ショウとは別に少女がヒスイ地方に送り込まれたそうです。   作:クロの騎士

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金曜日は三回目のワクチン接種。
金、土、日は恐らく投稿は難しいと思います。
だから、今頑張ることにした。


第十五話 修羅場ですか? 一方そのころヒードランは……

あれから数日が経った。

カイさんは一度集落に戻った後、幽霊騒ぎの調査を理由に私と寝食を共にしている。

定期的にシンジュ団の人が集落の様子などを報告しに来ており、カイさんが立派に長をしているのだと改めて理解した。

 

「しばらく留守にしても問題ないの?」

 

ある日、私はカイさんにこう質問した。

 

「心配は要りません。私が信頼している人に長の代理を任せましたから」

 

「それならいいけど……でも以外。幽霊ならギンガ団に任せるものだと思ってた」

 

「確かに、幽霊騒ぎだけなら私が直接来る必要はないかもしれませんね」

 

その言い方だと、幽霊騒ぎ以外にも何かあるのだろう。

だが、詮索はしない。

シンジュ団じゃない部外者の私が中途半端に首を突っ込むのはいけないことだと思ったからだ。

しかし、もしも彼女が自身の口から悩みを吐露するのであれば、友人として聞くつもりである。

 

===

 

ショウはギンガ団の任務で群青の海岸へと訪れていた。

任務の内容はもちろん幽霊の調査である。

 

「幽霊か……ちょっと怖いかも」

 

ポケモンに対して恐怖心はあまり無いが、幽霊とかなら話は別。

本音を言えば、断りたかったショウであるが、コトブキムラに置いて貰っている以上は信用を勝ち取る為にも引き受けるしかなかった。

 

「……そろそろ、ルージュさんに会いたいな~」

 

ガチグマの力を使えば、会うことはそれほど難しくないだろう。

だが、村人たちの依頼などでルージュに会う時間が出来なかった。

 

「もしかしたら、群青の海岸にいたりして?」

 

ショウは笛を吹き、ガチグマを呼んだ。

 

「ねえ、ルージュさんがこの辺りにいるか解る?」

 

と聞かれたガチグマは、鼻をピクピクさせながら辺りを見渡す。

そして、ルージュの匂いを感じ取り、ショウに向かって首を縦に振った。

 

「本当!? なら、案内して!!」

 

ガチグマの背に乗り、ルージュの元へと向うショウ。

その表情はとても嬉しそうなものだった。

 

「あれね?」

 

テントが見える。

あそこにルージュがいる。

だって、オヤブンピカチュウが近くにいるのだ。

 

「ピカチュウ、久しぶり」

 

「ピィカ」

 

ピカチュウに挨拶する。

近くにヨマワルと……この子はデオキシスかな?

私、初めてみた。

ルージュさんのお友達だろうか?

 

「ルージュさん、お久しぶり……」

 

私はテントの中に入り、そして固まった。

許可も取らずにそうしたことは反省している。

だが、それにしても……なんでカイさんがルージュさんの隣で寝ているんですか!?

 

===

 

声が聞こえて目を覚ますと、テントの入り口にショウが立っていた。

 

「ショウ、おはよう」

 

私の声で隣で寝ていたカイさんも起きた。

 

「あ、ショウさん。おはようございます」

 

「はい、おはようございます……じゃ、ありませんよう!!」

 

突如として声を荒らげるショウ。

何かに対して怒っているようだ。

 

「カイさん! どうして此処にいるんですか!?」

 

「群青の海岸に現れた幽霊の調査で此処にいますが?」

 

「そうではなく、なんでルージュさんと同じテントにいるかですよ!!」

 

「……ダメなの?」

 

「ダメです!」

 

どうして貴女がそれを決めるの?

とカイに言われ、ショウは「ぐぬぬ」っと反論出来なくなった。

 

(これが俗に言う修羅場って奴なのだろうか?)

 

私は首を傾げる。

何で私は二人に取り合いされているのだろうか?

何か特別なことをした覚えがないのだけれど……

 

「ルージュさん!」

 

「なに?」

 

ショウに名前を言われ、私は返事した。

 

「私も今日から此処に泊まっていいですか?」

 

「ショウさんはギンガ団の野営地がありますよね?」

 

「それでもルージュさんと一緒が良いです!」

 

カイの言葉に即答するショウ。

ただ私と居たいだけなのか?

それともギンガ団が嫌になったのか?

どちらにしろ、断る理由はなかった。

 

「いいよ」

 

「ありがとうございます!」

 

不服そうな表情をしているカイさん。

逆にショウは嬉しそうに舞い上がっている。

何度も言うが、どうして私はこんなに慕われているのだろうか?

やっぱり解らなかった。

 

===

 

何とかリングのポケモンを追い出すことが出来た。

そう……追い出すことが出来たのだ。

加減している状態であのポケモンに勝つなんて無理です。

 

何ですかあのポケモンは?

いきなり不思議なリングでダークライを呼び出して一対二の状況にして、ダークライを倒したら今度はクレセリアとレジギガスを呼び出して……怖すぎるわ!!

 

と、泣き言を心で叫びつつ戦い、何とか私の空間から追い出すことが出来た。

力を使い過ぎたが、それはあちらも一緒。

再び私のいる世界に来るには時間が掛かるでしょう。

 

「今の内にこの世界の強化と彼女たちの監視をしなければ……」

 

そう考えていた時、別の世界線から何かが来る気配を感じ取った。

 

「今度は何ですか?」

 

見てみると、一匹のリザードンが時空を越えてやって来そうだった。

どうやら、ルージュのいた世界の彼らが協力して送り込んで来たようだ。

目的はルージュのようだが、このまま放置しても良いだろう。

 

いや、本当はダメだ。

時空に負担が掛かる。

こちらの世界の現状を考えれば、これ以上の負担は避けるべきだろう。

しかし、止めようにも止められない。

先ほどの戦闘で力を消耗した今、リザードンを止めることが難しかった。

それに……無理に止めようとすれば、もっと負担が掛かる可能性がある。

 

「あのリングのポケモンみたいな力は多分ないだろうし……大丈夫のはずです」

 

私はそう判断した。

 

===

 

ヒスイ地方のとある場所。

 

「オイラ、アルセウス嫌い!!」

 

「……なんじゃ、このポケモンは?」

 

小さくなったリングの魔神とヒスイ地方の語部が出合っていた。




ルージュが鈍感系主人公に……
そして、アルセウスVSリングの魔神VSダークライになっていた様子(ただしクレセリアとレジギガスも参戦)
一方、ヒードランは……解りますね?

次回もお楽しみに
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