《アンコール》
「One,two,three,four!」
♪ ♪
♪ ♪
♪♪I Want You-! I Need You-!♪
俺たちはアンコール頂き12期生と研究生を連れてステージに立っている。
ヘビロテは3人でやるのは寂しすぎるからな。
センターはひろこだ。
嫌がっていたけど説得の末センターポジについてもらった。
今回のメインはみのりと愛先輩だよ?とゴネにゴネまくってたけど、
俺がひろこのセンターを見たかったんだよ!
それが俺がAKBに居た理由だしな。
♪ ♪
♪ ♪
♪ヘビ~ィローテーション♪♪
アウトロとなり流れお客さんから声援が送られる。
「アンコールありがとうございます!」
「どうでしたか!私たちの1stライブは!」
「放課後☆下剋上の時のあの騒ぎ、台本にもリハにもなかったわよ?」
「だよね。なんか莉空もいたような。」
ちらっと袖から顔を出して手を振る。
それだけでお客さんは歓声が上がる。
よかったー!まじで安心した。お前の事を受け入れてくれてる人がこんなにいるなんて!
「アリスには今回色々と手伝ってもらってまして」
「ちょっとアリス!」
俺はアリスに、こっちこっちと手招きする。
少し躊躇してたけどまぁいっか!って感じのノリで12期生と研究生と入れ替わりでアリスも舞台に出てくる。
「こんばんわー有栖莉空ですー」
「なんでそんな端っこで!」
「なんか私でていいのかなーって感じなんですけど。」
「いいに決まってるじゃん!」
岡部とひろこが引っ張り出しセンター付近まで連れてくる。
今日はお前も主役なんだよ。MCだけでも一緒に。な!
「でっアンコールかーどうしよっかなー。歌う曲ないなー」
「みのり棒読みすぎない?」
「先輩あほらしいですよ」
「うるせー!」
ゴホン。
「それじゃー岡部先輩!発表しちゃってください!」
「いくわよ!?」
「お願いします!」
スタッフさんに合図を送る。
バサッ!
落ちてきた垂れ幕にはこう書かれていた。
GEKOKU嬢 2nd Newシングル "さらにその先へ"
「ジャーン!」
「私たちGEKOKU嬢の2ndシングルが来月新曲リリースされます!」
「カップリング曲は私"岡部愛"の曲が入ります!」
「うぉぉぉぉー!」
岡部ファンから大きな声援が送られる。
「さらにぃー?」
俺は岡部を煽る。
「2ndだけじゃなく今後3rdと4thのシングルの発売が決定しました!」
「カップリングはみのりにひろこの曲が入ります!」
「さらにー?」
今度はひろこが岡部を煽る。
「なんと!本日!来月発売予定の"さらにその先へ"と私たちのカップリング曲を3曲特別に聴いていただきますー!」
会場のボルテージも最高潮だ。
「私とひろこのカップリング曲はリリース日未定なんでめっちゃレアですよ!」
「じゃー誰からのカップリングを披露するか今からじゃんけんで決めたいと思います!」
ファンから笑い声が聞こえる
「行くわよ?」
ジャッジはアリスにしてもらう。
「せーの!じゃんけん!」
さながらここはじゃんけん大会の会場のような熱気を感じとれる。
じゃんけんの結果、ひろこ→岡部→みのりの順番となった。
順番も決まったので軽くMCを入れる。
「ここまで色々歌いましたがどうだった?みのり」
ひろこが話を振る。
「久しぶりに振り覚えたけど、私のこだわりポイントだけはしっかり忘れずに覚えてたよ!」
「ポイントてかポーズなんだけど」
「えっ!そんな所あったの?」
岡部は少しビックリした様子だ。
「フラゲの時のジャンジャンジャーンのここ!この腰のポーズ!」
「ああー!わかるー!」
「あれが私好きなんすよ!」
「今度やるとき注目してください!あそこ気合い入ってるんで!」
「まぁ確かにみのりあの所ばっか練習してたわね。」
「逆に岡部先輩はどうでした?」
「そうねー。」
「AKBのダンスってきつい!(笑)」
「あはは!」
頃合いもいいので進行進めますか!
「じゃー次行っちゃいますか!」
「私たちの新しいカップリング曲を3曲連続でお聞きください」
♪ ♪
♪ ♪
カップリングの曲名の発表はまだ先だが既に決まっている
ひろこの曲名は"Pure Heart"
全体的にひろこの可愛さを意識している俺一押しの曲だ。
これはひろこファンにはたまらん!
岡部の曲名は"Angel Smile"
うん、マジで岡部を表してる気がするわ。
AKB時代はかなり営業スマイルだったが、
あいつの笑顔マジでかわいいんだよな。
岡部と一緒に暮らしてあいつの素の笑顔とか見てるがあれは反則級だと思う。
肝心の曲はかなりラブリー要素強い。はると君いわく、ミクが隣に居たらを意識して作ったとか。
この2つの曲名は俺がひろこのセンター曲として昔、秋元先生に打診した曲名である事を2人に昨日打ち明けた。
黙ってた訳じゃなく言う機会を失ってたんだよ。
結果隠し事になってしまった訳で。
意外と岡部もひろこも気に入ってるようで助かった!
秋元先生にはダサいって退けられた案だしビクビクしながら昨日話したんだが。
俺のカップリング曲名は"High Wall"
2人の曲とは打って変わりロック調でカッコいい曲でダンスもかなり激しい。
アリスですら辛かったと言葉を漏らすぐらいだった。
ほとんどこの曲のレッスンで終わる日も続くぐらい過酷であったが、
初めて通しで出来た時のめちゃくちゃ嬉しかった。
あれ?
曲が終わる頃には俺は泣いていた。
どのきっかけで泣いてしまったのかは分からない。歌いながらAKBとして今までの事を思い出したんだと思う。
「みのり泣いてるの?」
心配そうにひろこや岡部が俺に近寄る。
「大丈夫!汗だから!ちょっと拭いてくる!」
俺は一旦袖に捌ける。
「先輩大丈夫ですか?」
カップリング曲前に袖に戻っていたアリスに12期生に研究生から心配の眼差しが送られる。雅希も心配そうにしていた。
俺はタオルに顔をうずめる。
5秒ほどが経った。
俺は一呼吸おき
「ふーーー!」
「おっし!」
「行ける?みのり。」
「ああ大丈夫!」
「いこ!みのり!」
袖まで岡部とひろこが迎えにきて手を差し伸べる。
俺はその手を握り舞台の中心まで戻る。
暖かい拍手が響く。
俺は岡部とひろこの顔を見て頷く。
ぎゅっと手を握ったまま呼吸を合わせ小さな声で
「(せーの!)」
「「「本日はありがとうございました!」」」
「次の曲が本当にラストです!」
「あっというまだったね!」
「あー。もう終わっちゃうわね。」
「まぁまぁ私達はまだまだこれからっすよ!」
少しの静寂が流れ俺はまた喋り出す
「私たちはこれからまたゴールが見えない旅にでます。」
「あっ、本当にどっか行くってわけじゃなく!」
「遠い遠い頂きにあつこ先輩やゆうこ先輩がいます!」
「私たちはそれをぶっ倒す旅に出ます!」
「それが私たちの目的です!」
「その先はーー?」
俺たちはお互い目を合わせ、俺はこう答えた。
「世界!」
「それじゃー!行こう!”さらにその先へ”」
fin〜
finと記載がございますが終わりません。
なぜfinなのかは活動報告に記載します。関係ない話もありそうなので。
色々書きましたが3章へ続きます。3章では原作で触れなかったイベントなどをお話にする予定です。
序章が明日上がります。私の中で一番書いてて楽しく好きなお話です。やっと公開出来る。。