〈承太郎視点〉
………厄介な話だぜ。まさか、よくガキが見るような特撮ヒーローアニメみたいな世界だとはな。巨大ロボットだとか怪獣だとかが実在するとは……。俺の世界の常識が通用しねぇ。『NERV』、『エバー』、『使徒』………。正真正銘の『異世界』って奴だ。
承太郎「なるほどな。ひとまず、『NERV』の事については理解したぜ。じゃあ、『WILLE』ってのはなんだ?」
シンジ「はい。『WILLE』っていうのは『サード・インパクト』の後、生き残った人たちが『NERV』に対抗するために結成した軍事組織で、『フォース・インパクト』を阻止するために『NERV』と争っていたんです。でも、最終的に『フォース・インパクト』は発動してしまって酷い事に……。」
シンジ「僕は、自分でもよく覚えていないんですけど、ある『使徒』と戦っている最中に『サード・インパクト』の前段階である『ニア・サード・インパクト』を発動させてしまってたみたいなんです。けど、それはカヲル君…………僕の友達が止めててくれたみたいなんですけど…………、その後に起こった『サード・インパクト』で人はほとんどいなくなって、周りの建物や地面、木なんかも『コア化』という真っ赤な世界に変わっちゃったんです。」
……………また知らねぇ言葉が出てきたな。だが、これ以上聞きまくってても埒があかねぇな。ここはスルーしとくか。
承太郎「とんでもねぇ話だな。…その時、お前はどうしてたんだ?」
シンジ「それが………………よく分からないんです。」
承太郎「分からない?」
シンジ「はい。『ニア・サード・インパクト』が起こった時、そしてそれを止めてくれた時や、その後のことは全く分からないんです。その時にいた人の話を聞いて、ようやく理解したっていうか…………。」
つまり、シンジは一種の記憶喪失みたいな状態になったってことか?だが、もしそうだとしても、そこまで知っているなら充分思い出せるんじゃねぇのか?
シンジ「気がついた時には、僕はカプセルの中で拘束具を取り付けられた状態でした。そこから出て、職員の人たちにチョーカーを付けられたり、意識があるかとか、自分が誰か分かるかとかいった質問に答えたり、とにかく色々な事をされた後に現状を知らされました。あの『ニア・サード・インパクト』から既に14年も経っていたんです。」
承太郎「!?」
14年だと!?こいつ…、見た目は俺よりずっと年下のくせに、ポルナレフよりも年上だと!?下手すりゃあアブドゥルよりも年上だぜ!!
※(承太郎は旅をし終えたばかりに幻想郷に来たため、ポルナレフは24歳。シンジは28歳のため、もしかするとアブドゥルよりも年上です。)
シンジ「そして、『エヴァの呪縛』というもののせいで、僕の身体は一生このままになってしまったみたいなんです。」
承太郎「?……〈みたい〉?」
シンジ「『WILLE』の人に聞こうと思ったんですけど、目が覚めた時も、その後も、みんな忙しそうでずっと聞けずにいたんです。だから、僕自身も『エヴァの呪縛』ってなんなのかは分からないんです。」
『エヴァの呪縛』か…………。俺で言うところの『スタンド』みてぇな奇妙な力ってところか。
承太郎「しかし、そうなって来ると引っかかる事がある。『NERV』はたしか『使徒』をぶっ潰すために、言うなれば人間を守るための組織なんだろ?なぜ、人間を滅ぼすような事をしてんだ?」
シンジ「………全ては『NERV』の総司令である僕の父さんが『ある目的』のために『NERV』を作り、人を滅ぼすような事をしたんです。」
承太郎「『ある目的』?」
シンジ「事故死した母さんと再び会う事です。」
承太郎「………。」
死んだ人間と会う?そんな事までできるのか………。ますます『異世界』って感じだな。
シンジ「でも、それは僕とみんなの力でなんとか阻止して、父さんを説得することもできたんです。けど………………。」
承太郎「いつのまにかここにいたってところか?」
シンジ「…………はい。」
…………シンジも色々と苦労を負わされたって訳か。
承太郎「なるほどな。十分理解できたぜ。ありがとな、シンジ。」
シンジ「あ、ありがとうございます!…………えっと、ところで承太郎さん。」
承太郎「あ?」
シンジ「その…、出来れば承太郎さんの事も知りたいなぁって思って………いいですか?」
………言われてみれば、さっきまでずっと俺がシンジに質問してばっかだったな。なるべく分かりやすく答えてやるか。
承太郎「あぁ、いいぜ。じゃあまずは」
???「あ”ぁ!!もう!!!鬱陶しいっちゅーのぉ!!!」
シンジ「!?………今のは!?」
……………チッ!やれやれ。どうやらのんびり話してられそうにねぇってか…。
承太郎「急ぐぞ。シンジ。」
シンジ「は、はい!!」
あぁ〜(↑)。もう(説明が)無茶苦茶だよぉ。己の不甲斐なさに絶望したのでSANチェックしてきます。
お、そうだ。(唐突)お気に入りしてくれた人にゲロビ信者さんがいました。彼も小説を書いているみたいです。いやぁ、嬉しいっすね。ゲロビ信者さんの作品も是非読んでみてくださいね。ってなわけで高評価、感想、お気に入り登録待ってます。