8時58分、南と高山と歩夢と侑が乗った新幹線「ひかり3号」は名古屋に到着した。
「やっと、名古屋か。」
「ここからは、北陸本線の特急「しらさぎ」に乗れば加賀温泉だな。」
「えーと、次の北陸本線特急「しらさぎ3号」和倉温泉行は9時12分か。」
と、高山は言う。
「あっ、あれが「しらさぎかな。」
「そうだ。」
「あれっ、しずくちゃん達は。」
「米原から乗るって。」
「そうか。」
「東海道新幹線の場合は米原かさっきの名古屋と京都と新大阪で特急に乗り換えて北陸へ行くんだ。」
「なるほどね。」
プルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルーッ!
と、発車ベルが鳴った。
「まもなくー、9時12分発北陸本線廻り和倉温泉行特急「しらさぎ3号」が発車します、ドアが閉まりますご注意ください。」
ファーン!ピィーッ!。
警笛を鳴らし、特急「しらさぎ3号」は名古屋を発車した。
私たちは、名古屋から北陸本線の特急に乗って北陸へ、今夜は石川県の加賀温泉で1泊、明日は加賀温泉から北陸本線で富山県の高岡へ向かう、次の日は高岡から氷見線に乗って万葉集巡りをするのだ。
10時12分 米原
虹ヶ咲学園の近江彼方と朝香果林と桜坂しずくと宮下 愛が米原から新幹線に乗り替えてやって来た。
「あら、寝台特急「出雲」の時の公安さんね。」
「ええ。」
「でも、どうして旅行へ行くんだ。」
「実は、私たちは先日虹ヶ咲学園を卒業されたんです。」
「それで、私たちで卒業旅行しようと思って。」
「なるほど。」
「あれ、しずくちゃん元気がないね。」
と、歩夢はしずくに行った。
「ああ、北陸と言ったら私のお父さんの事を思い出しちゃって。」
「そっか、しずくはお父さんが亡くなられたんだよね。」
「うん、去年の12月にね。」
「でも、今回の旅行は彼方先輩と果林先輩の卒業だから楽しい思い出にしよう。」
「うん、でも窓を見ると美しいな。」
と、しずくは本を読んでいた。
「何の本を読んでるの。」
「万葉集よ。」
「ああ、今度高岡へ行くから読んでるのね。」
「ええ。」
11時40分、南と歩夢達が乗った特急「しらさぎ3号」は加賀温泉駅に到着した。
「うわー、温泉がいっぱいあるんだね。」
「加賀温泉は山代、山中、粟津、片山津が有名なんだ。」
「今回泊まる温泉はどこ。」
「確か、山代温泉って言ってたな。」
「山代温泉か。」
果林は、加賀温泉観光案内にいた。
「あのー、山代温泉周辺の観光名所ってわかりますか?。」
「はい、こちらの加賀温泉郷のガイド渡しておきますので、こちらに参考してください。」
と、加賀温泉郷のガイドを貰った。ところが、善子はタクシー乗り場で女性の姿を見た。
「山代温泉へ行ってください。」
「わかりました。」
と、言って走り去った。
「何だったのかな、あの女は?。」
と、言った。
「ねぇ、那谷寺へ行って見ようか。」
「ええ。」
南と高山たちは、加賀温泉駅からバスに乗り那谷寺へ。
那谷寺
南と千歌たちは、那谷寺の大悲閣へ登って来た。
「おーっ、絶景であります。この景色ネットで見つけた写真そのものだね。」
「ここは確か、「奥の細道」で有名な松尾芭蕉が歩いた場所だね。」
「花丸ちゃんも行き語ったと思うよ。」
そして、南は。
「石山の石より白し秋の風。」
「上手ですね。」
「芭蕉の句だよ。」
「そうか。」
そして、南と高山たちは加賀温泉郷を見物する事にした。
「凄く人気なんだよね。」
「うん、北陸の観光名所だからな。」
そして、彼方は南に言った。
「ところで、どの旅館に泊まるの。」
「山代温泉の瑠璃光だよ。」
「ああ、結構大人気の温泉ね。」
と、善子は言う。
山代温泉・古総湯
「ファー、極楽極楽。」
「こんな温泉気持ちいいネ。」
「うん。」
「ねぇ、この温泉さぁ、花菖蒲の香りするわ。」
「何しろ、加賀は花菖蒲の盛んなところなんだよ。」
「へぇ。」
そして、南と高山と歩夢達は山代温泉の「ホテル・瑠璃光」へやって来た。
山代温泉・瑠璃光
そして、歩夢と侑は温泉に入った。
「はぁぁぁー極楽、極楽だわ。」
「まさに、北陸の宿って感じだね。」
「こういう自然に囲まれた温泉も、素敵ずらね。この前読んだ小説の場面を思い出すずら」
「ああ、あれね?懐かしくて、あの後私も読んでみたけどそんな場面あったかしら?。」
「うん、温泉泊まった翌日に行方不明になって、翌日に死体で発見されたわよ。」
「ああ、それ私はドラマで見たけど。」
「侑ちゃんもしかして、堕天したくなっちゃったの?。」
「だからしないわよ、それよりその本は読まないの?。」
「今はこの絶景と、お喋りが楽しいから、また後にするね。」
そして、女もその温泉に入っていた。
「あれ、さっきの女ね。」
「きっと、同じ温泉に泊まってたわ。」
部屋に戻ると、南も来ていた。
「おっ、歩夢としずくちゃんやっと来たか。」
「うん、とても気持ち良かったわ。」
そして、しずくは歩夢と一緒に夜の加賀海岸へ散歩してくることにした。
「じゃあ、私はしずくちゃんと一緒に海岸へ散歩してくるね。」
「ああ、気を付けてな。」
と、言って歩夢としずくは加賀海岸へ向かった。
加賀海岸
「おっ、何だあれは?。」
「おっ、黒いコートの女だな。」
「おいっ、この女、し、死んでるわ。」
キャーッ!
と、歩夢としずくは悲鳴を上げた。
そして、現場に居合わせたところ南も来ていた。
「すいません、通ります。」
「通してください。」
そして、南は言った。
「どうしました。」
「海岸で女性が死んでるんです。」
「な、何だって。」
2時間後、石川県警のパトカーと捜査一課の刑事が到着した。
「亡くなったのは東京在住の小宮 璃奈 32歳です。」
「それで死因は?。」
「死因は溺死と考えられます。」
「溺死か。」
と、その時だった。
「あれ、この人何かにおいするわ。」
「何だって。」
「本当だ、恐らく青酸カリですかね。」
そこへ、石川県警捜査一課の小沢警部が歩夢としずくに話をすることにした。
「で、あなたが死体の発見者ですね。」
「ええ、後はしずくちゃんもです。」
「じゃあ、歩夢ちゃんとしずくちゃんは加賀海岸へ歩いていたら死体を発見したんだね。」
「そうよ、南さん。」
「間違いないわ。」
「と言う事は、犯人は毒殺し海へ転落したって事か。」
「ええ。」
海岸で起きた水死体は、すぐに高杉班長に報告した。
「なんですって、女性の水死体。」
「ええ、私も現場にいるんです。」
「そうか、今どこに。」
「はい、加賀海岸にいます。」
「加賀海岸ってことは石川県警か。」
「そうです。」
「よし、じゃあくれぐれも石川県警には捜査協力するんだぞ。」
と、高杉は電話を切った。
「それで、不審人物は見なかったかな。」
と、南は言う。
「不審者って言っても、見なかったわ。」
「そうか。」
そして、歩夢としずくと南は山代温泉へ戻った。
加賀海岸で殺人が起きるとは