無しの転生者

プロ(アマチュア)のパワーワードよ

 

40:名無しの転生者

一応一般人だからね

 

41:名無しの転生者

アメリカについては流石やね。スラスラと答えてるな

 

42:名無しの転生者

本当に住んでいたように錯覚するぜ

 

43:名無しの転生者

カップケーキかぁ

そういえば、甘いの最近食ってないなぁ

 

44:名無しの転生者

女子トークに混ざれるのホンモノやな

 

45:名無しの転生者

転生特典に女装の似合うイケメンを要求した男だ。面構えが違う

 

46:名無しの転生者

元からやった...

 

47:名無しの転生者

休み時間が終わるね。皆席に着いてる。偉いねぇ。゚(゚´Д`゚)゚。

 

48:名無しの転生者

最近の学生はしっかり時間を守るねぇ

 

49:名無しの転生者

この学校だけだと思う

ワイの所は、ワイも含めて糞ガキやし

 

50:名無しの転生者

三雲ニキ、机の下でガッツポーズ

 

51:名無しの転生者

【朗報】遠山三榘ネキのスク水姿無し【悲報】

 

52:名無しの転生者

任務である以上残当

 

53:名無しの転生者

そんな!!運営にお願いしてR18機能解放したのに!!

 

54:35の転生者

俺より変態じゃん!!

 

55:名無しの転生者

所詮J民はクズなのだぁ

 

56:名無しの転生者

いつか、女物の水着を着けて欲しい

 

 

 

 

 

 

 

 入学式から一月が経った。文化コースを選んだときは、スレ民は納得してくれたが、それはそれとして、ショックも受けていた。本日の体育祭では応援団長で三三七拍子をするから許して欲しい。チアガールの案もあったが、アメリカ育ちで日本文化に興味ありますって雰囲気で、学ランをもぎ取ったぞ。それに体力テストを手加減したおかげで、体育祭の競技割り振りでは、玲様と同じ球入れとクラス対抗リレーの二種目で済んでいる。バレるリスクと体力の消耗、護衛対象との別行動も極力抑えることに成功した!因みに玲様は球入れだけだ。それでも、初めての体育祭ということで、玲様はとても張り切っている。

 二週間前に、殻金七星を一回目の調整をしたばかりで、調子を崩さないかがとても心配だ。調整はしっかりと出来た。梔梔色金も人に害意を持っているわけではない。この二週間は一つ屋根の下で生活していたが、問題は発生しなかった。だから大丈夫の筈だ。

 話を戻そう。星輪女学院の体育祭は中等部高等部一纏めで行われる。今年はAクラスとDクラスが白百合組とBクラスとCクラスが赤薔薇組に別れて競技の成績で得点を競い合う。綱引きやパン食い競争と種目もそれなりにはある。普段上品にしているが、この期間だけはどうやら、闘争心とお祭り騒ぎが優るらしい。皆やる気に満ちている。ついでに、体育祭の場所は学校の運動場ではなく、蓮乃部市にある、蓮乃部総合運動スタジアムだ。学園長の長い朝礼が終わり、開会式が終わり、競技が始まる。二階客席に競技に参加しない生徒や保護者が、保護者席や自分の組の席に座り応援する。

 

「三榘、凄い歓声ね。私体育祭に出るの初めてだけれど、こんなに心が昂ぶるのね!」

「ええ。これが自分たちに向けられると、もっともっと昂ぶるの。球入れはプログラム五番だから、四十分ぐらい後かしら。ふふ、玲ったら、待ち遠しくて仕方ないのね」

「うっうん。だって、夢にも思わなかったもの。私が皆と一緒に体育祭に参加出来るなんて」

「じゃあ、精一杯楽しみましょうか。玲、あそこに宗徳おじ様に、穂乃花おば様がいますわ。手を振って上げましょう」

「うん!」

 

 ここ一月で玲様は明るくなられた。いや、もしかしたら、玲様は本来は明るい性格だったのかも知れない。それが病弱で人と同じ事が出来ず、周りから庇われ続けたことで、自分に蓋をしていたのだろうか。玲様は、玲はただの被害者だ。その心臓に梔梔色金が宿って危険とはいえ、斬り捨てることは間違っていると思う。

 

武偵憲章6条、自ら考え、自ら行動せよ。そうね私は守りたいのね

「三榘?」

「何でもないよ、玲。行こう!そろそろ私達の番だ。入場口近くで待とうか」

 

 そう言って私は玲様の腕を引っ張り歩き出す。

 

 

 

 

 

 

 球入れはそつなくつつがなく終わった。玲様の体調は崩れることなく順調に終われた。球入れ自体は、玲様が投げた球が籠を超えそうになったところに、私の球を当てることで籠の所まで来た球は全て入ることが出来た。球が入ることで、玲様は笑顔を浮かべる。サポートして良かったと心から思う。籠まで上がってこなかった球は流石にサポートしきれなかったが。

 

「三榘、あのね、私リレーに出てみたい。今日は凄く体調が良くて、大丈夫だと思うの。やっぱりダメでしょうか」

 

 競技が終わると玲様はリレーに参加したいと訴えかけてきた。

 

「何となく感じるの。走れるのは今しかないって。今が凄く調子が良くて、これから体調が悪くなっていって、またこれまでのようにベッドに居続ける日々を送るって」

 

 その予感は大体が当たるだろう。梔梔色金に対する殻金七星を三回に分けて調整して、その力を大きく封じるのだ。しかし、梔梔色金によって健全な生活を送れている今、その力を弱めていけば学校に通える日は少なく、運動などもっての外だ。昔よりも体調が悪化することも考えられる。

 

「確約はできません。ですが、クラスの皆さんへの説得を致しましょう。玲からも皆様へお願いを言ってくださいね」

「うん」

 

 説得は難航するかと思ったが、あっさりと参加を許された。アンカーを走る小南さんが、発した

 

「勝つ事も大事だけれど、クラス全員が参加する競技だもの。全員で走った方がきっと気分が晴れる筈よ。皆の思い出にしましょう」

 

 この一言によって反対する声も、心配する声もなくなり、全員で走りきる事にクラスは纏まった。

 

 

 

 出走順を一つづつずらし、玲様はアンカーになった。周りの選手に迷惑を掛けないのはアンカーだろうという担任の判断でもある。実際、走った後に次の選手にぶつからないように抜け出す事など、アンカー以外は走ってからの仕事がある。それならば、走ることに集中できるアンカーの方が良いだろう。

 前の走者からバトンを引き継ぎ、私は走り出す。十番目の私の時点で一位をキープしている。リレーは400メートルのトラックを五分割して、一人80メートル走る。私は80メートルを15秒のペースで走り抜けて、次の走者にバトンを託す。そして、そのバトンが次の走者へ、次の走者へと渡っていく。

 

「「「頑張れーー!!!」」」

 

 バトンはアンカーの玲様に渡った。クラスの皆は声を張り上げて応援する。その応援に応えるように玲様は走る。20メートルほどで一度転びかけるも、態勢を保ち走る。そのまま転んでしまうと思って、身構えていたが、杞憂に済んだ。元々の運動神経は高い方なのだろう。60メートルで息が上がり、フラフラとよろけ出す。

 

「「「頑張れーー!!!」」」

 

 周りの人全員が応援する。声援を力に残りの10メートル力を振り絞って走りきった。よろける玲様を抱えて支える。

 

「三榘。私、やったよ。楽し...かったよ」

「うん。お疲れ様でした」

 

 そう言って、疲労困憊の玲様をおんぶして、退場する。安心すると小さな声で呟いていた。医者を志す身としては、人を抱えて移動する事に、安心したと言われたのは、自信に繋がった。下ろした際、顔が赤かったので、熱がないか、熱中症かと不安になったが、恥ずかしかっただけと言われ、配慮が足りなかったと反省もした。私自身にも、一生の思い出になる日を皆と過ごした。




この主人公絶対に気持ちに気づいてないゾ
スレ民は裏で阿鼻叫喚している、特に濡れネキ
転J民のみの話しも、後一話原作前に作るので、楽しみにしている人は、待ってて欲しいです。

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