幼馴染八色   作:willtexture

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After Story 

大学在学中に同棲を初めて、大学卒業後に購入した千葉にある一軒家。

本来ならばもう少しかかるはずだったが、両家の後押しもあり予定よりも早めに購入された。

はーくんは最後まで断っていたが、さっさと親孝行しなさいという事で受け入れた。

その家で、一色いろは…………否、比企谷いろはは夫である八幡の為に夕食を作っていた。

 

(……あれ?)

 

そんな中だった。いろはが違和感を覚えたのは。

 

今日作ろうと思ったのはアラビアータ。

以前の外食で美味しいと言っている姿を見て、作ることを決心した。

オリーブオイルにパンチェッタを落とし、ニンニク、鷹の爪、トマトソース、パスタの順に投入。

手早く和え、味を見る。

 

……違和感。

 

「ねぇ、小町ちゃん。ちょっと来てくれる?」

 

「はーい!……義姉ちゃん、どうかしたの?」

 

無事に結婚したことで義妹となった比企谷小町。

彼女は自他共に認めるブラコン&シスコンであるため、偶に遊びに来る。

大学生になって大人びてきているが、生来の人懐っこさは変わらない。

 

「ちょっと、味見してもらえるかな?」

 

「アラビアータだよね……ん、おいしい!」

 

「……味、薄くない?」

 

「ううん、丁度いいよ!いつもの義姉ちゃんの味!」

 

味見なのに、心底美味しそうに食べてくれる小町。

作り甲斐があるとはこういう事を言うのだろう。

だが、今のいろはにはそれを感じ入る余裕がなかった。

 

「……ありがと。なんかちょっと薄い気がしたんだよね。

 お皿に盛りつけるから、持って行ってくれる?」

 

「はーい!」

 

料理を作っていて、自分の味に自信が無かったのは、一体いつ以来だろうか?

使い慣れたフライパンに付着したソースの残りから、目が離せなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日の夜の事、今日の献立は献立はシンプルにと決めていた。

ご飯、味噌汁、卵焼き、きんぴら、ほうれん草のお浸し、冷奴に、焼き鮭。

 

味噌汁や、きんぴらの味を見る。料理の工程はいつもと同じ、筈だった。なのに、

 

「やっぱり、薄い…………」

 

またしても、味に自信が持てなかった。疲れているのだろうか。

味見を任せられる人もいないので、少しずつ調味料を足し、再度味見。

 

「……ん。こんなものかな?」

 

調理が終わりご飯が炊けた頃、チャイムが鳴った。

モニターホンを見ると、見慣れた顔が明後日の方を向いている。

「待ってて」と呼びかけ、リビングへ急ぐ。

 

「ただいま、いろは」

 

「おかえり、はーくん。お疲れさま」

 

愛しい夫、比企谷八幡の帰宅だ。

鞄と外套を預かると、そのままいろははリビングへ向かおうとする。

 

(……ん?)

  

「おいいろは、何かあったのか?」

 

「っ!……え、何で?」

 

八幡は靴を脱ぎ前を向くと、何処か様子のおかしいいろはに問いかけた。

物心ついた時からの付き合い…………愛する人の些細な変化に気付かないはずがない。

 

「……いや、いつもだったらやるだろ、あれ」

 

「あ!そ、そうね!私にする?私にする?それとも、わ、た、し?」

 

「……若干違うし、選択肢がいろはしかないじゃないか」

 

言ったことを少し後悔した八幡。このやり取りが結婚してからずっと続いているのだ。

普段は嫌がる素振りを見せるが、内心そこまで嫌ではい。

これも何気ない日常に組み込まれているために無いとなるとそれはそれで落ち着かない。

 

「ご飯で頼む。腹減っててな」

 

「!」

 

何時もなら、どれを答えても喜ぶのだが、いろはにとっては、一番避けてほしい選択肢だった。

『すまん、食べてきたから』と言ってくれたほうが、今日に限っては良かったかもしれない。

もっとも、食べてきたという連絡がないので望みは持っていなかったが

 

「わ、わかった!もうほとんど出来てるから、着替えて待ってて!」

 

「?……ああ」

 

言われるがまま、八幡は着替えを済ませ、食卓についた。手を合わせ、二人の食事が始まった。

 

「…………ねぇ、八幡」

 

「どうした?」

 

お椀を手に持ったまま、返事をする。

空腹を満たすように食べ進めていく八幡に対し、いろはの箸はあまり動いていない。

 

「……今日のご飯、どうかな?」

 

「んー?いつも通りに美味しいぞ?」

 

「いつもと、何か違わない……?」

 

いろはの瞳の火が、小さく揺れる。

八幡は味音痴ではなく寧ろ味には五月蠅い方だ。

どう美味しいのか、ちゃんと言ってくれるのがいろはには嬉しかった。

 

「なんだそれ。まあ、強いて言えば……」

 

「……」

 

 

 

 

 

「今日は少しだけ、濃い目の味付けなんだな」

 

 

 

 

 

休日。

 

いろはが働いてる喫茶店ではいろはと従業員が、開店準備を手分けしている。

静かな店内には、規則的な包丁の音と、不規則に鳴る食器の擦れる音。

 

箸やフォークを補充していた、いろはは手を止め、同僚に声を掛けた。

 

「…………詩織、ちょっといいですか?」

 

「いいよ、何かあったの?」

 

詩織(いろはの同僚)も、ちょうど食材の仕込みが終わったところだった。

いろはがテーブルの一席を促すと、向かい合わせで座った。

 

「詩織もこのお店で働いて長いですよね」

 

「そうだねー、もう3年かな。お陰様で、料理のレパートリーが増えたよ!」

 

「暫く、料理を任せてみても大丈夫ですか?」

 

「え……えー!!それは無理だよいろはさん!!」

 

「無理じゃないと思うよ?最近は店長にも褒められるようになってきているでしょう?」

 

「そ、そうだけど…………」

 

「私が体調を崩したときなんて、私の分まで頑張ってお店を回してくれたでしょ」

 

「それは、そうだけど……」

 

あの時は、本当に助けられたといろはも感謝している。

裏で休みながら、詩織の頑張っている様子を聞き、安心していた。

自分は居なくても良いのでは無いかというセンチメンタルな気持ちにもなっていたが

 

「実は、少し体調不良が続いてね…………その期間だけでもお願いできないかな?」

 

「わかりました!」

 

憧れの先輩…………(先輩という感じはあまりしないが)に

頼まれたことで恥ずかしそうに厨房に引っ込む詩織に、笑って答える。

答えながら、どこか寂しさを覚えるいろは。

迷いはあった。詩織の料理の腕にではなく、いろは自身の決断に。

 

「大丈夫。私なんて……きっと、追い抜けるわよ」

 

それでも。今はこうするのがベストな筈だと、いろはは自分に言い聞かせていた。

 

 

 

「ただいま、はーくん!!」

 

「おかえり、いろは」

 

八幡は高校教師なので、土日は休みである。

勿論休日にも部活はあるが、積極的に活動している部ではないので、家にいることのほうが多い。

高校教師になった理由?恩師に憧れた、ただそれだけだ。

 

それ故に、休日だけは八幡がいろはを迎えてくれる。

いろはにとっては、それが楽しみの一つだった。早速八幡に抱きつく。

 

「まずははーくんにしてもいいですか?」

 

「たく、俺は何も言ってねえよ……ほら、ご飯作ったから、早く食べようぜ」

 

後ろに回そうとした手が強ばり、ぱっと離れる。

 

「……わかりました」

 

「?……ほら、着替えてこいよ」

 

「はーい」

 

昨日に続き、拭えない違和感を覚える八幡。

いろははできるだけ時間をかけて着替えると、ゆっくりと食卓についた。

 

「どうだ?今日のは割と上手く行ったと思うんだが」

 

八幡が作った料理は、ハヤシライス。

小町や詩織程ではないが、いろはから料理の手ほどきを受けている。

見栄えは一級品、味はそこそこ。そんな料理が作れるようになっていた。

高校時代の料理と比べても格段に向上している。

 

「……そ、そうですね。美味しいですよ?」

 

「お。今日はダメ出ししないのか」

 

こくんと頷くと、スプーンに掬い、口に含む。

ダメ出しをしないのではない、出来ないのだ。

 

(やっぱり、味が薄い……味付けミスがあるわけでもなさそうだし……)

 

「そっか。ま、食べたらゆっくりしよう。いろはも疲れているだろうからな」

 

「ありがと。そうね……今日は映画でも見ましょう」

 

そう言うと、いろははサラダにドレッシングをかける。

その量が普段よりも多いのを、八幡は見逃さなかった。

 

 

 

 

 

「今日もお疲れ様、詩織」

 

「いろはさん、ありがとう!」

 

本日の営業も終わり、ひと通り閉店作業を終えた二人。

いろはが差し出す紅茶を、詩織は笑顔で受け取る。

 

「どうかしら、詩織料理長?」

 

数日前から、メインの料理を詩織が担当している。

その代わりに、ウェイトレス業務や調理補助は、いろはが執り行う。

 

二人の息はぴったりで、普段と仕事内容が変わっても、テンポよく喫茶店を切り盛りしていた。

…………描写はないが、勿論他に従業員は存在する。

 

「んー、最初は不安だったけど、今は楽しいよ!

 自分が作ったものを喜んで食べてくれる……やっぱり嬉しいな!」

 

心の底から幸せそうに微笑む。

いろはにとっても師匠として、嬉しい。半面、羨ましくもあった。

 

(もしかしたら私は、その幸せを、二度と味わう事ができないかもしれない……)

 

「……いろはさん?どうかした?」

 

「……なんでもないわ。これなら週末もバッチリね、詩織!」

 

「もー!からかわないでよー!」

 

「ふふ。さ、飲み終わったカップは片付けちゃうわ」

 

「……ありがとう、いろはさん」

 

2つのカップを洗い場に運ぶいろはを尻目に、詩織はテーブルに目を向ける。その視線の先。

 

いろはのカップがあった場所には、開けられたシュガースティックが、3本、転がっていた。

 

 

 

 

 

いろはは自宅で、今しがた完成した肉じゃがを口にする。

はーくんの胃袋を掴むならと、昔はよく練習したものだった。

 

ベストな野菜の切り方も、煮込む時間も、彼好みの味付けも、全て頭に入っている。

じゃがいもを箸で割り、口に運ぶ。咀嚼して飲み込むと、かたんと箸を置く。

 

「おいしい、のかしら……もう、よく分かんないわね、ふふ」

 

疑念はやがて確信になった。ここ数日、様々な料理を作っては、一人で食べていた。

和食、洋食、中華、デザート。その中でも、いろはの作り慣れた得意料理を選んだ。

 

けれど、甘味も、酸味も、苦味も、何処か物足りない。

あれ程食べてきた自分の味が、見知らぬ他人のもののようにすら思えた。

 

「どうしちゃったのよ……煙草も吸った事は無いし、お酒も最近飲んでない。

 刺激物もあまり食べないようにしていたのに……こんなのって、あんまりだよ……」

 

料理が好きだった。

 

料理を作るのが好きだった。

 

作った料理を食べてもらうのが好きだった。

 

大好きな人たちと、愛する人と、私の作った料理で食卓を囲むのが好きだった。

 

箸を置いた手の上に、ぽたりと心の雨が降る。かたかたと、食器を置いた机が震える。

 

 

「神様……っ!もしいるなら、お願い……私から、大切なものを、取らないでっ……!」

 

 

 

 

 

「いろは、泣いてるのか……?」

 

 

 

 

 

はっ、と振り返ると、そこには八幡が立っていた。

何時もならこんな時間に帰ってくることはまず無い。

 

「え、あれ、はーくん……?なんでっ…………」

 

「ああ、今日は午前で帰らせて貰ったんだ」

 

「……そっか」

 

涙を袖で拭き、俯くいろは。八幡は、机の上の肉じゃがを見止める。

 

「なぁいろは、それ、食っていいか」

 

「……嫌」

 

「最近は忙しいからって、買ってきた惣菜が多かっただろ?

 いい加減、いろはの料理が恋しいんだ」

 

「……嫌よ」

 

「お、肉じゃがか……久々だな。昔よく作ってくれたもんな。

『これではーくんの胃袋は攫んで見せますから』って……まぁ、見事に掴まれたわけだが」

 

「…………嫌!やめて、はーくん!食べないでよっ!!

 こんなもの!!……こんなもの、私の料理じゃないわ!!」

 

いっそ捨ててしまおうと、泣きながら、肉じゃがの入った受け皿に手を伸ばす。

だが、その手は八幡に阻まれた。手を取り、見つめる八幡。

 

「落ち着け、いろは」

 

「やだっ、やめて!……離して!!はーくんっ!!」

 

「大丈夫だ、分かってるから、ほら……」

 

八幡の胸に、いろはを引き寄せ、頭を撫でる。

強張っていたいろはの体が、びくんとはね、やがて弛緩する。

すう、はあ、と、呼吸が安定していく。

 

「落ち着いたか?」

 

「ありがとう、はーくん」

 

八幡はいろはが落ち着いたのを確認すると、撫でていた手で箸を取り、肉じゃがを食べる。

いろはは不安の色を浮かべながら、八幡の挙動を見守る。

 

熱が冷め、程よく味の染みた肉じゃがだった。

かつて八幡が、心から美味しいと思った肉じゃがだった。

 

「ねぇ、はーくん。それ……おいしい…………?」

 

「ああ、うまいぞ」

 

「……っ、そうなんだ……よかった……!!」

 

抱きしめられたことで落ち着き、冷静さを取り戻したいろは。

だが、彼の一言が引き金となり、目からは涙が再びぽろぽろと零れていた。

 

「はーくん、あのね。私…………」

 

ゆっくり、ゆっくり、溜め込んだものを内から外へ。

どうしても、その一言目は、震える。二言目からは、勝手に溢れて止まらなかった。

 

「…………っ味がね、味がよく、わからないの」

 

「…………そうなのか?」

 

「最初はね、気のせいだと思ったのよ。疲れているときはあることだし、たまたまかな……って

 でも、一日過ぎて、二日が過ぎて、一週間が過ぎて…………

 自分でも、味覚がおかしくなっているのが分かった。

 何時もよりね、塩も、醤油も、砂糖も、いつもの分量じゃ足りないの。

 自分でも入れ過ぎかなって、わかってしまう…………可笑しいよね……?いつか治るかもって

 ……でも、こうして料理を作る度に、私は自分が何を作っているのか、わからなくなるの……

 もう、貴方に私の、私が食べてもらいたいと、心から思う料理を…………

 食べてもらうことは、っできないわ!」

 

言い終えて、いろははいよいよ涙が止まらなかった。

 

「そうだったのか…………異変には気付いていたが、そういう事だったか……」

 

「…………え?」

 

驚き、顔を見上げるいろはに八幡は、こともなげに言う。

 

「一緒に暮らして、いろはのことを一番見ているのを誰だと思っている?

 どんだけ忙しくても、買ってきたものより自分の料理を食べさせたがったいろはだぞ?

 こんな立て続けに惣菜を買ってくるわけがないだろ…………

 そもそも、惣菜を買ってきた筈なのに、洗ったあとの食器が乾かしてあるのが可笑しいからな。

 こっそり一人で作ってたんだな…………これだけ気付ける要因があったのにな…………

 あれだけ『素材の味を楽しむ』と言ってたのに、素材の味を壊しかねないほど味が濃い」

 

(ああ、本当に、良く見てくれているのね)

 

いろはは知られたくなかった、隠していたことを暴かれたのに、嬉しいと思ってしまっていた。

 

「あとは、詩織さんからも聞いた。料理は、詩織さんに代わってもらってるんだってな」

 すごく心配してたぞ。器用だから、いろはが言いたくない事は分かってて、俺に相談してきた」

 

『──だって、おかしいんだよ、最近のいろはさん。

 いくら私の為とはいえ、明らかに料理することを避けてる……』

 この間は、紅茶に砂糖を1本多く入れてたんだ…………

 私が言っても、きっとはぐらかされちゃう。だから、お願い……』

 いろはさんを、…………助けてあげてください』

 

「そう、だったの……詩織にも迷惑かけちゃったわね……」

 

「迷惑なんかじゃない。誰一人、そんな事は思っていないさ……

 まぁ、いままで言わなかったことには怒ってる」

 

「…………ごめんなさい」

 

「……ああ。だが、それは…………分かってやれなかった、俺自身にも…………

 ごめんな、もっと早く助けてやれなくて」

 

「……ううん。気付いてくれて、ありがと」

 

明かりの付いていない部屋で、二人はお互いの存在を確かめるように、再び抱きしめ合った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おめでとうございます!2ヶ月ですね!」

 

 

「「………………は?…………えええええええええ!!!」」

 

「あらあら、病院ではお静かにね」

 

所変わって、ここは病院。

 

いろはの身に起こった異変を知った八幡は、その足で毎度お世話になっている大病院に向かった。

検査を受けて、しばらく待ち受付で行くべきところを指定される。

受付にいた人からは怒り?嫉妬のような感情の籠もった視線を受け取った。

割と日常から嫉妬の視線に晒されているため動揺することなく、指定された場所へと向かう。

向かった先で、二人はその科の名を見て、固まったのだった。

 

「妊娠するとね、味覚や臭覚が鈍くなったりするのよ。

 ほら、酸っぱいものが食べたくなるとか、よくドラマで聞かない?」

 

「は、はい。聞きますねど…………」

 

「安心して、それはいずれ治るわ。

 だから、暫く味が薄くても、塩分や糖分を過剰に摂取したら駄目よ」

 

耳に入った言葉は、二人の脳内で辿るように再生されていった。

喜怒哀楽がぐちゃぐちゃになったような表情をしていた二人。

状況を把握し、受け入れる頃にはその顔は喜びの感情だけが残った。

 

「またはーくんに、料理を作ってあげられるんですね……」

 

「ああ。死ぬまで食べ続けるからな」

 

「お店、どうすればいいでしょうか……?」

 

「いろはのやりたいようにすればいいんじゃないか?

 暫く休んでもいい、休みを増やして、無理せず続けたっていい」

 

「……私達に、子供ができたのね……!」

 

「……っ、ああ、ああ!!やったなっ!!」

 

 

 

 

 

手を取り合い、抱き合う二人。

 

言いたいことは沢山あるのに、涙で言葉がうまく出てこない。

それでも、二人が絞り出した言葉、それだけでよかった。

 

 

 

 

 

「「……ありがとう」」

 

 

ある日の朝、街では鮮やかなオレンジが、闇に溶けた影の、輪郭を少しずつ取り戻していった。

 

いつもの生活、周り続ける日々。

 

なのに変わらないものはなくて、変わっていくことは避けられない。

 

それでも人は、悩んで、気付いて、手を取り、下がった分より、ほんの一歩だけでも進んでいく。

 

 

これは『妻』だった彼女が、少しずつ『母』へと変わっていく、

 

 

 

その、はじまりの話……to be continued

 

 

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