土曜日…………それは学生が学校という枷から解き放たれる素晴らしい日の事である。
そのため、俺は時計の針が8時を回っても着替える事すらせずに毛布に包まっていた。
アイドルをプロデュースしてシャンシャンするゲームをしているが、やっぱり面白い。
だが、そんな至福の時間は幼馴染の手によって敢え無く崩れさった。
「はーくん!私、はーくんとデートしたいんですけど!」
「そうか、それじゃあいってらっしゃい」
「はーくんも行くんですよ?ほら早く起きてください!!」
「ダメだね。俺はこの曲をフルコンボするまで止まる気はない」
「むーっ!む────っ!!」
「いたっ、痛い!?なんだお前、痛いんだけど!?」
やめろよお前!今、めっちゃいいとこ……あ──っ!コンボ途切れたじゃないか!
やっと……やっとなぜかずっとフルコン取れなかった。
アイドルとシャンシャンする曲がフルコン取れそうだったのに!
「ああもう!なんだよどこ行きたいんだよ!?」
「デートしてくれるんですか!?」
「じゃあやめるか」
「いえいえいえいえいえいえいえ!行きましょうすぐ行きましょうさぁ行きましょう!」
「情緒不安定か」
「はーくんのせいですね。責任取ってください」
「待って、何故そうなる?」
「行先は決めているので早く着替えてきてください」
「無視すんなやこら」
「あ、ちょっと待ってください。私も着替えてきますね」
「え?別にそのまんまでよくないか?着替える必要ある?」
「あります」
今日のいろはの格好は、少し大きめのパーカーにショートパンツという装いだ。
特に外出するのに適さないという感じではないように思う。
正直に言わせて貰うと生足がちょっと眩しいくらいだ…………その、目のやり場に困る。
この格好でも街に出れば男の視線を浴びることは間違いないだろう。
「せっかくのデートなんですからはーくんに可愛い!
って思ってもらえる準備はまた別に必要なんです!化粧もしてませんし」
「そうか…………まぁ、いろはは何着てても可愛いとは思うけどな」
というか化粧してないのかよ…………すっぴんでも可愛い。
やっぱり美少女は得することが多いよな…………俺も来世は美少女に生まれたい。
いろはが可愛く見せるための努力を勤しんでいる姿を見ているから多少の心得もあるしな。
まぁ、面倒臭いからってやる事は無いんだろうけどな。
「可愛い!?可愛いですか!可愛いですか私!」
「あ、ごめんやっぱ訂正させて、めっちゃうぜえ!あと重い。上に乗らんでくれ」
「これはもう気合入れて準備してくるしか!」
「はいはい、あんま待たせないようにしてくれよ」
「はぁい!」
ほんと、寝ちゃうからな、俺。
それじゃあ俺もさっさと着替えることにしますか
こういう思考をしちゃう辺り、俺のもう毒されてんな。
こっちが責任をとってもらいたいくらいだよ。
* * *
…………というわけで。
なにがというわけでなのかは分からないが、いろはに連れられて
中央駅から一駅行ったところにある、芝生広がる公園へと連れ出された。
俺の記憶では確か、ほんと芝生が広がるだけの公園だったはず。
周りにもなーんにもない場所だった記憶があるのだが…………
「あれ?ここって水族館なんてあったっけ?」
「知らなかったんですか?数年前に開館したんですよ、この水族館」
「こんな内陸地に水族館なんてものを作るとは……!」
「なんでもメインはオオサンショウウオだとか……私もまだ行ったことないんですけどね」
「オオサンショウウオ?」
えっ、それ誰得なの? それで子供たちは喜ぶの!?
なんかもっと、こう……イルカとか、シャチとかそういうのがあるんじゃないの!?
調べてみたらペンギンやイルカはいるみたいです。
何故そっちをメインにしなかったのだ…………個性を出すためなのだろうか?
「大人気らしいですよオオサンショウウオ、ぬいぐるみとかも結構売れてるみたいで」
「世の中、何が流行るかわからんなぁ……」
「今度一緒に行きましょうね、はーくん!」
「機会があればな」
「絶対ですよー!!」
だが、果たしてオオサンショウウオを見て楽しいのだろうか?
あいつらって、そんなアクティブに動き回るような動物なの?
わからない、俺にはわからない……!俺は好きなんだけどな!オオサンショウウオ!
「それにしても、この公園ってこんなに綺麗だったか?」
俺の中の記憶だと、特に何もない芝生が広がっていてちょっと古い博物館がある。
その程度の認識だったんだが……今ではどうだ、水族館はもちろんのこと。
綺麗に整えられた広場に、オシャレなカフェまで出来てやがる。
え?いつの間にこんなことになってんの!?
「はーくんは基本的に引きこもりですから、改装されているのに気がつかなかったんですね……」
「俺がヒキコモリなのは否定はしない。
だが、その可哀そうなものを見る目は辞めてもらおうか」
「そうですね!私という幼馴染がいる時点で勝ち組ですものね!」
「はいはいそうですね~」
「もう!」
「んでここ来たことあるの?」
「残念ながら一緒に行こうとしていた人がなかなか家から出てくれなくて…………」
「こっち見んな。照れるだろ」
「褒めてないです」
「さいで」
「まぁ、下調べはしてありますよ!数年前にかくかくしかじかあって
観光スポットとしてもデートスポットとしても、そこそこ人気のある公園に成長したんです!」
「なるほど…………解らん」
「何でですか!?」
いやだってざっくりとした説明過ぎるしな…………大体理解できたけど
それとなぜ、いろはがこんなに自慢げなんだろう。
お前はこの公園のなんなんだ?一日園長とかやったことがあるのだろうか?
「まぁ、俺には全く関係のないスポットだということがよくわかった」
「なので、今後は時々私とデートに来ましょうね?はーくん♡」
「このたびはいろは様のご要望に添えない結果となりまして、申し訳ございません。
またのご検討を宜しくお願いいたします」
「もー!なんでですかー!!」
「やだよ、外出たくないもん俺」
ああ、でもレジャーシートを地面に敷いて、
日向ぼっこしながら芝生の上で昼寝するのは気持ちがいいかもしれないな。
そうだ、今度は一人で来よう。そうしよう。
「今、今度は一人でって考えてましたね?」
「カンガエテマセンヨ?」
「もうっ!はーくんの考えてることなんて、まるっとお見通しなんですから!」
隣を歩きながらぷりぷりと怒るいろはを横目でちらり……と見る。
いろはとの身長差はそれなりにあるので上目遣いがあざとい。
うーん、それにしても、あれだな。
「お前を隣に連れて歩いてると……その……」
「えっ、恋人っぽいですか?やだなーはーくん!早く本当に彼女にしてくださいよぉ♡」
「いや、なんていうか……中学生を連れ歩いてる、変質者とかに見られないか心配だなって……」
「またそういうこと言うー!!」
「いやでも警察官に職質されたことがあるから…………」
「前科持ちですものね」
「前科いうな未遂だ」
「つまり私を家に連れ込んでナニかしようとしてるんですか?」
「いえ、全く」
「殴っていいですか?」
「駄目です」
「嫌です」
ぽすぽすと二の腕を殴るのは止めてください、擽ったいです。
はぁ、こいつももうちょっと落ち着きがあればいう事無いのになぁ……。
告白はに関してはまだする気はないです。
お義父さんが怖いんだもん…………最低でも責任とれる年齢まで待ってね。
その前に理性とかいろいろ崩れ去りそうな気もするけど
「はーくんがまた、失礼なことを考えてる気がします……!」
「ソンナコトナイヨ?」
ふいっと視線を逸らせた俺に、いろはがじとーっとした眼差しを向けてくるのを感じて
俺は思わず溜息を零してしまった。
もう少し落ち着きがあれば言う事なくなるんだけどな………
「はーくんは私を落ち着きが無い言いますけど、別に可笑しくはないと思うんです!」
「いやいや、明らかに可笑しいだろ。普通の女の子はずかずか人の部屋に入って来ません」
「はーくんに他の女の子の知り合いなんているんですか?」
「…………黙秘権を使用する」
そんなもん、言われなくてもわかるだろというか、見ればわかる。
この身から発せられる圧倒的なまでのボッチオーラが!
「今は私が中和しているのでただのカップルですよ」
「サラッと心読まないで?」
「はーくんの考えていることなんてお見通しって言ったじゃないですか~」
「はいはい」
「だからはーくんがさっき通り過ぎて行った人の胸を見ていたのも知ってます」
「…………何のことでしょうか?」
「有耶無耶にしようとしても無駄ですよ?はーくんのコレクションは全て閲覧及び廃棄済みです」
「悪かったな」
「私は心が広いのでそこのクレープで許してあげます」
「結局奢らせる気しかないじゃねえか」
「一口くれればそれでいいですよ?」
そんなことを言いやがったいろはのおでこに手を当てて熱を測る。
いろはが俺に奢らなくてもいいというだと?
明日は空からグングニルでも降ってくるんじゃないだろうか?
「熱はないな」
「…………なんですか急に」
「いや別に」
「はぁ、はーくんの中で私がどう思われているのか本当に知りたいです」
「幼馴染だが?」
「可愛い美少女が抜けてます」
「はいはい。何味がいい?」
「チョコバナナでお願いします」
「俺はイチゴにするか」
「そういうところ本当にあざといです」
「お前が近くにいたからな」
「なんですかこれから先も一緒にいて欲しいとかいうさり気ないアピールですか?
こちらとしても満更でもないんですが、大切な事なのでしっかりと言葉にしてください。
告白ならいつでも受け付けますが、このアピールは断らしてもらいます。ごめんなさい!」
「お前よく息続くな」
「これはもう遺伝ですね」
「遺伝なのか…………」
お義母さんもこういったことを昔言っていたのだろうか?
いろはという娘を持って尚、大学生といっても信じられそうな容姿だもんな。
今言われてもなんの違和感もないな。
「最大のライバルはお母さんだった!?」
「俺には人妻に手を出す趣味はねえよ」
「つまりお母さんが離婚したら手を出すってことですか!?」
「なんでそうなる!?」
「だってお母さんの方が胸大きいですし…………」
「まだその話題引き摺っているのかよ…………」
「これは全ての女の子に共通する問題なんです!!」
「まぁ、いろははまだ一年生だし、まだ成長するかもしれないし諦めるなって」
「ふんだ、そうですよーだ!来年の今頃には超スタイルのいい美少女になってますから!」
「そうだな……そうなる可能性も小数点以下の確率であるかもな……希望はゼロじゃないよな!」
「もー!なんでですかー!!」
もう既にスタイルの良い美少女なんだよな…………これ以上どうなると?
属性の追加くらいしか残っていないと思うのだが、どうなんだろうか?
ぷりぷりと怒るいろはを連れて公園内をブラブラと歩いている…………そんなときだった。
草むらから、小さな影が急に飛び出してきたのは。
「きゃっ!」
「っと…………」
その影に驚き、いろはがバランスを崩してコケそうになったのを抱きとめてやる。
ほんと軽いなこいつ……ちゃんとメシ食ってんのか?
いや、毎日一緒に食ってるんだからそれは知ってるんだけど。
今度から、こいつももっと食うように進めてやった方がいいかもしれない。
そんなんだからお義母さんみたいにならないんじゃないか?
スタイルの維持が大変というのは知っているがこれは別問題だな。
一緒にランニングでもしないかと提案しておこうかな。
それはそうと。
「大丈夫かいろは?足とか挫いてないか?」
「あ、はい、大丈夫です。ありがとうございます…………?」
「ん、どうした?」
いろはがぷるぷると震えながら、足元を見ている。
やっぱり、足でも挫いたんだろうかと思っていると…………
そこには一匹の犬が居た。
いろはは幼稚園くらいの時に大きな犬に吠えられてから苦手になっているんだよな。
首輪を付けているところを見ると、誰かに飼われているんだろうか?
野生のワンパチが現れた!というわけではないだろう。
フェアリータイプのポケモンだったら危なかった。
俺の手持ちには悪やゴーストタイプばかりなんだよ(ゲームの中の話です)
ジメレオンはいつになったら進化してくれるの?バグ?
あと、最近になってギラティナが手持ちに加わりました。
こちらが犬を見ていると跳ねるようにいろはに寄ってきて、背中を見せてきた。
どうやら撫でろ、と言っているようで……ずいぶん人懐っこいなこいつ。
それを見ていろははオドオドしながらも背中を撫でると、気持ちよさそうに体を伸ばした。
まるで「もっと撫でろ」と言わんばかりの顔を向けてくる。
そういう仕草を見せるあたり、相当性格も図太そうだ……え、犬ってこんなもんなの?
「ふわぁ……やばいですよ、はーくん。ふわっふわです……めちゃくちゃ気持ちいいです……」
「ちょっと失敬……おお、確かにこれはふわふわだな」
「ねー!ふふっ気持ちいい?ここかー?ここがええのんかー?」
いろはが額あたりをなでると、気持ちよさそうに犬が目を細める。
それを見ていろはが喜んでまた犬を撫でる。
なにこれ、無限ループかな?
可愛いから何も問題ないな。
ふむ、しかしこうやって嬉しそうな顔で犬を撫でるいろは……って絵はなかなかいいな。
学校の連中に売れるんじゃないか?この写真撮っといたら…………売る気はないが
俺が鑑賞するように失礼して一枚、ぱしゃり…………
「それにしても、そいつの飼い主、どこにいるんだろうな?」
「そうですよね…………首輪付けていますし、多分飼い主さんがいるんですよね?」
「おおかた逃げ出したってところなんだろうけど…………困ってるんじゃないか?今頃」
「ですよねぇ…………ねぇねぇ、君はどこからきたの?」
そう訪ねても、犬はこちらを見上げていろはの小さい手すり寄って撫でろと要求するだけだ。
…………ってこいつまだ撫でさせるつもりかよ、ほんと意外と図太いな肉食動物!?
これが肉食系ってやつなのか…………
流石にこの子をここに放置していくわけにも行かずどうしようかと考えているときだった。
「サブレー!どこいるのー?」
その声が聞こえたとたん、ぴくっと犬が反応して立ち上がった。
そして、そのまま飼い主と思わしき声の元へ走って行ってしまった。
「ん、どうしたんだあいつ」
「あ……もしかしてサブレちゃんってこの子のことですかね?」
「どういうネーミングセンスしてんだ?」
「もうっ、可愛い名前じゃないですか!もっと撫でたかったなぁ」
「かまくらのことを撫でさせてもらえばいいじゃないか」
「そうですね!帰りに缶詰めを買っていきましょう!」
「それと幾つか食材を買い足しておかないとな」
「わかりました!次は買い物デートですね!」
「はいはい」
買い物を済ませて俺の家に帰る。
小町は友達の家に泊まり込みで勉強会をしているようだ。
まさかと思うが、男じゃないよな?
もしもそうなら法律に引っかからないようにして殺める手段を模索しないとな。
「はーくん!そろそろごはん出来ますからお皿出してもらえますかー?」
「大皿?それとも普通の皿2枚?」
「大皿と小皿でお願いします。真ん中にでーんと置きますので、二人で突いて食べましょう!」
「了解」
いろはと幼馴染としての関係が始まってからはや15年。
もう比企谷家にはいろはがいるのが当たり前のようになっている。
かまくらもすっかり懐いているからな…………俺にはあまり懐いていないのに
俺って比企谷家の人間じゃないのか?
「はーいはーくんできました!今日はいろはちゃん特製の酢豚ですよー!」
「パイナップルは」
「抜きです!」
「トマトは?」
「酢豚にあうと思いますか?」
「合わない」
「生なら用意できますよ?」
「無しでお願いします」
野菜庫から取り出したトマトを持ってこっちに来たいろはを追い返して席に着く。
珍しくこっちに寄ってきたかまくらを愛でて待っているといろはが戻ってきた。
「よし、それじゃあいただきます」
「はーい、私もいただきます!」
「はーくんどうですか?美味しいですか?」
「ああ、美味しいぞ」
「先輩は本当に美味しそうに食べますよね!」
「正直、小町といろはの料理があれば生きていける気すらする」
「さすがにそれは気持ち悪いと思いますよ…………?
あと私だけじゃないところがとてもポイント低いです」
「そのポイントはいつ使えるんだよ…………」
「結婚したらですね」
「それじゃあまだ使えないのか」
「そうですね~え?」
「なんだよ」
「い、いえなんでもないです///」
「ならいいんだが」
俺今なにか変なこと言ったか?いたって普通の会話だと思うんだが…………
ふぅ…………味噌汁がおいしい。
「…………ふふっ」
「なんだよ」
「やっぱりはーくんが美味しそうに食べてくれるの、嬉しいなって」
「なんだそりゃ……変な奴だな」
「ええ、私は変な奴なんです!
その責任として私とお付き合いして、毎日私のお味噌汁を飲んでください!」
「せっかくのご提案を頂いておきながら誠に遺憾でございますが、
現時点では条件を満たしていないとの判断が下されました為、今回はお見送りいたします」
「もー!なんでですかー!!」
「だいたい毎日味噌汁云々ってそれ、男側のプロポーズのテンプレじゃねーか」
「まぁまぁ、女の子側から言っちゃだめ、なんてルールありませんしー?」
それを言われたらまぁ……その通りなんだが。
まだ俺は18歳未満なんだよなぁ…………こっそりなら問題ないかな?
もうこの状態が付き合っているのと変わらないと思う。
何処までオッケーなのかお義父さんの基準が分からん。
「おかわりありますから、たくさん食べてくださいねー!」
「いつも悪いねぇ手間をかけさせて」
「いやですよあなた、それは言わない約束ですよ?」
「誰が『あなた』だ」
「将来の予行練習、みたいな?」
「それだと、まるで俺がお前に養われるヒモみたいだな…………」
将来、いろはに養われる自分を想像し、ぶるっと身を震わせた。
いやまぁ、そういう生活も悪いものではないと思うんだけれど。
そうなった場合、俺は間違いなく尻に敷かれるだろうな。
「いつでも私に頼ってくださいね!」
「はいはい。考えておくわ」
* * *
そして食後、洗い物を終えたらゆっくりと珈琲を飲んで過ごすのもいつもの日課だ。
それを終えたら、しばらく遊んでから寝ることになる。
休日は基本的にいろははうちに泊まっていく。
俺といろはがケンカしていた時なんかはそうじゃなかったが最近また一緒に寝ることになった。
発端は中学生2年生の頃に発したいろはの「面倒くさい」だ。
そもそも隣の家に帰るだけで何が面倒くさいというのか。
「それじゃあ寝ましょうか!」
「おう、たまには自分の家で寝てももいいんだぞ?」
「いやでーす!」
「さよか…………」
「はーくん!んっ!」
そう言って、いろはが目を閉じて……なんだ?
「はーくん!おやすみのちゅー!おやすみのちゅー忘れてます!」
「したことないだろう……がっ!」
「あいたーっ!? なんでちゅーじゃなくてデコピンなんですか!?」
「アホなこといってないでさっさと寝ろよ。近所迷惑だろ」
「もーっ…………はーくん、そういうところです!」
「どういうところだよ……じゃあな、お休み」
「はい、おやすみなさいはーくん♡」
なお、この会話はお隣の家で寝ていたお義母さんの耳に入っていた。
日曜日は家に呼ばれて二人揃って滅茶苦茶揶揄われた。
後、お義母さんから手を出してもいいんだよとゴーサインが出たけど俺どうすればいいの?
多少の違和感を感じた場合は指摘してください。
なるべく意識して書くようにします。