緋弾のアリア GuiltySniper   作:TaMaNeGi

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遅ればせながら、皆様あけましておめでとう御座います。

今年もどうか、よろしくお願いします。

今回は番外編です。
続きを気になっている方には申し訳ございません。
もう少々お待ちを(^_^;)




Side Story

~番外編~

 

 

 

 

 

「バイクに乗りたい?」

 

 とある休日アタシは先輩と街に繰り出していた。

 今はちょっとしたオープカフェで休憩中。

 

 そこでアタシもバイクの免許を取ろうかと考えていると先輩に話した。

 それで何に乗りたいのかと言う話になり・・・。

 

「しかもよりによってカタナか。」

 

「カッコいいじゃないですか、というか先輩も乗ってるじゃないですかぁ。」

 

 先輩が乗っていてカッコいいと思ったカタナに乗りたいと言った途端にコレだ。

 

「いやまぁ、確かに乗ってるし好きなバイクだけれど・・・。 だったら現行のGSX-Rとかの方がよっぽどいいぞ。」

 

「なんでそこまで・・・。」

 

「言っちゃうとキャブがすごくシビアなんだ。」

 

「どういう・・・?」

 

 キャブ・・・?

 

「簡単に説明すると霧状にした燃料と空気を混ぜる装置のことでな。空燃比が濃すぎても薄すぎても駄目なんだが、そこのセッティングが中々苦労するんだ。」

 

「薄かったり濃かったりするとどうなるんですか?」

 

「薄いとエンストしやすくなったりアクセルにエンジンの回転がついて来なかったり、濃いと燃えきらないでボボボ・・・って苦しそうになったりアクセル全開で回転が上がらなかったり・・・」 

 

 先輩が説明してくれるがイマイチわからない。

 

「って言ってもわかんないよな。」

 

「はい・・・。でも難しいバイクってことは解りました。」

 

 どうしよう、やっぱり別のバイクにすべきなのかな。

 

「それにイグナイタも良くないし・・・。」 

 

 先輩はなんだかトリップし始めてるし。

 はぁ・・・。

 

「でもなんで先輩は乗ってるんです?」

 

 そこまで大変なら乗らなければいいのにって思うんだけど。

 

「うーん、まぁ一言で言えば――惚れ込んでるから、かな?」

 

「ッ・・・。 惚れ込んだ?」 

 

 そんな顔でそんな事言わないでくださいってば・・・!?

 不覚にもキてしまった。

 

「ああ、一目惚れだったなぁ。 それからはもうコイツ以外は乗る気がなくなってた。」

 

「確かに気難しいバイクだけど、そういう苦労も引っ括めて楽しいって思えるからな。そういう意味じゃ好きなバイクに乗ったほうが長続きするし。」

 

「じゃぁ・・!」

 

「車輌科に腕のいいやつがいるから、そいつに頼んで探してもらうよ。」 

 

「有難うございます!!」

 

「いいって。 まぁ、その前に免許だな。 ――ん?」

 

 アタシの後ろを訝しげに見る先輩。

 

「どうしたんです?」

 

 ソレにつられてアタシも振り返る。

 ちょっと離れたコンビニの駐車場にバイクが停まっていた。

 

「真っ黒なフルフェイス・・・。」 

 

 シールドまで黒く染められたフルフェイスを被った二人組が降りて店内に入っていく。

 

「ライカ、警察に連絡しろ。――強盗だ。」

 

 ホルスターの中のストライクガバのマガジンを入れ替えながら先輩が言う。

 ――ゴム弾?――

 

「早くしろ!!」

 

「ッ!? ハイッ!」

 

 その直後

 

 バァン!

 

 銃声がしたとおもいきや、二人組が店内から飛び出てくる。

 手にはバックを持って。

 

 ブォォンン!!

 

 そのままバイクに跨りこちらに向かってくる。

 

「CBか・・・、バイクに罪はないが、許せ。」

 

 そう言うと先輩は座っていたテーブルのパラソルを引き抜くとバイクに近づいていきパラソルを振りかぶる。

 そしてバイクがすぐ傍を通過する時に・・・。

 

 ――ガキィィィン!!――

 

 なにをやったのか一瞬わからなかった。

 耳をつんざくような音がしたと思ったらバイクが転がって先輩が転げた犯人に銃を向けている最中だった。

 バイクを見ると前輪部分にパラソルのポールが刺さっていた。

 

「いったい何が・・・。」

 

 多分居合わせた客か店員か、誰かが声を漏らしたが当にそうだ。

 一瞬の出来事でよくわからなかった。

 

「てんめぇ!!」

 

 犯人の一人が先輩に向かって銃を向ける・・・。

 

 ――ザワッ――

 

 周囲が息を呑む。

 

「煩い。」

 

 そう一言言うと相手が発砲する前に相手の右肩に・・・。

 

 ――ズバンッ!―― 

 

 ゴム弾を撃ち込んだ。

 

「あがぁッ!?」

 

「安心しろ、ゴム弾だ。 武偵は殺れないからな。――ライカ!警察は!?」

 

「連絡しました。もうそろそろ着く頃だと思います。」

 

「そうか、じゃぁ後はそいつらに任せるか。」

 

 

 

 

 

「あの時、何やったんですか?」

 

 事件の諸々の処理の後の帰り道バイクに何をしたのか聞いてみた。

 

「ああ、フロントフォーク・・・前輪部分だな。そこにポールをぶっ刺してバランスを崩した。」

 

「なっ・・・。」

 

「どうした?」 

 

「いや先輩、平然と言ってますけど普通ならそんな事出来ないですからね?」

 

「武偵の普通は異常だ。」

 

「そうですけど・・・。」

 

「とまぁ、こんな時間だし。 なにか食っていくか?」

 

「えっ!?」

 

 もうそのまま帰るのだとばかり思っていたアタシは変な声を出してしまう。

 

「ん? 都合悪いか?」

 

「いえ! 大丈夫です。」

 

「んじゃ、行こう。」

 

 

 

「って事があってさぁ~。」

 

 やけに機嫌がいいかと思えば・・・。

 

「ライカ・・・。」

 

「凄いよな!! 走ってるバイクにパラソルぶっ刺しちまうんだぜ?」

 

 駄目だ、聞いてない。

 かれこれ30分以上はこの話題だ。

 

「カッコ良かったなぁ~!」

 

 ライカ、もう惚気話はいいってば・・・。

 

「あかり? どうしたの?」

 

「ううん。 なんでもない・・・。」

 

 

 




バイクに~ってネタはこの間の刑事ドラマから頂きました。

カタナのキャブってホントシビアで・・・。
セッティング出すまでが凄い苦労ですよ。。

一度出てしまえば問題ないんですがね。
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