東方次元混合録(新録に書き換えます)   作:ガンロウ

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GWも、終わりか。
けど、俺はここで止まるつもりはねぇぜ?


第十三話(another) 魔界の王はカエレナイ

これは、ガッシュがケロロと出会うほんの数十分ぐらい前のこと。

 

〈ガッシュ視点〉

 

クリアを倒し、ブラゴとの決戦も終えて、ついに王様になる事ができた。

清麿は、『私との思い出』という財産を選んだ。

 

ガッシュ「……清麿…。」

清麿「あぁ、泣きはしない。俺たちの別れはもう済ました。」

 

そうだ。もう、私たちは別れを済ました。清麿の卒業式で………。

 

 

 

 

〈卒業式〉

 

アナウンス『卒業証書授与。』

 

今日は清麿の卒業式なのだ!だから今日はバッグの中に入らずとも堂々と学校に来れるのだ!

 

アナウンス『高嶺 清麿』

清麿「はい!」

 

!!いよいよ清麿の番なのだ!清麿はステージの上に上がり、卒業証書を貰っていた。ステージを降りる時、私は手を振った。それに清麿が気づいたのか卒業証書を見せて微笑んでいた。………ように見えた。

清麿は泣いていた。清麿が泣くのは非常に少ない。もしかしたら、泣いた事なんかほんのちょっぴりしかないのかもしれない。

清麿の顔を見た瞬間、私の頭の中に色んな『思い出』が出てきた。

 

戦いでボロボロになって、動けなくなった清麿を私が担いで、家に連れて帰った日。

逆に清麿が、私を担いで家に連れて帰った日もあった。

学校にこっそり忍び込んで、最初は清麿にこっぴどく叱られた。けど、学校に行けば清麿の友達とお話しできて楽しかったのだ。

バルカンも作ってくれたっけ?

遊びに夢中でバルカンを壊してしまった事や、清麿がバルカンを直してくれた事はしょっちゅうだった。

魔物の戦いでたくさんの人と出会った事もいい思い出だ。

それから………、それから…………………。

 

気づけば、私は泣いていた。静かに涙を流した。けど、歌を歌い始めた時、もう私の涙は、感情は、声は、止められなかった。

そうだ。もう、清麿とは会えなくなるのだ………。清麿と一緒にご飯を食べる事も、お出かけする事もできなくなる。

 

ガッシュ「うおォォォォォォォ!!!!」

 

周りに座っていた人たちが私を気にし始めた。けど、そんな事はどうでも良かった。

私は泣いた。声を上げて泣いた。

 

きっと清麿は『泣くな、ガッシュ』と思っているのだろう。

 

分かったのだ。清麿。分かったから。だから………、

 

清麿「おおおォォォォォォォォォ!!!!」

 

泣くな、友よ………。

清麿の父上も言ってたのだ。『別れは悲しみだけではない…。次にまた大きく成長するための旅立ちだ』と。

どれだけ自分に言い聞かせても、結局、私たちは泣き止む事はなかった。

 

〈回想終了〉

 

青い、青い、空の下。声を上げずに友と泣く。

別れを惜しんで友と泣く。

春の暖かい風が吹く、この丘で。

 

友と、ともに。

 

 

 

 

 

 

 

眩い光が消え失せ、目を開けると、私は『森』にいた。でも、なんだろう。魔界の雰囲気は感じるのだが、何かもっと異様な感じだ。魔界じゃないような気がするのだが。

 

???「まぁ〜たいつもの『ペコポン外へ失礼します』かぁぁぁぁぁい!!!!」

 

!?い……今の声は!?こっちから聞こえたのだ!

 

???「ナンデ!?ナンデ!?そんなに気に食わなかったん!?この装置作らせた事!?」

 

声のした方に向かうと、緑色のカエル(?)のような者がいた。一瞬ビョンコかと思ってしまったが全く違った。けど、魔物には違いないのだ!!

 

ガッシュ「お、お主。少しいいk」

???「吾輩だってさぁ!必死にペコポン侵略してんのヨォ!?」

ガッシュ「あの」

???「ちょっとくらい遊んだって良いじゃぁ〜ん!!」

ガッシュ「ちょっ」

???「なぁんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでぇ!!」

ガッシュ「…。なぁんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでぇ!!」

???「なぁんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでぇ!!」

???・ガッシュ「「なぁんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでぇ!!」」

???「………………………………………………………。」

ガッシュ「………………………………………………………。」

 

一緒になって叫んだら、急に叫ぶのを辞めたのだ。最初っからこうすればよかったのだ!

それからしばらく、カエル(?)の魔物と見つめ合っていた。やがて向こうから話しかけてきた。

 

???「え………、え〜っと、ど、どちら様でありますか?」

ガッシュ「ウヌッ?私はガッシュベル!新しい魔界の王様なのだ!ガッシュと呼んでくれていいのだ!お主は?」

ケロロ「ゲ、ゲロ。魔界…。吾輩はそんな所に?吾輩はガマ星雲第58番惑星『ケロン星』から来たケロロ小隊隊長、ケロロ軍曹であります!!」

 

『ケロン星』…?聞いたことがない星なのだ。………………ウヌッ!?

 

ガッシュ「ウヌッ!?ケロロは宇宙人なのか!?」

ケロロ「その通り!!ペコポン侵略、この星で言う『地球侵略』の為に派遣された軍隊であります!!」

 

ち……!『地球侵略』!?つまり私たちはここでケロロたちに滅ぼされるのか!!?

 

ガッシュ「ヌオォォォォォ!!?地球がァー!!地球そのものがー!!?」

ケロロ「ゲロゲロリ!しかし、吾輩1人では侵略は骨が折れるであります!仲間が見つかるまではしばらく侵略活動はお預けであります!!ガッシュ君!君は特別に見逃してやるであります!!」

 

……………それってつまり、私たちはまだ助かるということか!!

 

ガッシュ「た……、助かったのだぁ〜!」

ケロロ「運が良かったでありますなぁ〜?さぁて、こうしちゃいられねぇや!まずはこの森を抜け出すであります!後に続くであります!ガッシュ君!!」

 

ハッ!?そうなのだ!!今ここで見逃してくれてても、また侵略すると言ってくるかもなのだ!『優しい王様』としてケロロの侵略を止めて、説得させてみせるのだ!そのためには………

 

ケロロと『友達』になるのだ!!

 

ガッシュ「おうッ!!分かったのだ!!」

 




……………どうだろう?
俺、うまくやれたかな?
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