〈ブロリー視点〉
永琳「ブロリー…………それがあなたの名前なのね?」
ブロリー「はい……。」
そのあとも色々聞かれた。年齢だとか、宇宙人なのかとか、他にもたくさんと。だが、何も覚えていない。覚えていたのは名前だけだった。
ブロリー「すまない……。力になれていないようで…………。」
永琳「気にしなくていいわよ。記憶喪失の度合いはそれぞれだし。まぁ、それはそれとして…………。」
ブロリー「?………なんだぁ?」
永琳「あなた、怪我が治ったらどうするの?人里に行きたいなら、怪我が治り次第、連れて行ってあげれるけど。」
ブロリー「………あ。」
そういえば、怪我が治ったら何処で生きていこうか?『人里』という事は人がいる場所か。だが、知り合いなどいないし、いたとしても俺自身がそれを忘れているしな。…………山で暮らすか?
永琳「………言っておくけれど、山で暮らすのはおすすめしないわよ。妖怪やら化け物に殺されたくはないでしょう?」
ブロリー「?…………『妖怪』ってなんだ?」
永琳「あぁ、説明してなかったわね。あなたが不時着したあの山はね、『妖怪の山』って言われてて、『妖怪』っていう化け物が彷徨いてるところなの。あなたの場合だと、ずっと宇宙船の中で意識を失っていたから今回は襲われなかったみたいだけど、次はそんな強運は出ないと思ったほうがいいわ。間違いなく喰い殺されるでしょうね。」
ブロリー「何ぃッ!?」
馬鹿な!?じゃあ俺は一体何処に行けというんだ!?……いや!考えろ!何か………何か策を考えるんだ!!
ブロリー「んん“っ!ンンンンんンンッッっん“ん“ん“ん“ん“ん“ん“ん“ん“ん“ん“ん“ん“ん“!!!!」
永琳「ちょっ……ちょっと落ち着きなさい。」
ガチャ
「おいおい!?なんか変な唸り声聞こえるぞ!?大丈夫か!?」
ブロリー「んん“っ!?」
なんだ!?誰だぁ?このコムスメェ!!はぁ?
永琳「あぁ、何でもないわ魔理沙。ただ行く当てがなくて困ってるだけよ。」
「それ全然『何でもない』わけねーだろ!!」
…………当たり前の様に会話に混ざってるが、なんなんだぁ?このコムスメェ!!はぁ?
ブロリー「……………誰だ?お前は?」
永琳「そんな警戒しなくてもいいわよ。彼女は霧雨魔理沙。瀕死のあなたをここまで届けてくれた、あなたで言うところの『命の恩人』よ。」
魔理沙「よろしくな!ところで、お前、名前なんて言うんだ?」
ブロリー「ブロリー………です。」
魔理沙「そうか!じゃあ、よろしくな!!ブロリー!!」
そうか。こいつ………魔理沙が俺を助けてくれたのか。悪いやつではなさそうだな。
ブロリー「…………ありがとう。俺を助けてくれて。」
魔理沙「おう!気にすんな!「困ったときは助け合い』だろ?」
ブロリー「!……………そう……だな。」
『困ったときは助け合い』。いい言葉だ。まるで、初めて聞いた様な感じがする。
永琳「ふふっ。あなたにしてはいい事を言うじゃない?」
魔理沙「おい!それどう言う意味だ!?」
ウドンゲ「わっ!?ちょっと魔理沙!ここで暴れないで!?」
………なんだか、変に警戒したり、悩んでたのが馬鹿馬鹿しくなったな。ここにいる奴らはみんないい奴らだ。俺はこいつらに何かしてやれないだろうか?
ブロリー「………なぁ。何か俺に出来ることはないか?」
永琳「?……どうしたの、急に?」
ブロリー「お前達は、俺が困ってる時に今こうして助けてくれている。俺はお前達に助けられっぱなしだ。だから、怪我が治ったら俺はお前達を助けれるようになりたい。何か俺に出来ることはないか?」
永琳「嬉しいことを言ってくれるわね。でも、別にやる事なんてないわよ。今は怪我を治す事に集中しなさい。」
ブロリー「……………そうか。分かった。」
たしかに、永琳の言うことは全くその通りだとしか言いようがない。それにやる事もないのなら人里に行くしかないか。
ウドンゲ「…………あの、師匠。提案があるのですが………。」
永琳「?…どうしたの?」
ウドンゲ「えっと………彼をここに住み込みで働かせてみてはどうでしょうか?」
ブロリー「ヘァアッ!?」
永琳「!………珍しいわね。あなたがそんな提案するなんて。何か理由でもあるの?」
ウドンゲ「ブロリーさんは行く当てが無いんですよね?なら、ここに住まわせて家賃として師匠や私の仕事を手伝うというのはどうでしょう?師匠も人手が増えた方が良いですよね?」
永琳「……………確かに良いわね。ちょうど新しい薬を作ろうかと考えてたしね。」
ブロリー「えっとぉ………つまり俺はここで働けば良いのか?」
永琳「えぇ。あなたさえ良ければ………ね。」
ウオォォォォォォ!!キタァァァァァァァァァァァァ!!!!
ブロリー「働かせてくれ!!力になりたい!!」
永琳「ふふ。献身的ね。あなた、モテるわよ。」
ブロリー「マジですか?」
ともかく、これで俺はここに『スミコミ』とか言うのでここで暮らしながら働けるようになったようだな!やってやる!やってやるぞ!!
ウドンゲ「良かったですね!ブロリーさん!」
ブロリー「はい…。ウドンゲって言ったか?提案ン!してくれてありがットォォォォォォ!!」
ウドンゲ「いえいえ。気にしないでください。」
魔理沙「なんか私、空気になってないか?」
よし!そうと決まれば、この程度の怪我なんぞさっさと治して
ドガァァァァァァァァァァン!!
ブロリー「ヘァアッ!?」
魔理沙「な……なんだ!?」
ウドンゲ「ま……まさか?」
永琳「はぁ。また今日もか…。」
『今日も』って何が『今日も』あるんだ?ていうかスゲェ音したが見に行かなくて良いのか?
ドタドタドタドタドタドタドタドタドタ!!
ブロリー「?……なんなんだぁ?」
ドガァァァァァァァァァァン!!!
ブロリー「ヘァアイィッ!!?」
?その1「ウラァッ!!」
?その2「効かないわよ!!そんな蹴り!!」
なんかとんでもねぇ事しながら部屋に入って来たァ!?
ブロリー「なんなんだ!?コイツらァ!?」
ウドンゲ「ワァァ!?姫さま!妹紅さん!ここで暴れないで下さい!?」
ブロリー「おい!!誰なんだ!!アイツらはぁ!?」
永琳「黒髪の子が、この永遠亭で暮らしてる蓬莱山輝夜。私たちは彼女を『姫』と呼んでいるわ。そして、そこの白髪の子は藤原妹紅。姫とは相当な因縁がある子で、度々ここに来ては勝負を挑んで、最終的にこんな喧嘩に発展するの。」
なるほど。よく分かった………じゃねぇよ!?どうするんだ!?このままだとこの部屋めちゃくちゃになっちまうぞ!?
輝夜「妹紅!アンタが目障りだったんだよ…!幻想郷に来てから何をしててもアンタが勝負を挑んできやがる。それでいつも喧嘩だ…何をしても喧嘩になる!!1番怒られんのはこの私よ!!!」
妹紅「おめェもボスになったんだろぉ?あの布団の中でよぉ」
輝夜「妹紅ォォォォ!」
妹紅「さんをつけろよヒキニートォ!!!」
輝夜「死ねェーーーー!!!」
ドゴォ!!!
輝夜「フオォオ!?」(岩盤浴)
妹紅「クソマァッ!?」(虫ケラサッカー)
ブロリー「ごちゃごちゃウルセェよ!!静かにしロットォォォォォォォォ!!!」
うるさいし、永琳達が困ってるし、そんでうるさい!!なんなんだぁ!?このクズどもはぁ!!
永琳「……………彼、ここで働かせましょう。(決意)」
ウドンゲ「っスね。」
魔理沙「あ……あいつ怪我人だよな?一瞬で止めやがったぞ?」
ブロリーの永遠亭生活は始まったばかり!はてさてこの先どうなります事やら……。
とりあえず第一章ブロリー編はここでお開き!!
次章は誰が出るのか!?お楽しみに!!
第二章は〈星〉視点?〈神話〉視点?
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〈星〉視点
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〈神話〉視点
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