第一話 隕石(?)、飛来
〈三人称視点〉
妖怪の山
それは数多の妖怪が暮らす山。天狗、山姥、河童、時に妖精がいることもある。そんな山で、今宵もまた黒い俊速の者がスクープを求めて飛び回っている。
文「むぅ……。やはり夜にスクープを探すのは間違っちゃいましたか………。」
彼女の名は射命丸 文。彼女は妖怪の山でも有力な力と権利を持つ天狗の一種「鴉天狗」の妖怪である。
そして、「天狗」の中でもとりわけ優秀な彼女は長の許可を得て天狗・人里の人々のために設立した新聞「文々。新聞」を通してここ幻想郷の情勢や事件、スクープを自慢の超スピードで集め、掲載し、人々に情報を届けている。
………ただしとんでもねぇ脚色も時折あるが……。
しかし今彼女は記事に出すネタについて頭を悩ませていた。理由は至極単純、ネタが無いのだ。最近では、博麗の巫女や黒白の魔法使いの活躍が相まって、記事に出す前に事件がさっさと解決してしまうのだ。
それに今日はこれと言った事件も何も見つけれてない、言わば彼女にとっては厄日だ。
〈文視点〉
文「嗚呼、今日の私はとてもツいてないですね。けど、そんな私を慰めてくれるのはこの満天の星空だけなんですね。」
もう現実逃避するしかないじゃないですかこんなもん。あれ、おかしいな。目から汗が止まりないよ……。それでも空に浮かぶ星々は何処かいつもより輝いて見えた。
文「それにしても、本当に綺麗ですねぇ。あっ流れ星。もういっそ流れ星が落ちてきたっていうデマでも流そう(kryゲフンゲフン」
あっそうだ。願いごとしよ。ていうかあの流れ星、大きいですね。どんどん山へ近づいていって………
……………
・・・・・・・・・
ん?山へ近づいていって………?
キィィィィィィィィィィィィンンンン
………ズズゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!
文「!? な………まさか、ホントに流れ星が落ちてきた……?………!!!」
その時、文に電流が走る!!!!
ここで仮にもし流れ星なら天変地異の大異変の前ぶりだと一芝居打てば、良い記事になるかもしれない。
たとえそうであってもなくても流れ星が落ちてきたことに変わりはない!兎にも角にも最高の記事になる………と!!
文「これは日頃の行いが良い私への神様からの『贈り物』だッ!記事ネタが無いという試練を乗り越えた神様からの「貢ぎ物」だったんだぁぁぁぁぁ!!!」
………数分後。
文「確か、ここら辺に落ちたはず……………あった!!」
きっと私の目は充血しているだろう!!だが、そんな苦痛を乗り越えッ!私は遂にッ!スクープを見つけ出したッ!!!!これだけのネタになる物さえあればッ!もう、何も怖くない!!!
文「ヘッへへ………さぁて、お待ちかねの流れ星さんは………って、デカァ!!?」
それは、ただの流れ星にしてはあまりにも大き過ぎた。丸く、威圧感がある、まさに巨石だった。仮にこの流れ星が宇宙船なら人一人入れるくらいだ。ここまで大きな物なら暫くはこの話題で沸騰すること間違い無しだ!!
早速私は長年愛用している年季物のカメラで写真をひたすらに撮りまくり、新聞を編集しに帰ることにした。
しかし、その後新聞を急ピッチで仕上げるためその日の新聞が煩雑なものになったのはまた別の話である。
第二章は〈星〉視点?〈神話〉視点?
-
〈星〉視点
-
〈神話〉視点
-
好きにしろ(ピッコロ)