[茶々丸、この辺りか?]
[はい、マスターこの辺りから魔力反応を先程よりも強く感じます]
[そうか。さぁてどんな自信家がきたの[しかし]
こんな真っ昼間に侵入者が現れるなど15年この麻帆良に縛られているエヴァンジェリンにとっては中々に異例なことだった。
うん?幼じ…いやいや少女と言っているのに15年縛られているとゆうのはおかしいだろ!?……だと?
確かに少じょ…あぁもうめんどくさいから幼女でいいや[おい!!!]そうこの幼女何を隠そう実は
吸血鬼(笑)なのである!!
[(笑)だと貴様氷漬けになりたいようだな] ピクピク
[……ま、マスター本当にどうなされたのですか??]
いきなりの物言いに困惑する茶々丸、それはそうだ茶々丸に抱かれながら空を飛んでいるのにいきなり氷漬けにする、何て言われれば誰だって困惑するだろう。
さぁてそろそろ悪ふざけは終わりにして本編にもどろう。
[いや、何でもないぞ、茶々丸]
[そ、そうですか??マスター?]
[うむ、それにしてもこんな真っ昼間に侵入者とは珍しいこともあるものだな、そう言えば茶々丸?さっき何かを言いかけていたな?]
[はい、マスター、魔力反応は確かにさっきよりは強く反応がありますが、とても弱いのです]
[何??確かに言われてみれば、何だこのは魔力の感じは弱いと言うよりは、死にかけといった方がいい感じだな]
久々の昼間からの侵入者にテンションを上げたエヴァンジェリンであったが再度ちゃんと、魔力の出所を調べてみれば弱々しく、今にも消えてしまいそうな反応であった
[だが、何でこんな真っ昼間から死にかけのやつが現れるんだ?]
エヴァンジェリンは疑問に思った、この15年麻帆良にいるがこんな侵入者は初めてであった、しかもこの麻帆良には侵入者ようの結界があり、普通はもっと手前で反応があるはずだった、なのにこの魔力反応は、唐突に、転移魔法でも使ったような反応だった、おかしいことに、転移魔法は確かに存在するが、この麻帆良に転移するには、麻帆良が管理する、セキュリティを掻い潜るか、ここの学園長に許可をもらわないと普通は転移魔法では、麻帆良には、来れないのだ
[どうなさいますか、マスター?]
[そうだな、こんな死にかけのやつがどうやってここに来たのか気になるとこだが、それは後回しだ、こんな真っ昼間にしかも、私が管理する範囲内に死なれても、後々クソジジイや正義の魔法使いの連中にネチネチ小言を言われてもかなわん。]
このエヴァンジェリンと言う幼女は、基本的はどこに死にかけの奴がいようが、助けると言うことはしないのだ、なぜか、それは興味がないから、エヴァンジェリンは600年の時を生きる吸血鬼、しかも、真祖の吸血鬼なのだ、真祖の吸血鬼とは、人間から魔法で吸血鬼に変えられた人間のことを指すのだが。
本来吸血鬼は、昼間には行動できない、だが真祖は慣れれば昼間だろうが、銀の釘で刺されようが、火やぶりにされようが、たちどころに傷やら火傷は再生する、まぁ平たく言えば、万能型の吸血鬼と言ったところか、エヴァンジェリンはその昔、中世、ヨーロッパのある場所の領主の娘だった…
エヴァンジェリンの10才の誕生日に事件は起こった、普段だったら家族や使用人に祝われて、幸せな時間をエヴァンジェリンは過ごしていたはずだった、だが、誕生日の朝に目を覚ませば、周りは、血の海になっていた。
結果を言うと化け物になっていた、普段と違う感覚に幼いエヴァンジェリンは、混乱していた、ふと前を見れば黒いローブを着た男が目の前に立っていた、その男は心底愉快に、狂喜染みた笑みをその顔に浮かべていた、そして男は言った……
[実験は成功だ!!!]と…
エヴァンジェリンは訳がわからないと狂喜染みた男を睨み付ける。
この男は数日前から家に来ていた研究者だ、エヴァンジェリンはこの男のことを一目見たときから嫌いだった、それは、子供としての自分が感じたものだった。
なぜ目の前にこの男が、と疑問を持つエヴァンジェリンそして目の前の男に対して、何があったのか聞こうと口を開いた時、先に男が喋りだした。
[やはりこの家のもの達を使ったのは正解だったか、喜べ!!お前は自分の両親そして使用人達の命を糧として
吸血鬼に生まれ変わったのだ!!!!]
今目の前の男はなんと言ったのだろうか、両親そして使用人達の命を糧に私を吸血鬼にした?
幼い頃からエヴァンジェリンは頭が回る賢い子供だった。
もっと普通の子供としての脳の持ち主だったら、目の前の現実に追い付いて行けず、もっとあとになってその事実に気いずいていれたかもしれない、だがエヴァンジェリンは気いずいてしまった。
自分は化け物になったのだと……
それからのことを話すとエヴァンジェリンはその男を殺した、泣きながら、叫びながら、男は魔法使いだった、男は飛びかかってくるエヴァンジェリンに対し杖を抜き、そして魔法の矢と言う、攻撃呪文を唱えた、真っ直ぐにエヴァンジェリンに飛んでいき、肩、胸、足をその攻撃によって貫かれたが、エヴァンジェリンは、止まらない、例え血を吐こうともたちどころに傷は塞がっていった。
そしてエヴァンジェリンは吸血鬼の身体能力で男の目の前に到達した
男を殺した両腕を引きちぎり、両足を砕き、そして頭を潰した何度も何度も何度も何度も何度も、笑いながら、泣きながら、そして自分は本当に化け物になってしまったのだと、自覚しながら
話は現代に戻る
エヴァンジェリンと茶々丸は、広大な森の上を茶々丸の飛行能力で飛んでいた、エヴァンジェリンは茶々丸に、抱えられながら
魔力反応がある場所に到達し、ゆっくり降下した、そしてエヴァンジェリンと茶々丸は、発見した、血まみれのコートの男を
エヴァンジェリン達は男の治療をするために、自分の家まで運んだ
[ケケケ、ゴシュジンナンダソノ血マミレノ、ヤロウハ]
家についたエヴァンジェリンと茶々丸はリビングのソファーに血まみれの男を寝かしたそしてふと無機質な声が聞こえた……
彼女?の名前はチャチャゼロ、エヴァンジェリンが初めて作ったキリングドール(殺戮人形)この人形可愛い顔をしているがその実中身は、どうやって自分の持っている刃物で敵を切り刻んでやろうかと、いつも考えている、危ない人形なのだ、大きさはエヴァンジェリンの膝したぐらい。
エヴァンジェリンは終始この人形チャチャゼロに悩まされている、別に命令を聞かないからとかではなく、600年間悩んでいるのは、エヴァンジェリンに対しての言動の数々、隙あらばエヴァンジェリンをからかうように、時に上から目線から、エヴァンジェリンは心の中で頭を抱える、まぁこの600年間何度となくその事を注意した、だが一向にそれを改める気配がない……
だかエヴァンジェリンは別にチャチャゼロの事を嫌いな訳ではない、その言葉遣いを除いては、本当によくエヴァンジェリンのサポートをしてくれる、頼もしい、家族なのである、エヴァンジェリンは毎回のことに(はぁ…)と心の中でため息を吐く
[なに、ただの死にかけの侵入者だよ]
[オ?コンナヒルマカラ、侵入者?メズラシイコトモアルンダナ、ジャア、キリキザンデイイカ?]
[何がじゃあ、だ…]
エヴァンジェリンはため息を吐きながらツッコミを入れるそして、[こいつはダメだ聞きたいことがあるからな]とチャチャゼロに言う、チャチャゼロは、[ケッ]とつまらなそうに舌打ちをする、エヴァンジェリンはチャチャゼロを抱え血まみれのコートの男のそばに歩みよる。
[どうだ?茶々丸]
と治療を始めていた茶々丸に傷の具合を聞く
[はい、軽い傷は腕、足に何か刃物のような物での切り傷、そして一番致命傷なのは、肩から脇腹まで斜めに伸びる傷、これも先程報告しました。同じ物での傷です、そして驚くべきは、その切り傷が段々と塞がってきていることです。]
[何?傷が塞がってきているだと?]
[はい。]
ここまでの事を聞いてエヴァンジェリンは、茶々丸に[そいつの血を少し抜いておけ]と茶々丸に指示を出す、そして小瓶を茶々丸に向かって投げ渡す、茶々丸は、[了解です、マスター]と返事を返す、エヴァンジェリンは茶々丸が抜いた血の入った小瓶を受け取り、地下の研究所にチャチャゼロと向かうべく、階段を降りていく、それを見届けた茶々丸は
血まみれのコートの男の看病に戻る
エヴァンジェリン邸、地下研究所
早速エヴァンジェリンはさっき受け取った血を調べはじめる、最初にエヴァンジェリンはその血を指に少しだけつけひと舐めする、[な!?]と驚きの表情を浮かべるエヴァンジェリン、驚いた理由は、自分の魔力が全盛期の半分以上に戻ったことに、エヴァンジェリンは、15年前、魔法世界の英雄、千の呪文使い(サウザウントマスター)ナギと戦い、負け力を封印されてしまっていた
まぁ戦いとは名ばかりのものなのだが、簡単に説明するとエヴァンジェリンはナギが仕掛けた落とし穴に落ちそしてエヴァンジェリンが嫌いな、ニンニクや葱をエヴァンジェリンが落ちた穴の中にナギがホイホイっと投げ入れそしてエヴァンジェリンはたまらず降参したと言う、なんともアホらしい戦い(笑)であった。
ナギとの戦いに負けたエヴァンジェリンは、負けた代償としてナギに登校地獄というふざけた魔法で、ここ麻帆良に封印されることになった、麻帆良の結界は侵入者に反応するだけではなく、エヴァンジェリンの力を封印する機能もついている、そうしてエヴァンジェリンは、15年この麻帆良に縛られる形となった。
だからこそエヴァンジェリンは、驚いた前に坊や(ナギの息子のネギ)の血を指先から少し吸ったときはこんなにも魔力は回復しなかった、ニヤリと口の端を上げるそしてエヴァンジェリンは、[おもしろい]と
茶々丸サイド
一方茶々丸はさすがにずっとソファーに寝かせて置くのは体によくないと思い血まみれのコートを傷口に触れないようのに慎重に脱がしはじめる。
そして男をお姫さま抱っこで運ぼうとする、そして茶々丸は思う、この男は、やはり凄く身長が高いと、それもそのはずこの男(バージル)の身長は、推定188以上、もし第三者が見ていたら、か弱い女の子が大男をお姫さま抱っこしているなんて凄くシュールに思うだろう。
そして茶々丸は男の体に負担が掛からないように二階の寝室に運ぶ。