北陸特急・加賀雨晴海岸万葉集殺人旅行   作:新庄雄太郎

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いよいよ、クライマックスです。


第7章 崩れたアリバイ

次の日、歩夢と侑としずくは鉄道公安隊の南と高山に会った。

 

「えっ、あの水死体は新横浜から米原へ行ったの。」

 

「ああ、石川県警では山代温泉へ行ってそこから加賀海岸へ行って殺害されたとわかった。」

 

「それで、犯人の方は。」

 

「ああ、犯人と思われる男がいて、今調べてもらってるところなんだ。」

 

「へぇー。」

 

「それで、犯人は誰なの。」

 

「ああ、この男だ。」

 

「誰、この人。」

 

と、しずく言う。

 

「阿倍 雄一だ。」

 

「この人が怪しいって事ね。」

 

「ああ、詳しいことは聞き込みをして見ないと。」

 

「わかったわ、私たちも調べて見ることにしよう。」

 

と、歩夢は言う。

 

「うん、気を付けてよ。」

 

「任せておいて。」

 

翌日、歩夢としずくと侑は阿倍 雄一のアリバイ捜査をすることにした。

 

「でも歩夢、その男が犯人なのか?。」

 

「うん、そうとはわからないけど。」

 

「とにかく、足取りを追ってみよう。」

 

「ええ。」

 

歩夢と侑としずくは、午前9時07分発の東海道新幹線「ひかり7号」に乗った。

 

「私、時刻表読むのは難しいわ。」

 

「そうかな。」

 

「しずくちゃんは、旅行好き。」

 

「ええ、最近は歩夢さんと侑さんと一緒に。」

 

「そうか。」

 

歩夢達が乗った、「ひかり7号」は11時42分に京都へ到着し、京都駅で下車した。

 

「次の北陸本線、ここからは「雷鳥23号」に乗れば高岡へ着くのは14時52分に着くわ。」

 

「と言う事は、京都から北陸本線に乗れば高岡や富山と新潟へ行くのは可能って事ね。」

 

「そうよ。」

 

歩夢としずく達は、京都駅で12時09分発の北陸本線特急「雷鳥23号」に乗って高岡へ向かった。

 

14時52分、高岡に到着し歩夢達は高岡で下車。

 

「じゃあ、観光案内所へ行って見ようか。」

 

「ええ。」

 

歩夢は、高岡駅の観光案内所へ行って見た。

 

「あのー、すみません。」

 

「はい。」

 

「この男の人は来ませんでしたか。」

 

と、歩夢は写真を見せた。

 

「ああ。この男ね。」

 

「ええ。」

 

「確か、雨晴に行くとか言って氷見線に乗って行ったけど。」

 

「それいつの事です。」

 

「一昨日かな、雨晴の事で聞かれたけど。」

 

「なるほど。」

 

歩夢の調べで、阿倍は高岡で下車して高岡から氷見線に乗ったことかわかった。

 

「何か、分かった。」

 

「実は、氷見線に乗って雨晴へ行った事が分かったの。」

 

「それ、本当。」

 

「うん。」

 

歩夢としずく達は氷見線に乗って雨晴へ向かった。

 

「えっ、駅前でサングラスの男が車で迎えに来てた。」

 

「ああ、確か年齢は20代ぐらいの若い男だったな。」

 

と、駅員は言った。

 

「他に何か分かりますか。」

 

「さーてね、助手席に女性が乗っていたな。」

 

「どんな車が覚えていますか。」

 

「ああ、確か銀色のトヨタ・チェイサーだったな。」

 

「そうですか、どうもありがとう。」

 

その後の調べで、阿倍は若い男が乗った銀色のチェイサーに迎えに来ていた事が判明した。

 

「えっ、歩夢それ本当。」

 

「うん、駅員に確認したら若戸男が駅に迎えに来てたって。」

 

「そうか。」

 

「すぐに、南公安官に知らせたら。」

 

「そうね。」

 

歩夢はすぐに南に電話で知らせた。

 

「そうか、雨晴に来たか。」

 

「うん。」

 

「何か、分かった。」

 

「それが、阿倍はその時に高岡で下車して氷見線に乗って雨晴へ来ていた事が分かったの。」

 

「おう、それ本当か。」

 

「ええ。」

 

「えーと、雨晴に来たのは12時ごろ、高岡から特急に乗って高岡から氷見線に乗ったって事か。」

 

「ええ、始発は11時頃よ。」

 

「11時か、その時は高岡雅美を楽しんでいる時だね。」

 

「ええ。」

 

「わかった、調べて見るよ。」

 

「頼むわよ。」

 

そう言って、南と高山と小海は時刻表で調べることにした。

 

「いよいよ、特捜班の列車トリックを解くって事だな。」

 

「ええ。」

 

「わかったぞ、犯人が使った列車トリックが。」

 

「本当か、高山。」

 

「ええ。」

 

と、調べて見ると。

 

東京発7時03分 東海道新幹線「ひかり3号」に乗車

 

名古屋着8時58分 下車

 

名古屋発9時12分 北陸本線特急「しらさぎ3号」に乗車

 

加賀温泉着11時40分 下車

 

加賀温泉発10時01分 北陸本線特急「かがやき5号」に乗車

 

高岡着11時19分  下車

 

高岡発11時45分 氷見線に乗車

 

越中国付着11時57分 下車

 

雨晴へ観光。

 

越中国府発11時19分 氷見線に乗車

 

高岡着11時35分 下車

 

高岡発13時20分 北陸本線特急「雷鳥32号」に乗車

 

京都着16時09分 下車

 

京都発16時24分 東海道新幹線「ひかり262号」に乗車

 

東京発19時03分 下車

 

「そうか、行く時と帰る時は東海道新幹線を使ったんだ。」

 

「なるほど、名古屋と京都で新幹線に乗り換えて利用したって事か。」

 

「そうさ。」

 

南はすぐに、歩夢に連絡した。

 

「ああ、南さん、えっ、犯人が使った列車トリックわかった。」

 

「ああ、行きは「ひかり」に乗って名古屋で「しらさぎ」に乗り、加賀温泉で「かがやき」に乗って高岡へ行ったんだよ。」

 

「これで、阿倍のアリバイは崩れたわ。」

 

「じゃあ帰りは「雷鳥」と「ひかり」に乗り次いで帰京したのね。」

 

「そうさ。」

 

「そうか、帰りは「雷鳥」に乗って帰京したのよ。」

 

「じゃあ、犯人は阿倍ね。」

 

そして、歩夢としずくと侑は阿倍に近づいた。

 

「あなたが、この事件の犯人ね、阿倍さん。」

 

「そうだが、あなたがこの事件の犯人ね。」

 

「そうさ、この俺がな。」

 

「他確か、あなたは高岡から長岡へは特急「かがやき」と「あさひ」に乗って東京へ帰京したって思ってたけど、本当は「雷鳥」と「ひかり」に乗って東京へ戻ったのね。」

 

「フフフ、その通りさ。」

 

と、阿倍は麻酔薬を取り出した。

 

「やっぱり、事件の犯人ね。」

 

「知られたからには、生かしておけねぇな。」

 

と、その時。

 

「待てー。」

 

「何だ、この女は。」

 

「やっぱり、事件の犯人はあんたなのね。」

 

「もう逃げられないわ、間もなく警察が来るから。」

 

と、しずくと侑が言った。

 

2時間後、警察が到着し阿倍は逮捕された。

 

こうして、歩夢としずくと侑の北陸旅行事件は無事に解決した。




劇中の列車時刻は平成4年のダイヤを使用しています

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