AKB49 エターニティ   作:とらとらこ

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17.お願い事

もしかしたらという淡い期待を抱きながら私は連絡を待つ。

 

ピロン♪

 

【差出人】みのりっち

【件名】RE:お昼もしよかったらなんだけど。

【日付】〇/〇 22:13

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ちょうどその日オフで大丈夫っす!

待ち合わせ場所はどこにしますか?

 

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ついに呼び出してしまった。

ダメ元で私はみのりっちに連絡し、この日時間が空いてるか聞いてみた。

今は1stライブやら新曲やらの準備で忙しいから期待はしてなかった。

 

私は夕方から公演があるので夕方手前ぐらいまで時間がある。

よし!デートじゃ!!

 

決行日

 

どっち・・・?

どういう服がみのりっちの好み!?

 

ああ!んな事やってる内に待ち合わせの時間になっちゃう!

2時間前から準備してたのに!

タクシー呼ばないと。

あれ?お財布どこ?

ああもう、どうしようどうしよう!

 

 

----

 

「はぁはぁ!」

「ごめんみのりっち!遅れて。。」

結局15分も遅れてしまった。

 

「全然大丈夫ですって!!」

「急いで来たことはリボン見ればわかりますよ。」

「ちょっとたかみな先輩失礼しますね!」

え?

「リボン曲がってましたよ。」

「うん!これで良し!」

「ありがとう。。」

 

「それじゃー行きましょうか!」

 

みのりっちは私を連れて行きたいカジュアルレストランがあるらしいのでプランはお任せする。

あれ?これ私の方が受けじゃ?

 

私は少しドキドキした様子でみのりの隣を歩く。

みのりっちも私に歩幅を合わせるようにゆっくり歩いてくれた。

 

歩いて5分ほどで、どこか下町の雰囲気を残す風景が現れる。

 

「ここですよ!俺が通っていた大学の近くで、たまーに来てたんですよ!」

 

スペイン料理のお店のようだ、少し古ぼけたお店なのだが入ってみるや店内は8割は埋まっている程人気店らしい。

オーダーを通すときは多分スペイン語だろう、活気あふれてなんだかAKB劇場を彷彿(ほうふつ)させるようだった。

 

「いらっしゃいませ。ご予約様でしょうか?」

「はい。浦川です。」

 

「浦川様でございますね。2名様でご予約伺っております。」

「本日は2階で承っております。それではご案内いたします。」

 

「たかみな先輩どうぞ」

みのりっちは私に手を差し伸べる。

え!エスコートしてくれるの!?

 

かっけぇ〜!

 

そんなの手を握るに決まってるじゃん。。

私はみのりっちの手を握り、手に汗かいてないかな?大丈夫かな?と心配しながらエスコートしてもらう。

 

「こちらでお願いいたします。」

少し残念そうに私はみのりっちの手を放し椅子に座る。

ふぅ。平常心平常心。

それにしてもこの店って

 

「不思議な空間。」

「ですよね!1階はまるでAKB劇場の様で、でも2階は落ち着いた雰囲気なんですよ。」

「劇場を思い出したいときに利用したりしてましたね。」

「劇場きちゃえばよかったのに!」

「私あれだけの事しちゃってますからね、劇場どころか秋葉原にも行けなかったですよ。」

「そか。」

私的には来て欲しかったんだけどなぁ。もしかしたら劇場にいるんじゃ?と公演時探したぐらいだ。

 

「早速ですけど何か頼みましょう!」

「ここの料理すんごくおいしいんで!」

「以前からレディースランチ頼んでみたかったんですよね~♪」

みのりっちかわいいなちくしょー!

 

私たちはゆっくり食事と会話を楽しんだ。

 

「ふー!満腹じゃー!」

「みのりっちの手料理もおいしかったけど、ここの料理もおいしかった!」

「あははは、あんなのであればいつでもご馳走しますよ!」

「じゃー今度お邪魔しちゃおうかな!」

みのりっちは私の顔を見て笑ってる。

 

「え!私顔に何かついてた!?」

「いやぁ幸せそうな顔してたんで癒されたっていうか!」

いやだっておいしかったんだもん。それにみのりっちと話せてうれしかったし。。

 

「たかみな先輩、私!戻ってきてよかったと思ってます。」

「図々しいのかもしれませんが、たかみな先輩、ゆうこ先輩たちにまた会えて話せることがうれしいんです」

「みのりっち。」

「よく帰ってきた!これからは私もみのりっちの事守るから!」

「あっありがとうございます!」

みのりっちはハッと何かを思い出したかのように鞄から細長い箱を取り出す。

 

「こ、これプレゼントです!」

「え!」

「だいぶ遅いですけど誕生日おめでとうございます!」

予測していない事態に私はびっくりしている。

 

「え!あっ!」

「ありがとうー!」」

「大したものじゃないんですけど、、」

「開けてもいいかな?」

「もちろん!」

なんだろなんだろ♪

 

パカ!

 

中には【ネックレス】が入っていた。

 

ネックレスなんて貰ったことなかったし【衣装の世界】の小物だけだと思っていた。

私はネックレスを取り出し目を輝かせながら見つめる。

すげーすげー!

 

「ねぇちょっとみのりっちお手洗い一緒に来てくれないかな?」

「えっあ!はい!」

 

みのりっちの手を取りお手洗いに向かう。

少しみのりは躊躇していたけど今は女の子なんだからと私は強引に引っ張る。

 

お手洗いの椅子に腰かけ

「このネックレス付けてもらってもいいかな?」

私はみのりにお願いしてみた。

「もちろん!」

みのりっちも、にかっと笑い私にネックレスを付けてくれた。

 

「どっどうかな?」

鏡越しのみのりに問いかける。

 

「似合ってますよたかみな先輩!」

「あっありがとー!大切に使うねっ!」

首元が輝いているのが鏡でわかる。

綺麗だなぁ。

大事な宝物が増えた!一生の宝だと思う。大事にしよう。

 

「もどろっか!まだデザート食べてないし!」

「あれ?さっきお腹いっぱいって・・」

それから1時間ほど雑談した。

1番笑った話題は、あっちゃんとゆうこに呼び出された話だった。

あっちゃんらしい(笑)

 

レストランを後にし私の買い物に付き合ってもらう。

洋服でしょーそれにリボン!

 

そしてシンデレラタイムが近づく。

 

「みのりっちこれ!」

「ん?これはリボン?」

「さっきのお返しじゃないんだけど付けてくれたらうれしいかな?」

私はみのりっちのリボン姿が結構好きだったりする。

ステージに立つときにしかリボン姿見れないから普段おしゃれする時に付けて欲しいんだよね。

 

「そしたらさっきのお返しです!私に今着けてくれませんか?」

「えっ。うん。こっち顔向けて」

(顔ちっかい。)

 

私はみのりっちの右側にリボンを着ける。

「これでよし!」

 

「どうっすか?」

「公演ぐらいしか付けたこと無いんで、なんか恥ずかしいっす。」

「かわいいよ?みのりっち!」

「たかみな先輩ありがとうございます。大事にします!」

今度はお揃いで色違いのリボンあげてみようかなぁ!

 

「そろそろ解散しましょうか。たかみな先輩もこれから仕事っすもんね、大通りでタクシー拾いましょう!」

あぁ、終わっちゃうのか。

でもまてよ?

 

そうだ!そうだよ!

「ねぇみのりっち」

「はい?どうしました?」

「良かったらこれから公演見に来ない?」

「え!」

「・・見に行ってもいいですか?」

みのりっちはワクワクしているのが表情で分かる。

誘って見て良かったかも!

 

「もちもち!是非来てよ!」

「それじゃー行きます!」

 

劇場

 

「おおお!みのりちゃんだ!」

「皆さんお久しぶりです!」

「たかみな先輩に誘われて見に来ちゃいました!」

「今日は裏で公演見させてもらいますね」

「せっかく来たんだし公演出ちゃいなよー!」

こじはる先輩なにを言い出すんだい?

「いやいやいや!流石に無理ですって!」

「ざんねーん。」

飛び入り参加。アリかも?とたかみなは思う。確か1曲みのりっちでも行けそうな曲あったよな?

 

「ねぇみのりっち1曲だけ出ちゃわない?」

「たかみな先輩まで何いってんすか!」

「なるほどM10か!」

こじはるは納得したようだ

 

「多分簡単なリハと立ち位置変更で行けるから」

「でっでも。」

「AKBなめんなー?」

「皆んなちょっと集合!」

「M10でみのりポシにみのりっちそのまま入れるから、ごめんだけどにゃんにゃんも小嶋ポシに戻ってもらってもいいかな?あと川栄追加でM10いける?」

「大丈夫ですよ!」「OK」

「時間ないけど簡単にリハするよー!」

とんとん拍子に参加が決まってしまった。

俺が選抜メンバーとして参加した曲だし、確かになんとかなりそうだった。

 

リハもそこそこに公演が始まってしまった。

まだ出番まで時間はある。俺は時間が許す限り練習した。出る以上公演を楽しみたいし。

「みのりちゃん!そろそろ着替えて!」

 

おー!懐かしい!AKBの衣装だ!、、でもスカート短すぎない?

M7からM10まではノーストップで行われるのでM9終わりに素早く入る。

 

薄暗いとはいえみのりポシは前なので一瞬でバレてしまった。

すぐさまみのりコールで劇場は一杯になる。

くー!また劇場に立って公演するなんて思ってなかったから嬉しい!

 

 

   ♪

 

無事に曲も終わりMCに移る。

「4曲連続で聴いて貰いました・・」

「あれ?みのりっち?何でここに?」

「雑!私の扱い雑!」

「えーっと!こんばんは!AKB48グループ GEKOKU嬢の浦川みのりです!」

「本日は私のわがままで公演に出演してもらいましたー!!」

「やばくないですか!?本番30分前ですよ!?出演する事が決まったのって!」

「でも振りも歌も完璧だったよ!流石みのりちゃん」

 

MCも無事に終わり裏に捌ける。

なんだかんだやっぱ楽しい!

 

----

 

「今日はありがとうございました!」

「またいつでも来てよ!もうみのりっちはAKBのメンバーなんだからっ!」

「そうさせてもらいます!」

 

まさか公演に出るとは思わなかったけど充実したオフ日だったなぁ!

 

 

GEKOKU嬢1stライブまであと15日




次回より物語は一気に進みます。
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